シネマトゥデイ

1月25日(日本時間26日午後10時30分)ロサンゼルス、アカデミー本部にて第77回アカデミーー賞のノミネートが発表され、『アビエイター』が最多の11部門にノミネートされた。また、クリント・イーストウッド監督の『ミリオン・ダラーベイビー』とジョニー・デップ主演の『ネバーランド』もそれぞれ、作品賞を含む7部門で候補に挙がった。

 作品賞ノミネート

『アビエイター』
監督:マーティン・スコセッシ
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル
ストーリー:若き実業家であり、映画ビジネスから航空会社運営まであらゆる分野で活躍したハワード・ヒューズ。彼の波乱に満ちた人生の
秘められた、苦悩、愛、野望を描く。
日本公開: 3月 上映時間: 2時間49分


『ネバーランド』
監督:マーク・フォスター
キャスト:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、ジュリー・クリスティ
ストーリー: ロンドンの劇場で劇作家のジェームズ・バリは新作が酷評され、失意の中で日課の散歩に出かける。彼はそこで無邪気に遊んでいる子供を目にして新しい物語を思いつく。
日本公開: 1月15日 上映時間: 1時間40分


『ミリオンダラー・ベイビー』
監督:クリント・イーストウッド
キャスト:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
ストーリー: ボクシングコーチのフランキーとボクサーを目指す女性、マギー・フィッツジェラルドとの心の交流を描く。
日本公開: 2005年公開予定 上映時間: 2時間17分


『Ray/レイ』
監督:テイラー・ハックフォード
キャスト:ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、クリフトン・パウエル
ストーリー: 17歳のレイ・チャールズ・ロビンソンは、バスでシアトルに向かおうとしていた。黒人はバスの席が隔離されていた時代に、目の見えないレイはバスの運転手にバカにされ、暴言を吐かれる。
日本公開:1月29日 上映時間: 2時間32分

