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ブルース・ウィリス
『ダイ・ハード/ラスト・デイ』
オリジナルのような素晴らしい続編を作ってやる!
『ダイ・ハード/ラスト・デイ』ブルース・ウィリス 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ編集部・森田真帆 写真:アマナイメージズ

世界一ツイていない、不死身の刑事ジョン・マクレーンの活躍を描く大ヒットアクションシリーズ第5弾『ダイ・ハード/ラスト・デイ』がついに完成! 映画『エネミー・ライン』のジョン・ムーアが手掛ける本作は、マクレーンがジェイ・コートニー演じる息子のジャックと共に、異国の地・モスクワで大暴れする姿が痛快に描かれる。1作目の公開から実に25年の間、変わらぬエネルギッシュなアクションと、ユーモラスなキャラクターでファンを魅了し続けてきた主演のブルース・ウィリスに、シリーズへの思いを聞いた。

■シリーズ化は予想外の出来事!

Q:最近のハリウッドでは次々に続編が作られていますが、25年で5作というのはとても珍しいです。1作目に出演した時点で、ここまでシリーズが続くと思いましたか?

確かに25年もシリーズが続いて、同じキャラを5回も演じるというのは、そうそうあることじゃない。『ダイ・ハード』はスタジオにとっても大成功の作品になったけど、当時は続編という観念が今ほど普及していなかったしね。ご存じの通り、現在では1本ヒット作が生まれると、どんどん続編が作られるけど。当時、1作目の大ヒットから1年半ほどたってプロデューサーのジョエル・シルヴァーが、「続編をやろう!」って言い始めた。それでもパート2までかと思っていたよ。

Q:実際にそれからさらに3本の続編が作られましたが、手応えは?

過去全ての続編で、オリジナルと同じくらい素晴らしい作品を……と思い続けてきたよ。でも、正直難しかったね。1作目は、テロリスト集団がジョンの妻を含めた人々を人質にしてビルに閉じ込め、大強盗を働こうとしているところに、ランニング一丁ではだしのヒーローが果敢にレスキューに来る。2作目は空港が舞台で、3作目はニューヨークだったけど、どれも1作目の、閉所恐怖症をあおるような緊迫感は再現できなかった。むしろ、映画の舞台がどこになるかっていうことに焦点が絞られてしまったね。娯楽性ばかりを重視してしまい、なかなかオリジナルのようなものは作れなかった。だけどずっと、「そのうちに1作目みたいなのを作ってやるぞ」と思っていたんだよ。

Q:では本作はいかがでしたか?

今回の新作は気に入っているよ。楽しいしね。しかし、以前と比べてアクション・ムービーの形も変わってきたね。外へ外へと大掛かりに広がってきた。『007』シリーズだってそうだろう? もちろん、ダニエル・クレイグのアクションも好きだけどね。

■現代において、テロリストを敵にする難しさ

Q:息子役のジェイ・コートニーとの相性もバッチリでしたね。

彼はサイコーだよ。ジェイの役は難しかったと思う。だって、みんなの人気者であるキャラクターの息子役だろう? 期待に応えなければならないという重圧を乗り越えて、よく頑張ったと思うよ。それにあいつ、本当に俺に似ているんだ!

Q:相手がロシアのテロリストという設定も面白かったです。

敵の設定については、1980年代には観客にも「ああ、テロリストね」という軽さがあったと思う。でも実際にわれわれが911のテロを目の当たりして以来、気軽にテロリストを扱った映画は作れなくなった。まだ過去の傷は癒えていないし、現在でも世界中で恐ろしいテロが起きているからね。そういった題材で、娯楽映画を作ることに対する関心は消滅してきていると思う。でもエンターテインメント作品というのは、悪役がいなければ面白くならないからね。

Q:モスクワが舞台でしたが、実際に現地で撮影されたのですか?

当初はモスクワでロケをするはずだったんだけど、結局予算の関係からブダペストで撮影することになった。モスクワには行ったこともあるし、好きな場所だから、現地でやれたらよかったのに、とは思っているよ。

■ブルースが語る、アクションシーンの秘密とは!?

