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第4回:TAO

『ウルヴァリン:SAMURAI』NIPPON撮影秘話

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『ウルヴァリン:SAMURAI』NIPPON撮影秘話

 日本を舞台にした『ウルヴァリン:SAMURAI』が製作されると発表されたとき、ファンの間でまず話題になったのは「ヒュー・ジャックマン演じるローガンの恋人マリコを誰が演じるのか?」ということ。そして、その栄冠をつかんだのはTAO。14歳でモデルとしてデビューして以降、ラルフローレンやエンポリオアルマーニといった名だたるブランドのランウェイを歩いてきた日本人トップモデルだ。

 だが、モデルとしてのキャリアはともかく、演技はこれまで全くの未経験。それどころか、女優に転身することすら考えたことがなかったというから驚きだ。だが、ジェームズ・マンゴールド監督は「生まれつき女優としての才能があって、素晴らしい姿を見せてくれた」と絶賛を惜しまず、スクリーンでTAOと恋人同士を演じたヒューも「TAOの演技を見れば、ローガンがマリコの神秘的なエネルギーに引き込まれずにはいられなかったことがわかるはずだ」とこれ以上ないほどの褒め言葉を贈っている。

 本作で鮮烈なハリウッドデビュー、そしてスクリーンデビューを飾るTAOが本作のオーディションを受けた経緯、そして撮影現場の様子を語った。

取材・文:編集部 福田麗

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NIPPONを語る!
『ウルヴァリン:SAMURAI』
ハリウッド映画で演技初挑戦のTAO

Q:女優デビュー作でいきなりハリウッド映画のヒロインに抜てきされたわけですが、決まったときはどんな心境でしたか?

 お話をいただいたのが決定の1か月前とかで、いろんなことが立て続けに起こってしまって……オーディションがあると聞いた1週間後にはテープをとって、その1週間後には監督と会って、ヒューに会って、その1週間後にはシドニーに行って……と準備ができる前にいろんなことがありすぎて、もう不安だらけだったんですけど。本当に恵まれた環境でスタートを切れたと思います。共演者もそうですけど、監督さん、スタッフさんもすごく良い方ばかりで、役が大きいとか映画が大きいとかよりも、この人たちと仕事ができて本当にうれしいです。

Q:これまでモデルとして活躍していたTAOさんにとっては初めての演技となりますが、いかがですか?

 すっごく楽しいです! 女優を目指したこともないですし、やりたいと思ったことも実はなかったんですね。イメージビデオとかブランドのショートコマーシャルみたいなのはさせていただいていたんですけど、そのときもせりふはなかったんです。それに、今まで「モデルの次は女優を目指すんですか?」みたいな質問があっても、「絶対にやらないだろうな」と自分では思っていたんですけど、いざやってみると本当に楽しくて! 恋をしているような感覚です。

Q:何がきっかけで、オーディションを受けられたのですか?

 わたしが演じるマリコの女優は長い間探されていたみたいなんですけど、言葉の問題とかいろいろあって、なかなか見つからなかったらしく、女優だけでなくモデルまで枠を広げて、探してみようということがあったんじゃないかと思うんですけれど。わたしはニューヨークをベースに仕事をしているんですが、スタジオの方に「こういう日本人がニューヨークで活動しているよ」という情報が届いたらしくて、オーディションになりました。

Q:演技経験はこれまで全くないんですよね?

 そうなんですよ。ただ、モデルの仕事でわたしが一番好きだなと思っていたのが、雑誌の撮影で「ストーリー」と呼ぶものなんです。何ページもあって、その中に物語がある。「今日はこういう女性像だから」とか「こういうバックグラウンドがあって」とか「あなたは今こういう気分で」っていう設定をもらうもので、それは表現していて面白いな、と思っていました。

Q:モデルとしての経験は今回の演技に生きましたか?

 写真っていうのはモーメント(瞬間)で、それが今回、連動したムーブメント(動き)になったんだなって思うと、今までやってきたものの応用が利いているのかなって思っています。でも、「しゃべる」ということはモデルの仕事ではなかったので、そこはまだまだ自分では満足がいっていないところです。監督に教えてもらって、やっています。

共演者を語る!


『ウルヴァリン:SAMURAI』
日本でヒュー・ジャックマンと共演!

