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ラジカル鈴木のネットをにぎわすあの人! ~シネマトゥデイ検索ランキングより~ 第22回 蒼井優

蒼井優
ただ今、邦画絶好調!? シネマトゥデイ人物アクセスランキング2012年10月

 今回のランキングは日本人ばかり! 誇らしいじゃありませんか。2位の小林すすむさんは、お笑いトリオ「ヒップアップ」として1980年代に活躍。その後は、数々のドラマや映画で名脇役として活躍していましたが、今年5月に亡くなり、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』が遺作となりました。「オレたちひょうきん族」世代の僕は、コントで彼の活躍を見ていましたが、控えめながら嫌みなく、あたたかい存在の方だったという印象が残っています。脇役としても個性を発揮されていたので、とても残念ですね。58歳とは若過ぎる~。ご冥福をお祈りします。

 ピックアップするのは、3位にランクインした蒼井優ちゃん! 自慢のロングヘアを突然バッサリ切っちゃって、ショートにしたことで話題沸騰でしたね~! 書店ではその彼女が表紙の雑誌が何誌もズラリと並んでいました。


話題作めじろ押し!

 蒼井優ちゃんは1985年、福岡生まれの27歳。堀越高等学校を経て、1999年の舞台「アニー」で、約1万人の中から選ばれてデビューして以来、岩井俊二監督の映画『リリイ・シュシュのすべて』をはじめ、モデル、タレントとしても活躍し続けています。2005年の『ニライカナイからの手紙』で単独初主演。以降も毎年出演映画が年に3~5本は公開され、各映画賞を総ナメにした『フラガール』の熱演も記憶に新しいところ。今では、日本を代表する女優の一人です。

 今年公開された映画は『るろうに剣心』『ヴァンパイア』の2本ですが、彼女にとっては共にチャレンジだった役柄なんですよ~! 『るろうに~』では、妖艶な医師、高荷恵という、今までにあまり演じてこなかったセクシー系(?)演技に挑んでいます。

 『ヴァンパイア』は、『花とアリス』以来の岩井監督作品。自殺願望のあるカナダへの留学生という、これまたなかなかの難役ですね~。全く違う表情を見せる優ちゃんの演技は必見です。


蒼井優

名だたる監督が大絶賛!そのわけは?

 作品の顔になる女優として映画を引っ張っていくことができる、実力派の優ちゃん。その存在感プラス、「天才的な演技力」という評が本当に多いんです。今まで関わった監督のコメントを集めてみました。

 「こちらが思っているよりもずっと幅が広い。蒼井を見ていると自分が天才じゃないのがわかる。次に何をするかわからない予測不能なタイプ」 岩井俊二 『リリイ・シュシュのすべて』 『花とアリス』 『ヴァンパイア』

 「摂食障害の役のため、役づくりで体重を7キロ落としたんだよね。彼女は演技が演技に見えない。これがたやすいようで、とっても難しい」 松尾スズキ 『クワイエットルームにようこそ』

 「ワンシーンで映画を変える力を持っている」 李相日 『フラガール』

 「本人はウソをついている意識がない。最高の詐欺師は自分で相手をだましている意識がない人だと言いますけど、役者の才能も同じだと思います。蒼井さんの本心は全く見えないし、現場ではその本心が見える必要もないウソつき(演技者)がウソついているように見えないのがすごい。推測するにウソをついている意識があまりないのだと思います。これって役者としてすごいな~と思いますね」 三木聡 『亀は意外と速く泳ぐ』

 「彼女は天才ですね」 大岡俊彦 『いけちゃんとぼく』

 このように、名だたる監督たちからも評価が高い優ちゃん。どこにでもいそうな雰囲気の女性だけど、スクリーンに映ると、うつむいているだけでも何かを投げ掛けてくるような、大きな存在感を放つんですよね。ドスを利かせて絶叫するような役も、実際にはあまりいないような変わった役も、自然にこなしちゃうんですねー。

 この「自然」な部分が役者としての技術と才能なわけですが、演じる役を自分の中に取り込んで、全体を客観的に見て「こうしたら映画全体がもっと良くなる」と考える。そんな生真面目さが、監督らに評価される所以ではないでしょうか?

 上品でかわいらしい女性としてどんどん磨きがかかっていますが、欲を言えば、鬼気迫る役も観てみたいと思ったりも。これは好みもあるので、現在の彼女の評価とはまた違うお話。まあそのあたりは、年相応に……かな。

 最後に本人・談。「わたしはわたしらしさを反映しようと思ってお芝居をしたことがないんです。主人公が魅力的に見えたらいいと思いながら演じています」この言葉に優ちゃんの演技の神髄があるのかも?


ウワサの真相は?

 気になるプライベートは……瑛太岡田准一大森南朋鈴木浩介堤真一などと、ゴシップではいわれていますけど、頭が良く、精神年齢も高そうですし、同じ年頃の男性よりは年上の男性のほうが合うのかもしれませんね。

 フワフワのロングヘアにナチュラルメイクで、女優としても「清純派」みたいなイメージの強かった彼女。例の最近の「事務所に無断でばっさりとベリーショート事件」とか「ヘビースモーカー疑惑」とか、「肉食系」……なんて雑誌やネットでいわれているようですが、実際はどうなのか?

 僕が見る限りでは、役づくりも冷静かつ客観的で、役を自分なりのアプローチで咀嚼(そしゃく)しつつも、サバサバしていて、地に足の着いている女の子といったイメージ。そもそも男らしい性格の子なのではないでしょうか。

 「清純派」というのは作られたもので、またネットで言われているようなことも、かなりねじれたイメージ。もろもろのウワサが本当だとしたら、むしろ「清純派一色のイメージを払拭(ふっしょく)したい」くらいの戦略ではないのか、と思ったりもします。

 そろそろ30歳も近いし、大人の女優へ華麗なる転身をして、心身共に脱皮するか? ……しかし、少なくともベリーショートではまだ大人の色香は匂ってこないかなあ。でも、これからもとても楽しみにしています!

 さてこの連載、とても長い間、描いて書かせていただきましたけれども、22回の今回でいったん終了とさせていただければと思います。名残惜しいのですが、またシネマトゥデイ上や、どこかで別の企画でお会いしましょう! それでは、また!!

ラジカル鈴木プロフィール イラストレーター・アーティスト。人物、女性をモチーフにしたポップ&キュートな作風を得意とし、各種媒体へイラスト提供。代表作は、読売新聞社・国立科学博物館主催の「大顔展」の宣伝ビジュアル。現在は雑誌や新聞で映画レビューや旅行ルポ、ダイエット記などを執筆しており文筆家としても活躍。著書に「男の食いしんぼダイエット」、「ラジカル式 にんにく本」がある。 著書 「男の食いしんぼダイエット」発売中!著書 「ラジカル式 にんにく本」発売中! イラストレーション・ファイルweb この2人が最高!スクリーンのベスト・カップル 第一弾 第二弾 第三弾 2012年カレンダー&MAP
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