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『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』ダニエル・ラドクリフ

今週のクローズアップ

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週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をクローズアップしてご紹介します。今週は、11月26日から公開の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で、すっかり青年になってスクリーンにあらわれたダニエル・ラドクリフくんです。11歳で『ハリー・ポッターと賢者の石』のハリー・ポッターとして、わたしたちの目の前にあらわれたときは、あどけなさの残るかわいい男の子でした。気がつけばいつのまにか16歳。すっかり声がわりも終わってもう、青年になる直前というところまで来てしまいました。その演技力と素直な性格、そしてファンを大切にする心はこれからもどんどん成長していく俳優の片鱗が見えます。そのダニエルくんの5年前を振り返りつつも今後に期待をこめて……。

ダニエル・ラドクリフは1989年生まれの現在16歳。11歳のとき『ハリー・ポッターと賢者の石』のハリー役で大抜擢を受ける前にもイギリスでは子役としてテレビドラマで活躍し、知名度もイギリス国内では高かった。映画デビューは『テイラー・オブ・パナマ』。主役の息子の役だったけど、その存在感はばっちり。

かわいらしいだけでなく、その瞳は確実に目力を持っていたのだ(柳楽優弥くんみたいに)その後、何千人もいたといわれる候補者の中からハリー・ポッター役に大抜擢され世界中にその名が知られるようになったのは周知の事実。

2作目までは順調にハリー役を演じていたが2作目を撮り終えたところでダニエルを含め、エマ・ワトソン、ルパート・グリントの主役3人組みの出演が次の3作目で最後とうわさされはじめる。

それを言い出したのは2作目までを監督したクリス・コロンバス。「彼らは子供らしい生活をおくるべき」と親心的発言をしているが本音は(多分)あまりに成長の早い子供たちを目の当たりにして「こりゃだめだ」と思ったのかも。

ダニエル自身もインタビューで「3作目には出演するけど、それ以降のことはわからないよ」と答えていた。


2002年『ハリー・ポッターと賢者の石』のプレミアのときのダニエルはあごの線がまるくて、まだ幼い雰囲気です。(左上)2005年、11月3日、つい先日『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(右下)のプレミアのときのダニエル。左上の写真と比べると顔も骨ばってきて、かなり青年の顔つきになってきました。
Dimitrios Kambouris/WireImage.com
Jon Furniss/WireImage.com

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の完成披露試写会で当時13歳のダニエル・ラドクリフにお気にいり魔法アイテムを聞くと13歳らしく「透明になれるマント」と答えたかわいいダニエル。しかし続けて「トラブルからすぐに逃れられるし、ロック・コンサートにももぐりこめるから」とティーンエイジャーらしい発言に。

パンク・ロックのファンだという彼からは、「この楽しみを分かり合える恋人はまだいないけどね」とおませな発言も飛び出した。そんなダニエル、いまのところ恋人はいないことになっているが、今回の『炎のゴブレット』では恋人とキスをすることが以前から話題になっていた。実際はかわいいおでこに「チュッ」程度でファンもひと安心。

しかし! 実際のダニエルはもう少しおませだったことが判明。最近のインタビューで「ナタリー・ポートマンに恋してしまったんだ。それから、スカーレット・ヨハンソンも素敵だよね」と年上の美しい女性に興味深々の様子。しかも、結構面食いだ。

『ハリー・ポッター』シリーズでは、劇中でも 11歳からじょじょに成長を遂げているダニエルだが、「実際に、ハリーの感情とほとんど同じ気持ちを感じているよ」とどうやら恋はしているような発言をしていた。


本作での恋の相手、ケイティ・ラングをエスコートしているダニエル。
Jon Furniss/WireImage.com


ダニエルの次回作の話で興味深いのはジェームズ・ボンドの少年時代を描くベストセラー小説「シルヴァーフィン」(原題)の映画化作品の主役候補に名前が挙がっていること。

007シリーズの生みの親であるイアン・フレミングの遺族から許可を得てチャーリー・ヒグソンが書いたヤング・ボンドシリーズ第1作目で、13歳の諜報員であるボンドが活躍する痛快なストーリーだ。ダニエルのほかに『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルの名前も挙がっている。

