シネマトゥデイ

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第24回東京国際映画祭TIFF

TIFF

10月22日から、第24回東京国際映画祭が開幕! コンペティション部門には15作品がノミネート。日本からは沖田修一監督の『キツツキと雨』が選出され、最高賞の東京 サクラ グランプリ受賞を狙う。受賞結果は10月30日のクロージングセレモニーで発表される。

東京国際映画祭ニュース

コンペティション部門

『キツツキと雨』

審査員特別賞

『キツツキと雨』
製作国:
日本
監 督:
沖田修一
出 演:
役所広司小栗旬
ストーリー:
60歳の木こり・克彦が暮らす山村に、映画の撮影隊がやってきた。克彦は、彼らが撮るゾンビ映画にやむを得ず協力するのだが、スタッフに振り回されて怒り心頭に発する。一方、25歳の新人監督・幸一も必死だったが、錯綜(さくそう)する現場を収められずにいた。
ここに注目!
『南極料理人』が好評を博した俊英・沖田修一監督の最新作は、木こりと映画監督の交流を描く心温まるコメディー。沖田監督を基に映画監督の役づくりをしたという小栗旬と、役所広司が初共演し、出会うはずのない二人の出会いと奇跡を体現している。本映画祭がワールド・プレミアとなる。

『アルバート・ノッブス』

最優秀女優賞(グレン・クローズ)

『アルバート・ノッブス』
製作国:
アイルランド
監 督:
ロドリゴ・ガルシア
出 演:
グレン・クローズミア・ワシコウスカ
ストーリー:
1860年代のアイルランド・ダブリン。ホテルで執事として働くアルバートは、女性であることを秘密にしていた。しかし、ある男と出会ったことから、アルバートの偽りの人生は変化し始める。
ここに注目!
海外ドラマ「ダメージ」でもおなじみの演技派女優、グレン・クローズが主演と脚本を兼ねるコンペ部門屈指の注目作。監督には、『美しい人』など人間ドラマに定評のあるロドリゴ・ガルシア。また、エミー賞、トニー賞、ゴールデン・グローブ賞を計8度受賞、5度のアカデミー賞ノミネートを果たしたクローズがついにオスカーを獲得するかともいわれているだけに、ひと足早く観賞できる機会は貴重。本映画祭がアジアン・プレミアとなる。

『より良き人生』

『より良き人生』
製作国:
フランス
監 督:
セドリック・カーン
出 演:
ギョーム・カネレイラ・ベクティ
ストーリー:
シェフのヤンとナディアのカップルはレストラン開業を目指すが、不運なことに借金がかさむ一方。ナディアは息子をヤンに預け、フランスを離れカナダで働くことに……。
ここに注目!
『倦怠』『ロベルト・スッコ』といった過激作から、最近では『チャーリーとパパの飛行機』のようなファンタジーまで手掛けるようになったフランスの鬼才、セドリック・カーン監督。シビアな現実から「より良き人生」のために転換を図る主人公を演じるギョーム・カネは、フランスでは非常に人気のある俳優で監督としても活躍中。セドリック・カーンが今回はどんな作風で来るのか注目したい。本映画祭がアジアン・プレミアとなる。

『羅針盤は死者の手に』

『羅針盤は死者の手に』
製作国:
メキシコ
監 督:
アルトゥーロ・ポンス
出 演:
ガエル・サンチェス、ペドロ・ガメス
ストーリー:
メキシコで暮らす少年チェンチョは、兄が暮らすアメリカに向かう道中で出会った老人パチャーノに出会う。彼の荷馬車に乗り込んだのだが、ほどなくしてパチャーノが羅針盤を手にしたまま息を引き取ってしまう……。
ここに注目!
母親を亡くした少年が、唯一の身寄りである兄を訪ねようとする道すがら出会う人との触れ合いを描く。短編映画やミュージックビデオなどを手掛けてきたメキシコ出身監督による、ロードムービースタイルのブラック・コメディー。本映画祭がワールド・プレミアとなる。

『デタッチメント』

最優秀芸術貢献賞

『デタッチメント』
製作国:
アメリカ
監 督:
トニー・ケイ
出 演:
エイドリアン・ブロディクリスティナ・ヘンドリックス
ストーリー:
公立高校を転々とする代用教員のヘンリーは、認知症の祖父の面倒を見ながら、仕事をしていた。彼は新任地で、生徒のメレディス、教員のマディソン、娼婦(しょうふ)のエリカという三人の女性に出会ったことで、視野を広めるのだった。
ここに注目!
CM界を中心にマルチに活躍し1998年に人種問題・貧富の差を扱った映画『アメリカン・ヒストリーX』で監督デビュー飾ったトニー・ケイ。その後ドキュメンタリー作品を複数完成させ実力が評価されながらも劇場公開に至らなかった不遇監督の新作だ。本作ではパンチの効いたブラックユーモアを交えて、教育現場の実態を描く。なお監督の実娘がメレディス役で出演している。本映画祭がアジアン・プレミアとなる