Q:57歳とは思えないくらいエネルギッシュなブルースさんですが、今回もアクションシーンにたくさん登場しますね!

いいことを教えてあげよう。映画には2通りのアクションシーンがある。一つはスタントマンを使ったもの、もう一つは俳優が自らアクションを行うもの。ケガをさせないようにって製作側は気を使うけど、俳優としては自分でアクションに体当たりしたいものなんだ……でも、俺はほかの人(スタントマン)にやってもらう(爆笑)。

Q:アクションに限らず、ブルースさんの作品選びはとても面白いと思うのですが、どのようにして出演作を決めているんですか?

俳優としてこんなに大成功するとは思ってもみなかったからね。いまだに皆が電話をくれて、「ブルース、これをやらないかい?」とか「あれをやらないかい?」って言ってくれているだけさ。俺はそれに対して「オッケー!」って言うだけだよ(笑)。実際、一昨年はいろいろな監督と仕事がしてみたくて、撮影が5日間だとか数週間とかの、小さい作品にたくさん出演した。俳優っていうのは就活が本当に大変だから、うれしいことだよ。

Q:それは、役者としてのあなたがいつまでも魅力的だということの証明でもありますね。

ありがとう。うれしいね。そういった俺の名声は、『ダイ・ハード』シリーズだけじゃなくて、人気ドラマ「こちらブルームーン探偵社」にも負うところがあるんじゃないかな。銃をぶっ放すカッコいい男だけど、それだけでなく、とてもユニークなヤツというイメージ。これは両方のシリーズから培ったものだしね。

■次の『ダイ・ハード』は、バハマで撮影したい!?

Q:『ダイ・ハード』シリーズのことを一番理解しているのはもちろんあなただと思いますが、ムーア監督にはどんなアイデアを出していたんですか?

いろいろアイデアは出させてもらっていたよ。例えば、ジョンにCIAの息子が居るっていうのも、そもそも俺のアイデアだった。だから、まずその設定で脚本を書いてもらったんだ。作業中は、いったんストーリーが戦争反対を訴えるようなあらすじになって、結局なくなったりもしたけど、ジョンが自己中な息子を捜しに行くという話の軸はずっと変わらないままだった。あ、それに劇中の『007』絡みのセリフも俺のアイデアだよ!

Q:今後、監督業に挑戦してみる予定はありますか?

いや~、あの仕事は映画業界で一番大変な職業だからね(苦笑)。そのうち僕もやってみるかもしれないけど。小粒の作品ならどうかな? 最近では短い期間で、そういった映画を作れる環境になってきているよね。スタジオは予算削減で利回りも良くなって大歓迎だし、こちらとしても手を付けやすい。でも予算が1億5,000万ドル(約120億円・1ドル80円計算)必要な大作を撮るのは、いつの時代も楽じゃないよ。

Q:本作の続編にも期待したいところです! 予定はありますか?

また誰かがいいネタを持ってきてくれればやってみたいね。まあ、以前はこのシリーズがこんなにヒットするなんて思ってもいなかったから、先のことはわからないけど。あ、でもバハマでは撮影したいかもな! 「バハマ島を救え!」とかいいかもね!(笑)。

シリーズの今後を聞かれ、「次はディズニーランドで撮影してみたい」など陽気に語るブルースの姿は、銃をぶっ放しながら軽口をたたくジョンそのもの。ムーア監督によると、劇中ジョンが吹っ飛ばされながら、敵に向かいこっそり中指を立てているシーンがあるといい、それはブルースのアドリブだったそう。50代となり、息子も成長したジョンがここまで愛されるのは、演じる本人がそんな悪ガキ精神をいつまでも持ち続けているからだろう。いくつになっても魅力的なジョンのエキサイティングな一日を、ぜひ楽しんでもらいたい。

(C) 2013Twentieth Century Fox

映画『ダイ・ハード/ラスト・デイ』は全国公開中

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