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マトリックス・リローデッド記者会見

5月26日ヴァージンシネマ六本木ヒルズでのジャパンプレミア舞台挨拶を読む

『マトリックス リローデッド』来日記者会見
ラリー&アンディ・ウォシャウスキーの兄弟監督が、満を持して世界へ発信した待望の続編、『マトリックス リローデッド』が、日本でもいよいよ6月7日に公開となる。製作のジョエル・シルバーとプロダクション・デザイナーのジェフリー・ダロー、そして、マトリックスの戦士たちがプロモーションのために来日し、記者会見を開いた。トリニティ役のキャリー=アン・モスは、妊娠中のため来日を控えたが、キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、ジャダ・ピンケット・スミス、ヒューゴ・ウィービングの4名がずらりと並び、映画同様、スペクタクルな会見が始まった。


Q:2作目は、前作よりもさらに血肉の厚いドラマとなっていますが、キアヌさんは、俳優として、またネオ役としてこの作品でどう進化を遂げたと思いますか?

キアヌ(以下KR):どうもありがとう。『リローデッド』は、98年から撮りはじめ、22ヶ月間かかったんだ。その間、素晴らしいアーティストたちと仕事が出来た。人生でこれほど前向きになれる仕事はないし、この仕事自体が、僕にとっての大きなギフトだ。ネオに関しては、2作目ではある面で成熟してくる。彼はまだ、世界を救うために何をするべきか本当に理解してはいないけれど、救世主としての運命を受け入れて、前向きになっているんだ。
Q:ローレンスさんは、高速道路のファイトシーンで日本刀を操っています。その感想は? また、本作には奥さんが出演しているというお話ですが?

ローレンス(以下LF):妻は、ザイオンのシーンに登場する。リンクが家に帰ると、彼の妻と義理の姉がいるんだが、僕の妻は義理の姉役。彼女は『レボリューションズ』にも出てくるよ。気付いてくれてありがとう。日本刀のシーンは、日本の将軍になったような気分だったね(笑)。

Q:すでに、アメリカでは大ヒットとなっていますが、キアヌさんはこの理由を何だと思いますか? それから、『マトリックス レボリューションズ』はいつ見られるのでしょうか?
KR:ヒットの理由は、やはりラリーとアンディ・ウォシャウスキー監督のヴィジョンだよ。彼らの映像には、誰もが解釈できる切り口があり、豊かなストーリーのある、普遍的なエンターテインメントだからだろう。
ジョエル・シルバー(以下JS):当初、ウォシャウスキー兄弟は2作目と3作目を同じ夏に公開する予定だった。2作目を見たら、ファンは3作目をすぐ見たいだろうからね。だが、『レボリューションズ』のヴィジュアル・エフェクトは今回の『リローデッド』をはるかに超え、どうしても間に合わなかったんだ。早くて秋に、世界同時公開を考えている。予定は11月5日で、出来れば世界で同じ時間に同時に公開したい。


ヒューゴ・ウィービング(以下HW):イギリスでは、11月5日はガイ・フォークスの革命記念日、レボリューションの日だから、公開にはふさわしい日だよ。


Q:ヒューゴさんは、『ロード・オブ・ザ・リング』でも3部作の超大作に出演していますが、この2作品へ出演した影響は? また、ピーター・ジャクソン監督とウォシャウスキー兄弟、どちらがオタクでしたか?


HW:出演を決めるのは、脚本を読んで、題材やストーリーや、監督によって選ぶ。僕は、作品の大きさで選びはしないんだ。今回、たまたまどちらも3部作の大作だけど、これはフィルムメーカーのヴィジョンのよさと、オリジナル脚本のよさだと思う。監督は3人とも才能にあふれているよ。どちらがオタクか、というとよくわからないけど、ジャクソン監督はホビットっぽいね(笑)。ラリーとアンディは…ラリーとアンディだ(笑)! 3作がほとんど仕上がっていることは驚異的だし、彼らと仕事をしたプロデューサーの力も大きいと思う。


Q:このシリーズにウォシャウスキー兄弟を集中させるため、製作側としてはどんなことをしましたか? また、ネオの黒髪が東洋的なイメージを表していますが、東洋を意識したのですか?


JS:ウォシャウスキー兄弟はとても仕事のしやすい監督だ。彼ら自身で脚本を書き、完成度を高めるためにあらゆる手段をとる、究極の職人だ。さらに、「エンター・ザ・マトリックス」というビデオゲームと、『アニマトリックス』の脚本も書いている。プロデュース側としては、彼らが必要なものを揃え、必要な資金をスタジオに頼むだけ。そして彼らは、本当に素晴らしい仕事をしてくれたよ。


ジェフリー・ダロー(以下JD):ラリーとアンディは日本の映画の大ファンで、そういった要素を取り入れるため、黒沢、小林、岡本監督の作品や、日本のアニメもかなり観たんだ。僕たちは、そういった要素を取り入れてアートワークを描き、それがコンピューターでヴィジュアル化された。ネオの黒髪は……キアヌが黒髪だから…としか言えないよ。ネオ役にキアヌが決まったときから、彼しかいないと思っていたから。


Q:ビデオゲーム「エンター・ザ・マトリックス」の撮影に加わったジャダさんは、映画と同時に撮影をしたそうですが、何か違いを感じましたか?


ジャダ・ピンケット・スミス(以下JPS):ビデオの仕事は、映画とは全然違ったわ。ビデオのほうは、セットもまったくない中で想像力を駆使して演技をするんだもの。でも、演技自体は映画と変わるところはなかったわね。


Q:撮影中、何か変わったエピソードや印象に残る事件はありましたか?


LF:特にアクシデントはなかったけど、僕はトレーニングで手首を捻挫して、キャリー=アン・モスは足を骨折したんだ。それから、撮影のために高速道路のセットを作ったんだが、雇われた警備員がその道路を走ってみようということになり、かなりスピードを出して走っていた。そのとき、撮影用のパトカーを見て本物のパトカーと勘違いし、カーブで事故ってしまったんだ。あれは見ていてかなり面白かったよ。


KR:お互いを気遣いあって、協力関係が出来ていたから、アクシデントはなかったよ。一度だけ、ヒューゴの頭をパンチしちゃったくらいかな。


HW:もちろん、僕もやり返したけど。


JD:僕は一度、こんな薄い紙で指をひどく切ったんだ。痛かったな。(会場爆笑)


Q:これから見る観客に、ぜひチェックしてほしいシーンと、その理由を教えてください。
LF:特に、僕の妻が出ているシーンを見逃さないでくれ。これを言っておけば妻が優しくしてくれて、日本の滞在がとても楽しくなるはずだ(笑)。


KR:この映画の見方を推薦するなら、一番いい方法は、オープンな心で見ること。楽しくて興奮するし、美しい映画だから。よく聞いて、楽しんで、先入観なく見てほしい。


JPS:この作品は続編だから、物語が続いていることを心に留めて、オープンな気持ちで見てほしいわ。そうすれば楽しみが増すと思う。


HW:キアヌとジャダに賛成だ。この映画は、流れに沿って見て、構える、また流れに沿って構える。つまり、体験して集中する、体験して集中する、その繰り返しなんだ。構造的に変わった映画だし、3作でひとつの大きな作品だと思う。


5月27日(火) アカデミーヒルズ六本木フォーラムにて
取材・文/竹内詠味子

 

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