『ヘッドショット』

『ヘッドショット』
製作国:
タイ
監 督:
ペンエーグ・ラッタナルアーン
出 演:
ノッパチャイ・ジャヤナマ、セリーヌ・ホーワン
ストーリー:
刑事から殺し屋に転身したトゥルは、頭に銃撃を受けて昏睡状態に。3か月後、意識を取り戻したトゥルの目には、天と地が逆さまになった世界が映っていた。
ここに注目!
浅野忠信を主演に迎えた2作品で、日本でも知られるペンエーグ・ラッタナルアーン監督。本映画祭コンペへの出品は2002年の『わすれな歌』以来で、作品はタイおよび東南アジアを代表する人気作家ウィン・リョウワーリンの作品を基にしたハードボイルドスリラー。昨今、アクションや幻想譚(たん)などで世界から注目を集めるタイ映画の勢いを感じることができそうだ。本映画祭がアジアン・プレミアとなる。

『ホーム』

『ホーム』
製作国:
トルコ
監 督:
ムザフェア・オズデミル
出 演:
カンボラット・ギョルケム・アルスラン、ムザフェア・オズデミル
ストーリー:
友人とイスタンブールでキャンプをしていた建築家のドーアンは、うつ病と診断され「気分転換になるから」と旅行を勧められる。そこで彼は休暇を取り、帰郷することにしたのだが……。
ここに注目!
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の『冬の街』に出演しカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した、ムザフェア・オズデミルの長編監督デビュー作。彼は1970年代から趣味で8ミリカメラに親しみ、登山や建築のドキュメンタリー作品を撮ってきた。本映画祭がインターナショナル・プレミアとなる。

『J.A.C.E./ジェイス』

『J.A.C.E./ジェイス』
製作国:
ギリシャ、ポルトガル、マケドニア・旧ユーゴスラビア、トルコ、オランダ
監 督:
メネラオス・カラマギョーリス
出 演:
アウバン・ウカイ、ステファニア・グリオーティ
ストーリー:
幼くして大虐殺を目の当たりにした、ギリシャ系アルバニア人のジェイス。家族を組織に殺され、後に養父母も失った彼は、臓器移植などを目的に子どもを誘拐するギャングの元へ……。
ここに注目!
実話に基づくドラマ。孤児がさまざまな困苦にもめげずに成長する姿を描くことから、現代版『オリバー・ツイスト』といったところ。タイトルは、Just Another Confused Elephantの略。なおベネチア国際映画祭ディレクターのマルコ・ミュレールが共同プロデューサーを務めている。本映画祭がワールド・プレミアとなる。

『転山』

最優秀芸術貢献賞

『転山』
製作国:
中国
監 督:
ドゥ・ジャーイー
出 演:
チャン・シューハオ、リー・シャオチュアン
ストーリー:
大学を卒業したシューハオは、自転車でチベット・ラサを目指す。それは彼の兄の遺志を継ぐことであり、尊敬する兄が成しえなかった聖地巡礼を経験することで、自ら試練の道に飛び込む決意の表れだった。
ここに注目!
2008年秋、中国・雲南省の麗江からチベットまでの約2,000キロを自転車で走破した台湾人シェ・ワン・リンの手記を基に映像化したロードムービー。『花の生涯~梅蘭芳(メイ ラン ファン)~』ではプロデューサーを務めたドゥ・ジャーイーが初の長編映画監督デビューを飾る。本映画祭がワールド・プレミアとなる。

『プレイ』

最優秀監督賞

『プレイ』
製作国:
スウェーデン、デンマーク、フランス
監 督:
リューベン・オストルンド
出 演:
アナス・アブディラーマン、セバスチャン・ブリケット
ストーリー:
スウェーデン・ヨーテボリ。アフリカ系少年のグループが白人少年をゆする事件が頻発していた。彼らが他人を脅すやり口は、「リトル・ブラザー・ナンバー」といわれる手の込んだギャングのやり方だった。
ここに注目!
スウェーデンで起きた少年たちによる人種間の衝突から着想を得た、リューベン・オストルンド監督の長編3作目の作品。監督は、2010年にベルリン国際映画祭の短編部門で最高賞の金熊賞を受賞。長回しや固定カメラでいじめや差別といったヘビーな題材をじっくりとらえた本作において、カンヌとニューヨークの両国際映画祭で話題を巻き起こした注目株。本映画祭がアジアン・プレミアとなる。