『サイドウェイ』
監督:アレクサンダー・ペイン
キャスト:トーマス・ヘイデン・チャーチ、ポール・ジアマッティ、ヴァージニア・マドセン
ストーリー:作家志望のマイルスと売れない役者のジャックは、ジャックの結婚祝いを兼ねてカリフォルニアのワイナリーを巡る旅に出発する。
日本公開:未定 上映時間: 2時間3分
 主演男優賞ノミネート
クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』
1930年生まれ、米サンフランシスコ出身。1954年の『半漁人の逆襲』で映画デビューした後、1959年のTVシリーズ「ローハイド」で人気者となり1964年『荒野の用心棒』でブレイク。マカロニ・ウエスタン劇の立役者となる。その後も『ダーティハリー』シリーズなどに主演し大スターの地位を確立、ほとんどの主演作品で監督と製作を担当している。1992年に監督・製作・主演した『許されざる者』ではアカデミー賞作品賞と監督賞に輝き、その力量が証明された。2003年は『ミスティック・リバー』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、2005年、本作で受賞。前哨戦を制したことから、アカデミー賞への期待も高まる。
ドン・チードル『ホテル・ルワンダ』(原題)
1964年生まれ、米ミズーリ出身。カリフォルニア・インスティテュート・オブ・ジ・アーツに入学、在学中に映画やテレビ番組のオーディションを受け始め、『ドライブアカデミー/全員免停』(85)に端役で出演。やがてジョン・アーヴィン監督作『ハンバーガー・ヒル』、デニス・ホッパー監督作『カラーズ/天使の消えた街』で重要な役を演じ、以降は貴重な準主役級の脇役として活躍を続ける。1998年に『ラット・パック/シナトラとJFK』(V)でゴールデン・グローブ賞助演男優賞を獲得。舞台演出も手掛けているほか、サキソフォーンの演奏などもするマルチな才能を持つ俳優。
ジョニー・デップ『ネバーランド』
1963年生まれ、米ケンタッキー出身。1984年『エルム街の悪夢』で映画デビューし、1987年のTVシリーズ「21ジャンプ・ストリート」で注目される。確かな演技力を持つ、個性派俳優としてキャリアを積み、インディーズ系や一癖ある作品を好む。1997年には『ブレイブ』で主演の他、監督・脚本を手がけた。『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』ではめずらしく大作に出演、2003年のゴールデン・グローブ賞にもノミネートされている。
レオナルド・ディカプリオ『アビエイター』
1974年生まれ、米カリフォルニア出身。13歳の頃からTVシリーズやCMに出演し、19歳で『ギルバート・グレイプ』でナショナル・ボード・オブ・レビューの助演男優賞を受賞。ゴールデン・グローブ賞にもこの作品で初ノミネートされる。その後『ロミオ&ジュリエット』『マイ・ルーム』『タイタニック』と順調にキャリアを重ね、『ギャング・オブ・ニューヨーク』で初めてマーティン・スコセッシ監督作品に出演。『アビエイター』は同監督と2度目のコンビ作である。
ジェイミー・フォックス『Ray/レイ』
1967年生まれ、米テキサス出身。幼い頃からピアノを学び、ボーイスカウトや教会の聖歌隊などの活動にも参加。大学では音楽を学ぶも恋人の勧めでコメディアンとしてショウビジネスの世界に入り、TVを中心に活躍する。その一方で『エニイ・ギブン・サンデー』『アリ』などの映画作品にも出演している。マイケル・マン監督(『コラテラル』)の予想通り、『レイ』と『コラテラル』で男優賞と助演男優賞のダブル・ノミネートを受け、今年の賞レースを騒がせる俳優の一人となった。
 助演男優賞ノミネート
アラン・アルダ『アビエイター』
1936年生まれ、米ニューヨーク出身。人気TVシリーズで活躍し、その後ブロードウェイに進出。1963年、『ゴー・アー・ザ・デイズ!』(原題)で映画デビュー。『ウディ・アレンの重罪と軽罪』でNY批評家協会賞の助演男優賞を受賞。最近は数々の賞に輝いた「ザ・ホワイトハウス」にアーノルド・ヴィニック共和党上院議員役で出演。『アビエイター』ではハワード・ヒューズを追いつめるオーウェン・ブリュースター上院議員を演じていた。
トーマス・ヘイデン・チャーチ『サイドウェイ』
1961年生まれ、米テキサス州出身。DJからスタートし、『ジャングル・ジョージ』『フリーマネー』『スコーピオン』と出演作を重ねる。『サイドウェイズ』では脳天気で結婚を控えながらも女遊びができるとワイナリー巡りに旅立つジャックを好演し、ノミネートされる。すでにLA批評家協会賞で同作品が助演男優賞に輝いている。
ジェイミー・フォックス『コラテラル』
1967年、米テキサス州に生まれる。幼い頃からピアノを学び、ボーイスカウトや教会の聖歌隊などの活動にも参加。大学では音楽を学ぶも恋人の勧めでコメディアンとしてショウビジネスの世界に入り、TVを中心に活躍する。その一方で『エニイ・ギブン・サンデー』『アリ』などの映画作品にも出演している。マイケル・マン監督(『コラテラル』)の予想通り、『レイ』と『コラテラル』で男優賞と助演男優賞のダブル・ノミネートを受け、今年の賞レースを騒がせる俳優の一人となった。
モーガン・フリーマン『ミリオンダラー・ベイビー』
1937年生まれ、米テネシー州出身。舞台で活躍し、1971年に映画界に進出。1987年、『NYストリート・スマート』で全米批評家協会賞、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞の助演男優賞を受賞。出演作も70本近くを数え、黒人俳優を代表するベテランの一人。『ドライビング Miss デイジー』でゴールデン・グローブ賞を受賞している。
クライヴ・オーウェン『クローサー』
1964年生まれ、イギリス出身。1984年に王立演劇学校に入学し、その後ヤング・ヴィク・シアターに入る。映画デビューは1988年の『ブルーム』。2001年の巨匠ロバート・アルトマン監督の『ゴスフォード・パーク』をかわぎりに『ボーン・アイデンティティー』『すべては愛のために』『キング・アーサー』と話題作、大作への出演が続き、40歳と遅咲きながらさらなる活躍が期待されている。
 主演女優賞ノミネート
アネット・ベニング『ビーイング・ジュリア』(原題)
1958年生まれ、米カンザス出身。サンディエゴで育つ。サンフランシスコ州立大学へ進学し、演劇を専攻、卒業後は劇団に入団して舞台の道に進む。スクリーン・デビューは1988年の『大混乱』。1990年に『グリフターズ/詐欺師たち』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされる。ゴールデン・グローブ賞には数度のノミネート歴があるが、2005年、見事に受賞を果す。
カタリナ・サンディノ・モレノ『そして、ひと粒のひかり』(原題)
1981年生まれ、南米ボゴタ出身。コロンビアの大学で学んでいたが、やがてニューヨークに移り、オルセン姉妹の『ニューヨーク・ミニット』のスタッフの一人、デヴィッド・エルウェルと暮らしはじめ、今回アカデミー賞にノミネートされた『そして、ひと粒のひかり』の主人公に選ばれる。デビュー作でノミネートという快挙を成し遂げた23歳の新人女優。
ヒラリー・スワンク『ミリオンダラー・ベイビー』
1974年7月30日、米ネブラスカ州リンカーン生まれ。9歳から演技を始め、高校に通いながら本格的に女優の活動を始める。性同一性障害を持つヒロインを演じた『ボーイズ・ドント・クライ』でアカデミー主演女優賞をはじめ、ゴールデン・グローブ賞、LA映画批評家協会賞、NY映画批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューなど、この年の映画賞を総ナメにした実力の持ち主。
イメルダ・スタウントン『ヴェラ・ドレイク』(原題)
1956年生まれ、英ロンドン出身。主な出演作は『ピーターズ・フレンズ』『恋におちたシェイクスピア』で、1985年に俳優のジム・カーターと結婚、1児をもうけている。堕胎罪をテーマにした『ヴェラ・ドレイク』(原題)の演技ですでにヴェネチア国際映画祭、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞、ヨーロッパ映画賞で女優賞を獲得しており、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた。

