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『ジョーカー』ボディビルダー版?狂気のヒューマンドラマ 12月19日公開

『ボディビルダー』ポスタービジュアル
『ボディビルダー』ポスタービジュアル - (C) 2023 LAMF Magazine Dreams LLC All Rights Reserved.

 凄絶な筋トレシーンと殺気に満ちた熱演で全米に大熱狂を巻き起こした映画『Magazine Dreams(原題)』が、邦題『ボディビルダー』として12月19日(金)より全国順次公開される。

【動画】『ボディビルダー』予告編

 アメリカの片田舎で病気の祖父を介護しながら暮らす青年キリアン・マドックスは、低収入で友人も恋人もなく孤独な毎日を送っている。彼には世界一のボディビルダーとして雑誌の表紙を飾るという夢があった。過酷なトレーニングと食事制限に打ち込むが、肉体は悲鳴をあげ、社会の不条理と孤立に精神を病んでいく。そしてある事件をきっかけに、夢は狂気へと変わる。

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 予告編が公開されると、その美しくも破滅的な不穏さを放つ映像と容赦ない心理描写は、「『ジョーカー』のような鋭さ(The Guardian)」、「『タクシードライバー』のトラビスを超えた(IndieWire)」と称賛された。

 監督・脚本は、ブレイク前のティモシー・シャラメと、マイカ・モンローを起用した映画『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(2017)で監督デビューした、イライジャ・バイナム。製作を務めたのは映画『ナイトクローラー』(2014)や『少年は残酷な弓を射る』(2011)のプロデューサーであるジェニファー・フォックスと、『ナイトクローラー』の監督ダン・ギルロイ。スリリングな展開とモラルの限界に挑む過激なヒューマンドラマの名手たちがタッグを組み、新たな極限のその先を見せる。

 主演のジョナサン・メジャース(『クリード 過去の逆襲』・2023)はハードな肉体改造を重ね、プロ顔負けの驚異的な肉体美を披露。強靭な肉体とあやうい心を併せ持つ主人公を全身全霊で演じた。ポスタービジュアルは、強烈なオーラを放つ主人公キリアンの筋骨隆々の背中を照らし出した力強いデザイン。キャッチコピーの「俺を見てくれ」からは、努力も愛も報われない世界で必死にもがきながら、自分の存在を証明する唯一の手段としてボディビルに猛進する彼の心の叫びが聞こえてくる。

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 予告編では筋肉増強剤を常用し、医師に制止されてもなお「夢さえ叶えばどうなってもいい」と自身を追い込むことを止めない主人公が、心のバランスを崩して狂気へと突き進んでいく。そして最後に歓声が待っていると信じてステージ裏の鏡の前で笑顔を貼り付けポーズを取る姿は、後戻りできない不吉な余韻を残す。

 日本語字幕をIFBB(国際ボディビルディング・フィットネス連盟)プロ・ボディビルダーで、日本が誇るボディビルダーとしてアメリカを中心に活躍中の山岸秀匡が監修し、本場アメリカのボディビル界のリアルを伝える。シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。(北山郁)

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