シネマトゥデイ

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イケメン調査隊Vol.54

オスカー女優を相手に一歩も引かぬ大物ぶりで注目のハリウッドの新星

<インタビュー>

Q:ケヴィンはとてもリスキーな役だったと思いますが、どんな覚悟で撮影に臨んだのですか?
ケヴィンは僕とは全く違うし、演じる俳優の身も心も傷つけてしまうようなところがある、非常に力のあるキャラクターでした。実はこの脚本を手にしたころ、『ダークナイト』でジョーカーを演じたヒース・レジャーが亡くなられたこともあったので、正直こんな恐ろしいキャラクターを演じて大丈夫だろうかと心配しました。でもそれと同時に、「素晴らしい作品になる。これはアートだ!」と確信しました。自分の演技で作品を壊してしまうかもしれないと考えたけど、それで逆に自分の中の炎が燃え上がったんです。だから、もし正気を失っちゃうならそれでもいい。やっちゃえ、やっちゃえ! と覚悟して(笑)。第一、リスキーであればあるほど、うまくいったときの喜びも大きいですから。

Q:母親役のティルダ・スウィントンさんとの共演はいかがでしたか? 忘れられないことは?
映画は順撮りしていったんですが、ラストシーンに映画のテーマというか、ケヴィンの思いをほのめかさなくてはならないので、僕はもちろん現場はみんな、ナーバスになっていたんです。そんな中で、唯一違ったのはティルダ。彼女は見た通り、とってもクールな人なんですが、どんな状況でもリラックスしていたよ(笑)。どう演じよう、どうしたらいいんだと僕がテンパッていたら、「大丈夫よ、わたしたちはここまで作品を愛して演じてきたのだから、その思いを信じて演じれば、思い通りのことができるわ」って。確かに、人生もあまり思い悩んでもいいことは起こらない。なるようになる。でも、なかなかそんなふうには思えないから、ティルダの一言に僕はとても救われました。

Q:幼いころのケヴィンを演じた子役くんたちの演技も素晴らしかったですね。彼らとはコミュニケーションを取られましたか?
ケヴィンを演じる上で、彼が育ってきた過程で何かが起こらなければ、こんな少年にはならなかっただろうなと思ったので、その過程を演じる子役にも興味を持ったんです。それで、5、6歳ごろを演じたジャスパーと3歳ごろのロッキーに会いました。そのときは、未来と過去の自分が一緒にいるみたいな(笑)、不思議な気持ちでした。ケヴィンが片方の口角を上げてニヤリと意地悪く笑う、「ケヴィン・スマイル」というのをロッキーがしていたので、それは僕も取り入れました。この「ケヴィン・スマイル」は、実はティルダもしているんです。つまり、子どもの笑顔は母親を見て覚える。ティルダいわく「親子って鏡のようなものだから」って。それはこの作品の深いテーマでもあるんです。

<一問一答>

Q:お気に入りの映画は?
『時計じかけのオレンジ』

Q:あこがれの俳優は?
マーロン・ブランドと、フィリップ・シーモア・ホフマン。好きな俳優は死ぬほどいるので、往年のスターと現代のスター2人を選んでみました(笑)。

Q:趣味は何ですか?
人生を演じることと、音楽を演奏すること(ニューヨークでSons of an Illustrious Fatherというバンドでドラムとボーカルを担当)。毎日がホビーです。

Q:今、一番興味を持っていることは?
アメリカでは、今、「オキュパイ・ウォール・ストリート」(ウォール街を占拠せよ)という抗議運動が起こっていて、友人も多く参加しているので、今はそれに関心がありますね。
※注:2011年後半から始まった貧富の格差や失業問題に対して、アメリカの経済界、政界に対しての抗議運動。若者を中心に広がり、映画監督、俳優など賛同する著名人も多数参加している。

Q:好きな女性のタイプ。恋人に求めるものは?
自分をしっかりと持って、現実をちゃんと認識している人。恋愛を単に居心地のいい場所、幸せな場所と思い描くのではなく、恋愛は自分たちを成長させるパワーになるものだと思う人。

Q:長所と短所を教えてください。
うーん……。(すごく悩んで)長所も短所も一緒かな。良くも悪くもいつも考え過ぎるところ。そんなに考えなくてもいいのにということまで、あれこれと考えてしまうんです。

Q:日本に来て、どんなイメージを持ちましたか?
来日してそんなに時間がたっていないのに、日本はとても居心地がよくて、何か自分と通じるものを感じています。

Q:俳優として、今後の目標は何ですか?
自分自身からなるべくかけ離れたキャラクター。例えば、自分の外見とは全く違うような、そんなキャラクターを演じていきたいです。

 
取材・文:前田かおり 写真:尾藤能暢

作品情報

『少年は残酷な弓を射る』

映画『少年は残酷な弓を射る』は、6月30日(土)TOHOシネマズ シャンテにて全国公開
作品情報はこちら
オフィシャルサイト
コピーライト:
(c)UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010

エズラ・ミラー

生年月日  :1992年9月30日
出 身    :アメリカ・ニュージャージー
身 長    :188cm
趣味/特技 :ドラム、歌

芸歴:
2008年、映画『アフターズスクール / Afterschool(原題)』で主演デビュー。2009年には人気テレビドラマシリーズ「救命医ハンク セレブ診療ファイル」では資産家の息子役で出演。2011年、『少年は残酷な弓を射る』はカンヌ国際映画祭で上映され、絶賛される。次回作の『ザ・パークス・オブ・ビーイング・ア・ウォールフラワー(原題) / The Perks of Being a Wallflower』でエマ・ワトソンと共演している。今年5月の行われたカンヌ国際映画祭では、映画界で最も活躍が期待される若手俳優としてショパール新人賞を受賞した。

<映画>
■2008年
『アフターズスクール / Afterschool(原題)』
■2009年
『シティー・アイランド / City Island(原題)』
■2010年
『エブリデイ / Every day(原題)』
■2011年
『アナザー・ハッピー・デイ』
少年は残酷な弓を射る
■2012年
『ザ・パークス・オブ・ビーイング・ア・ウォールフラワー(原題) / The Perks of Being a Wallflower』

<テレビ>
■2008年
「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班(シーズン10)」
「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常(シーズン2)」
■2009年
「救命医ハンク セレブ診療ファイル」
■2010年
「救命医ハンク2 セレブ診療ファイル」

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