『夢遊 スリープウォーカー』

『夢遊 スリープウォーカー』
製作国:
香港、中国
監 督:
オキサイド・パン
出 演:
アンジェリカ・リー、フオ・スーイエン
ストーリー:
自分が夢遊病ではないかと疑うイー。彼女が眠っている間に見るのは、ただの夢なのか悪夢のような現実なのか。イーの元夫の行方不明事件を捜査するアウ巡査は、イーの夢の中に事件の手掛かりがあると確信するが……。
ここに注目!
タイ、香港、ハリウッドと縦横無尽に活躍するアジアの鬼才オキサイド・パンの最新作が、本映画祭コンペ部門初の3D作品として登場。ヒロインを務めるのは監督の出世作『the EYE 【アイ】』に主演し、昨年晴れて監督の妻となったアンジェリカ・リー。パン兄弟ではなく兄オキサイドの単独名義での作品となるが、得意のトリッキーな映像が3Dで見られるとは楽しみだ。本映画祭がワールド・プレミアとなる。

『別世界からの民族たち』

『別世界からの民族たち』
製作国:
イタリア
監 督:
フランチェスコ・パティエルノ
出 演:
ディエゴ・アバタントゥオーノヴァレリオ・マスタンドレア
ストーリー:
合法的な方法で移民を雇い入れている工場主ゴルフェットだが、彼はいわゆる偽善者で、移民をののしって楽しんでいた。ところがある朝、移民は町から消え、町はパニックになってしまう。
ここに注目!
長編デビュー作『ペーター・ファミリアズ(原題)/ Pater familias』でイタリア映画ジャーナリスト協会の最優秀新人監督賞を受賞したイタリアの新鋭フランチェスコ・パティエルノの長編第3作目。ヨーロッパの中でもアフリカやアジアにとりわけ近いイタリアにとって、大きなテーマである移民問題をコミカルに描いてゆく。本映画祭がインターナショナル・プレミアとなる。

『トリシュナ』

『トリシュナ』
製作国:
イギリス
監 督:
マイケル・ウィンターボトム
出 演:
フリーダ・ピントリズ・アーメッド
ストーリー:
イギリス人のジェイはインドを訪れた際に、美しい娘トリシュナと出会い、恋に落ちた。彼女は体が不自由になった父に代わり、一家を養うために必死で働いていた。そこでジェイはトリシュナに好条件だからと父親が経営するジャイプールのホテルに勤めるよう勧めるのだった。
ここに注目!
イギリスの文豪トマス・ハーディ著「テス」の舞台をインドに翻案して映像化。『マイティ・ハート/愛と絆』の鬼才マイケル・ウィンターボトム監督が、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』のフリーダ・ピントを主演に、資産家の息子と労働階級の娘の悲恋を描く。音楽は梅林茂が担当。本映画祭がアジアン・プレミアとなる。

『最強のふたり』

東京 サクラ グランプリ & 主演男優賞(フランソワ・クリュゼ、オマール・シー)

『最強のふたり』
製作国:
フランス
監 督:
エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出 演:
フランソワ・クリュゼオマール・シー
ストーリー:
事故で手足を動かせなくなったフィリップは、出所直後のドリスを介護人として雇うことに。音楽やファッション、趣味も生活様式も一致しない二人にやがて友情が芽生え、あらゆることにチャレンジしていく。
ここに注目!
エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュは、ジェラール・ドパルデュー主演のコメディーで成功した監督コンビ。長編4作目となる本作は、実話を基にしたユーモアあふれる感動ストーリーだ。車椅子生活を送る富豪をクロード・シャブロル監督作品の常連俳優フランソワ・クリュゼが、彼を介護するアフリカ系青年を本作の監督コンビとは3度目のコラボとなるオマール・シーが演じる。本映画祭がアジアン・プレミアとなる。

『ガザを飛ぶブタ』

観客賞

『ガザを飛ぶブタ』
製作国:
フランス、ベルギー
監 督:
シルヴァン・エスティバル
出 演:
サッソン・ガーベイ、バヤ・ベラール
ストーリー:
ガザ地区に住むパレスチナ人漁師ジャファールは、あろうことか網でブタを釣り上げてしまう。イスラムではブタは不浄なものとされるため、ジャファールはブタを売ろうとするもなかなかうまくいかず……。
ここに注目!
2007年の本映画祭グランプリを受賞したイスラエル映画『迷子の警察音楽隊』で、印象的な演技を見せたサッソン・ガーベイ主演の社会派コメディー。今回、大惨事に立ち向かう小市民にチャップリンを重ね合わせたとかで、再びその演技への期待が高まる。監督のシルヴァン・エスティバルはジャーナリスト出身で、本作が長編映画監督デビュー作。本映画祭がインターナショナル・プレミアとなる。
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