しかし、すでに出演が決定している次回作『ディセンバー・ボーイズ』(原題)は11月、オーストラリアで撮影に入ったばかり。

マイケル・ヌーナンの同名小説を映画化する同作は、1960年代が舞台。4人の孤児が児童養護施設を抜け出し、海で休暇を過ごす様を爽やかに描く青春ドラマで、ダニエルは4人の中で一番年上の孤児役を演じる。


『リトル・ダンサー』で有名になったジェイミー・ベル。彼も悪くないのですが、ダニエルとはまったくタイプが違います。Dimitrios Kambouris/WireImage.com

ロンドンで行われた『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のプレミアに、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントがそろって出席した。

天候は雨だったが、会場となったオデオン劇場の前にあるレスタースクエアには、前夜からファンが待機しているほど熱気ムンムン。ダニエル は、「これで興奮しなかったら、何に興奮するっていうんだ? ファンにもみくちゃにされるのは、すごい体験だよ」と素直に感激をコメント。

ダニエルは常に集まったファンにはあたたかい。初来日のときも、3000人ものファンが成田空港でお出迎えをしたことをとてもよろこんでいた。今回のプロモーションでは『ディセンバー・ボーイズ』の撮影に入ったために来日ができなかったが、ビデオメッセージで「日本のファンからの応援にはいつも励まされているんだ。ありがとう!」とヨン様も顔負けなコメントでファンをよろこばせた。

最近のダニエルは、短めの髪を無造作に逆立てた"イマドキ"なヘアー。ごく普通に16歳の少年に成長している。


第1作目2002年『ハリー・ポッターと賢者の石』のときの3人(上)と第4作目2005年『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の3人(下)成長のほどがうかがえます。

Jon Furniss/WireImage.com


2作目以降、次回作へはもう出ない……と常に言われ続けていたダニエルだが5作目『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』への出演はすでに決まっている。

ダニエル自身もロンドンのプレミアで5作目への期待をコメントしていたが、なんといっても驚かされたのはそのギャラ。1400万ドル(約16億8000万円)で契約を交わしたと正式に発表された。

その5作目だが、物語の雰囲気がいままでと少し変わるかもしれない。というのは、前4作品の脚本を執筆したスティーヴ・クローヴスが、第5作では執筆しない。代わりを務めるのは2003年の『ピーター・パン』や1997 年の『コンタクト』の脚本家として知られるマイケル・ゴールデンバーグ。

監督はイギリスのテレビドラマや短編映画などでその名が知られているデビッド・イェーツ。もちろんエマ・ワトソンやルパート・グリントも続投。そのほかに『ヴェラ・ドレイク』に出演していたイメルダ・スタウントンも出演が決定している。

また、一般からも出演者を募っており、イギリスに在住している女の子はだれでも応募できる。ロケ地はいままで、イギリスだったがプロデューサーのデヴィッド・ヘイマンが「この映画を作るために最もふさわしい場所を決めるよう、色々な選択を模索しているよ」と語ったこともあり、ロケ地がどこになるかも注目の的になっていた。

そこへ、イギリスのタブロイドが「5作目のロケ地はプラハだが、ダニエルの両親が年頃の息子を夜遊びスポットの多いこの地に滞在させるのはいかがなものか」と抗議したとのガセネタ記事を掲載し、後に誤報だったと謝罪記事を出している。

いまのところ撮影は2006年の早めに(早ければ1月早々)開始される予定で、結局ロケ地はロンドンになるようだ。


2002年(左上)のハーマイオニーと2005年(右下)のハーマイオニーどちらも子どもなのになぜかどちらも色っぽい……。
ルパートくんはもともと、ものすごく童顔なので、すごくお兄さん顔になりました。
文・構成:FLiXムービーサイト編集部

 

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