ケイト・ウィンスレット『エターナル・サンシャイン』
1975年10月5日、イギリス生まれ。両親は舞台俳優で、祖父母も劇団を率いていた役者一家で育つ。13歳でTV出演、17歳で『乙女の祈り』に出演、この作品はヴェネチア映画祭銀獅子賞を受賞している。『いつか晴れた日に』『タイタニック』『アイリス』でアカデミー賞にノミネート。ゴールデン・グローブ賞にも数度ノミネートされているが受賞はまだない。

 助演女優賞ノミネート
ケイト・ブランシェット『アビエイター』
1969年オーストラリア・メルボルン出身。1997年に『パラダイス・ロード』(原題)の端役にてハリウッドに進出し、1998年には『エリザベス』の主演を務め注目される。また同作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。その後も確かな演技力で主演も脇役もこなす実力派として活躍。2003年アカデミー賞を総なめにした『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは、エルフの女王ガラドリエル役を演じていた。
ローラ・リニー『キンゼイ』(原題)
1964年、米ニューヨーク生まれ。大学卒業後、ジュリアードで演技を学び、劇場やオフ・ブロードウェイで活躍する。スクリーンデビューは『ロレンツォのオイル/命の詩』で、1995年の『コンゴ』で初主演を果す。2000年の『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』で評価を受け、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞に初ノミネート、全米批評家協会賞、NY批評家協会賞では見事受賞を果している。
ヴァージニア・マドセン『サイドウェイ』
1963年米イリノイ州シカゴで生まれる。『砂の惑星』、『エレクトリック・ドリーム』、『禁じられた恋』などの作品で活躍し、80年代を代表する女優の一人として知られている。これまでに60本近い作品に出演しているが、目立った受賞歴はなく、今回ノミネートされた『サイドウェイズ』で初めてNY批評家協会賞、LA批評家協会賞を受賞している。
ナタリー・ポートマン『クローサー』
1981年生まれ、イスラエル出身。ダンス・レッスンの帰りにスカウトされ、俳優となり、『レオン』のマチルダ役を2,000人の候補者の中から勝ち取り、映画デビューを飾る。その後は学業を優先させながらも『世界中がアイ・ラヴ・ユー』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』と順調にキャリアを積み、2003年にハーバード大学を卒業。ノミネート作となった『クローサー』ではストリッパー役に挑戦している。
ソフィー・オコネドー『ホテル・ルワンダ』(原題)
英イングランド出身。ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで演技を学び、大ヒットしたTV作品「Never Never」のジョー役、BBCの「Revenge」のエレン・ルイス役、「Clocking Off」のジェニー役で成功を収める。最近は『堕天使のパスポート』でオドレイ・トトゥと共演。英国を代表する女優の一人として注目を集めている。
 監督賞

クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』
1930年生まれ、米サンフランシスコ出身。1954年の『半漁人の逆襲』で映画デビューした後、1959年のTVシリーズ「ローハイド」で人気者となり1964年『荒野の用心棒』でブレイク。マカロニ・ウエスタン劇の立役者となる。その後も『ダーティハリー』シリーズなどに主演し大スターの地位を確立、ほとんどの主演作品で監督と製作を担当している。1992年に監督・製作・主演した『許されざる者』ではアカデミー賞作品賞と監督賞に輝き、その力量が証明された。2003年は『ミスティック・リバー』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、2005年、本作で受賞。前哨戦を制したことから、アカデミー賞への期待も高まる。

テイラー・ハックフォード『Ray/レイ』
1947年生まれ、米カリフォルニア出身。ロサンゼルスの公共テレビ局KCETに入社、ここで2回のエミー賞受賞番組を制作している。1979年に初めて監督した劇場映画『ティーンエイジ・ファーザー』(原題)でアカデミー短編賞を受賞。その後、リチャード・ギアとデブラーウィンガー主演の『愛と青春の旅立ち』でアカデミー賞の助演男優賞と主題歌賞を獲得。プロデューサーとして関わった『モハメド・アリ/かけがえのない日々』は、アカデミーの最優秀ドキュメンタリー賞に輝いている。賞レースに強い監督・プロデューサーとして知られる。

マイク・リー『ヴェラ・ドレイク』(原題)
1943年生まれ、英ランカシャー出身。1960年代からTVを中心に活躍、1971年『ブリイーク・モーメント』(原題)で監督デビュー。セリフよりも俳優の即興の演技を引き出すユニークな演出法で知られる。カンヌ国際映画祭では1993年に『ネイキッド』が最優秀監督賞に、1996年の『秘密と嘘』がパルムドールを受賞。ヴェネチア国際映画祭では本作が金獅子賞を受賞しており、ヨーロッパで確固たる地位を築いている監督の一人。
アレクサンダー・ペイン『サイドウェイ』
1961年生まれ、米ネブラスカ出身。これまで脚本家としての手腕を発揮しており、『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』でNY批評家協会賞の脚本賞を、『アバウト・シュミット』でLA批評家協会賞とゴールデン・グローブ賞の脚本賞に輝いている。『サイドウェイ』でもすでにNY批評家協会賞とLA批評家協会賞の脚本賞を受賞し、LA批評家協会賞では監督賞も獲得している。
マーティン・スコセッシ『アビエイター』
1942年、米ニューヨーク生まれ。編集の仕事を経て、『明日に処刑を……』で監督デビュー、『ミーン・ストリート』で独自のスタイルを確立、『タクシードライバー』ではカンヌ映画祭グランプリを受賞する。以後、リリースする作品の多くがその年の賞レースを騒がせ、受賞歴も多いが、未だアカデミー賞はノミネート止まりである。2002年のゴールデン・グローブでは『ギャング・オブ・ニューヨーク』で監督賞を受賞している。
その他の受賞作一覧
長編アニメーション賞:『Mr.インクレディブル』
作曲賞:『ネバーランド』
編集賞:『アビエイター』
メイクアップ賞:『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
衣装デザイン賞:『アビエイター』
撮影賞:『アビエイター』
美術賞:『アビエイター』
脚色賞:『サイドウェイ』
長編ドキュメンタリー賞:『ボーン・イントゥ・ブラザルズ』(原題)
短編アニメーション賞:『ライアン』(原題)
実写ドキュメンタリー賞:『ワスプ』(原題)
視覚効果賞:『スパイダーマン2』
音響編集賞:『Mr.インクレディブル』
録音賞:『Ray/レイ』
ドキュメンタリー賞:『マイティ・タイムズ・ザ・チルドレンズ・マーチ』(原題)
歌曲賞:『モーターサイクル・ダイアリーズ』
外国語映画賞:『海を飛ぶ夢』(スペイン)
脚本賞:『エターナル・サンシャイン』
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