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今週のクローズアップ 寺島進

週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をクローズアップしてご紹介します。今週は、3月日から公開の 『ナイスの森』で浅野忠信とともに“もてない3兄弟”の長男・勝一を演じ、抱腹絶倒の暴走演技をみせてくれた寺島進を徹底解剖!インタビューで語った、アニキ寺島の珠玉のお言葉とともに、その謎に包まれた人生(?)をご紹介しつつ、今最も旬な男“寺島進”に迫ります!
畳屋の息子 むーちゃん誕生!

寺島進は1963年11月12日、深川畳屋の次男坊として誕生しました。子供の頃はとってもシャイだった進少年は、保育園の先生から「むーちゃん」と呼ばれるかわいい男の子だったそう。でも、青春時代に突入すると矢沢永吉のキャロルにぞっこんとなり、みずからバンドを組んで、白パンツ&タンクトップ姿で熱唱していたことも……。「むーちゃん」のかわいさは、みじんもなくなってしまったようで、リーゼントに制服も基準とはかけ離れた姿で登校する寺島進は、どこからどう見ても「かなり怖そうな寺島先輩」に成長していました。

のちに自分が大活躍することになる映画も、「高校をサボるのに行ってた」程度……。こんな、コワモテのむーちゃんですが子供のころから苦手なものがただひとつ。それは「ゴキブリ」。実家が畳屋だったこともあり、お店にいるとゴキブリが飛んでくることもあったとか……。以来、すっかり「ゴキブリ恐怖症」となったむーちゃんは40になっても、ゴキブリが部屋に大量発生する夢を見ると、「うわあ~!」と、冷や汗ぐっしょりで飛び起きるという意外にかわいいアニキなのでした。

「深川の畳屋の次男坊、寺島進です!」 −東スポ映画大賞助演男優賞での、北野武監督の一言。

 
シャイな性格は今でも変わらないようです
殺陣で積んだ経験値! 寺島進の意外な過去
高校を卒業した寺島進は、その後三船芸術学院に入学して殺陣を学ぶ日々を送ります。
毎日、毎日稽古に明け暮れながら、「いかに上手く斬られるか」。

それだけをを考えつづけていた20代。そして、当時アルバイトしていたのは、なんと鬼怒川ウエスタン村!ウエスタンショーに出演していた寺島進は、毎日のように馬に引きずられたり、屋根から落ちていたそうです……。毎朝、早朝から浅草の駅から鬼怒川に向かう電車の中で、若き寺島進はどんなことを考えていたのでしょう。多くの映画賞を受賞するほどの人気俳優になるという自分の未来を予想できていたのでしょうか……。

同期の役者がどんどん有名になっていく中でも、寺島進はちっともあせらなかったといいます。「そんな風に思えたのは、過信じゃなく自分に自信があったから。自分に暗示をかけているんだよ。坂本九さんじゃないけれど『上を向いて』歩いていかないとね」

「あのころは、なにがなんでも辞められない。止まったら死んじゃうみたいに、走り続けていた。泳ぎ続けるマグロみたいに。走って走って、足で勝負だって思ってた。仕事して帰ってきて、ほかの仕事のうわさを聞いたら現場に飛んでいく生活だった」− 寺島進
 
タバコを吸う姿すらダンディー!
2人の恩師との出会い
1986年、寺島進は生涯の恩師である故・松田優作にその才能を認められ『ア・ホーマンス』にヤクザ役で抜擢。

それから3年……。寺島進は、北野武というもう1人の恩師と出会います。『その男、凶暴につき』で、いきなり北野監督にズドンと撃たれるチンピラ役で鮮烈な印象を残した彼は、その後も『ソナチネ』、『HANABI』と北野映画に次々に出演。

その独特な存在感でいつしか北野映画になくてはならない存在となっていったのでした。そして、北野映画での“寺島進”に惚れた監督も……。寺島進の主演映画『空の穴』を監督した熊切監督は、まだ大学生のときに『ソナチネ』の寺島進を観て、「いつか、映画を撮ることになったらこの人と一緒に仕事がしたい!」と思ったそう。

今年、東京スポーツ映画祭で北野監督から助演男優賞が送られたとき「北野映画は自分の原点、そして映画はホームグラウンドです」と言った寺島進の言葉には、不思議な縁さえも生んだ北野映画への最大の感謝の言葉だったのでした。

「監督と目が合った瞬間に『この人には負けた!』という瞬間があった。だからこそ追い続けて来た。男がほれる瞬間って理屈なんてない。自分の心の中と映画のキャラクターがどこかでマッチしてああいう芝居がうまれた」
− 寺島進(『BROTHER』を語っての一言)
原点は北野映画なのです
そんな寺島進がはっちゃけます! 『ナイスの森』いよいよ公開
ここまでかなり渋い寺島進の、渋めのご紹介をさせていただいてきましたがこれは全て『ナイスの森』の“はっちゃけ”演技をご紹介する前フリというもの……。本作で、彼は『交渉人 真下正義』で見せたクールな木島キャラも、北野映画で見せる渋いヤクザな寺島進もすべて、すべてふっ飛ばしました。完全に、ふりきれてます。はっちゃけます。

自分でも、「あの顔はかなり大変だった……」としみじみ語っていた猪木バージョンの寺島進が披露した、初のヘン顔に陶酔してください。『ナイスの森』は、『鮫肌男と桃尻女』を監督した石井克人監督をはじめ、三木俊一郎、ANIKI監督のコラボレーションでお届けする究極のエンターテインメント作品。

寺島進だけじゃなく、浅野忠信も、池脇千鶴もみんなみんなすごいことになっちゃってます。その中でも群を抜いて強烈なのが、やっぱり我らが寺島アニキ!
いままでの“渋かっこいい”イメージを打ち崩す、新しい“間違いなくもてなさそうな”寺島進の姿をお楽しみください!

「つい最近、芸能界という世界に自分が向いてないなと思ったことがある。でも、映画が好きだってことの方がどこかで勝っているところがあるからこの仕事を続けることができる」− 寺島進
うぃー!!!!
文・構成:FLiXムービーサイト編集部

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