Q:もともと『X-メン』シリーズはご覧になっていたんですか?

 最初に『X-メン』のシリーズを観させていただいたのが10年ぐらい前。高校のときにイギリスに留学していて、そのときに観たことはすごく鮮明に覚えているんですけど……正直すごいファンというわけではなくて。ただ、今回お話いただいたあとに全部見直して、『X-メン』シリーズというのは、「ミュータント」という人と違うものを持って生まれた者が受ける差別や、そこから自分がどう生きる目的を見つけるのかといったメッセージがあるんですよね。子どものときにはわからなかったんですけど、それはすごくいいなあ、と思っています。

Q:共感したということですか?

 わたし自身はもちろんミュータントではないんですけど(笑)。わたしが演じるマリコは、ミュータントと同じように、「人とは違う」っていうコンプレックスを持って生きてきた女の子なんです。なので、その点はもしかしたらミュータントよりも共感しやすいかもしれないですね。わたし自身もそういうものがずっとあったし、そのへんがマリコとわたしのつながる部分です。

Q:演じるキャラクターについて、可能な限りでいいので、説明していただけますか?

 (ヒュー・ジャックマン演じる)ウルヴァリンが不老不死っていう運命を背負っている中、彼女もある運命を背負って生きているんですね。それで人生に対していろいろ諦めていたところで、同じく運命を背負っている男の人に出会って、そこでいろんなことを学び、成長していく。そういう女性なんじゃないかなと思っています。強い女性で、今まで人に自分の内面を見せたことがないんだけれども、ローガンに会って……何というのか、心の変化がある。そのあたりが、すごく面白いですね。

ウルヴァリンを語る!
『ウルヴァリン:SAMURAI』
ミュータントとの戦いも……!

Q:撮影にあたってはどんな準備をされましたか?

 アクションもまったく初めてですし、体を動かすのが苦手で、それはすごく苦戦していますね。あとは英語に関して言えば、わたしはイギリスで英語を学んだのでちょっとアクセントに癖があるんですね。なので、そこを少しでもアメリカ英語に近づけるようにコーチを付けてもらっています。ただ、監督の意向としては日本人の役なんだから、パーフェクトな英語というよりは日本語のなまりがあったままの方がいい、マリコに関して言えば、いい家庭のお嬢さんなので、もしかしたらイギリスなまりでもいいかもしれない、と。とにかく初めてのことばかりで、しかもどれも楽しいので充実しています。

Q:アクションの練習は具体的に何をされているんですか?

 そもそも体力づくりから入って、本当に筋肉トレーニングから、ですね。あと、わたしは普段からガリガリで、見ていて気持ち悪いくらいなんですけど、今はちょっと良くなっていますね。

Q:今の状態で太っているんですか?

 モデルとしても細すぎるタイプだったんです。なので、エージェンシーからは「太れ太れ」と言われていて……最初は、フードバッグが届いたんですよ。「1日分の食事、これを食べなさい」って。それがすごく多くて、でも無理やり食べさせられて、それでトレーニングしたら、ちょっとはお肉が付いてきて。プロの方に全部やっていただくとこんなに違うんだなって思いましたね。わたしとしては、今くらいがちょうどいいんじゃないかなと思っているんですけど。

Q:これまでの撮影を振り返ると、ご自身の演技はいかがですか?

 わたし、怖くて怖くて自分で見られていないんです。決まったときから「何でわたしなんだろう?」って本当に疑問で、こんなにたくさんいい女優さんがいる中で、まったく演技をやったことのない人に演技を一から教えるのと、英語は得意じゃないけどずっと昔から女優をやっている人に英語のせりふを覚えてもらうのだと、女優さんにやってもらう方が簡単なんじゃないかと思ったり……真田(広之)さんにも相談したんですけど、そうしたら「作っている側は、全く色が付いていない人を料理するのが面白いんじゃないかな」って意見をいただいて、そういうことなのかなって納得はしましたね。

映画『ウルヴァリン:SAMURAI』は9月13日よりTOHO シネマズ日劇他全国公開

ウルヴァリン相互バナー

『ウルヴァリン:SAMURAI』NIPPON撮影秘話

■第1回 ヒュー・ジャックマン
■第2回 真田広之
■第3回 福島リラ

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