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第1回:ヒュー・ジャックマン

『ウルヴァリン:SAMURAI』NIPPON撮影秘話

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『ウルヴァリン:SAMURAI』NIPPON撮影秘話

 映画『レ・ミゼラブル』での大成功も記憶に新しいヒュー・ジャックマンだが、初めてウルヴァリン=ローガンを演じた2000年の映画『X-メン』が公開された当時は、まだ無名に近い存在だった。

 同作でブレイクを果たしたヒューはその後、『X-メン』シリーズでローガンを10年以上にわたって演じる一方で、『ヴァン・ヘルシング』『プレステージ』といった作品でキャリアを重ね、そしてついに『レ・ミゼラブル』で初めてアカデミー賞にノミネートされることになる。

 まさに人気と実力を兼ね備えた俳優に成長したヒューが、原点ともいえるローガン=ウルヴァリン役に満を持して帰還するのが本作『ウルヴァリン:SAMURAI』。2009年の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に連なる作品でありながら、キャラクター、ストーリーを一新しており、本作では日本を舞台にローガン=ウルヴァリンの新たな冒険が描かれることになる。

 ハリウッドが本格的な日本ロケを敢行した本作の撮影中、大の親日家であるヒューが日本への思いを語った。

取材・文:編集部 福田麗

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NIPPONを語る!
『ウルヴァリン:SAMURAI』
日本での撮影にこだわりました!


『ウルヴァリン:SAMURAI』

Q:日本で撮影をしたいとおっしゃっていたそうですが、どうしてそれほどまでに日本での撮影にこだわっていらしたのでしょうか?

 まず初めに、わたしは日本が大好きです。ご存じですよね? 仕事で何度も来ていますし、遊びでも3度来ています。そして何より、この作品は日本に来ない限りは作ることのできない映画です。単に風景の問題だけではなく、ここで撮影することで得られる文化や雰囲気といったものがありますからね。もっと長く滞在できればいいのにと思っていますよ。

Q:本作での日本の描かれ方はどのようなものになるのでしょうか?

 監督のジェームズ・マンゴールドをはじめ、わたしたちは全員、本物らしさにこだわっています。オーストラリア人であるわたしがハリウッドで働いていると、彼らがオーストラリアやオーストラリア人を描くときに、間違った形で描くのではないかと心配になることがあります。そういう経験をしているからこそ、本作が日本の皆さんに本物だと認めてもらえればいいと強く思っています。これが、日本に来たもう一つの大切な理由です。

『ウルヴァリン:SAMURAI』
和室でハダカ!

Q:日本で撮影するのは初めてですよね? 日本の文化を学ばれるなど、来日前にリサーチはされましたか?

 日本の文化にはずっと昔から、個人的に魅力を感じていました。富士山に登りたいと思っていたので(笑)、富士山についてはかなり詳しいですよ。「富嶽三十六景」について学んだり……ですが、それがわたしのキャラクターに生かされたかどうかは別ですね。というのも、わたしが演じるのは「日本について何も知らず、だからこそ戸惑う」というキャラクターだからです。そうなると、それを演じる俳優としても何も知らないほうが本当らしく見えるでしょう? 日本の文化を何も知らない男という設定は面白く、ドラマチックであり、時にはおかしい。彼は映画の冒頭では、日本の文化を必ずしもリスペクトしていないかもしれません。でも、映画の終わりには、彼は文化を理解し、リスペクトするようになります。同時に、彼は自分自身についても多くを学ぶことになるのです。

『ウルヴァリン:SAMURAI』
和風建築で戦うウルヴァリンことローガン

Q:今回、日本で新たな発見はありましたか?

 ありますよ。ここでは何度も会見をやっていますし、休暇でも来ていますが、実際に仕事をしてみると、日本のことがもっとよくわかった気がします。

Q:具体的には、どういったことでしょう?

 今回は、ラッシュアワーの駅に行って、朝の8時に人々が仕事に向かうところを見ました。通勤途中の人たちは、わたしたちのことなんか目に入りません。初めて地下鉄にも乗りましたね。他にもきれいなお寺に行って、そこへ押し寄せる人たちを見ました。あれは、通勤ラッシュのときと同じ光景でしたね。実はわたし自身、ある国の人を理解しようと思ったときはそこで働いている人を見ることにしているんです。だから今回の撮影中、わたしは日本に本当に住んでいるような、ここで仕事をしている気がしました。そういう意味で、今回の旅行では、日本のことがもっとよくわかった気がしているんです。滞在が1週間だけなのが残念で仕方ないですよ。

共演者を語る!


『ウルヴァリン:SAMURAI』
本作撮影中の様子

Q:本作ではメインキャストに多くの日本人が起用されていますが、彼らの印象を教えてください。

 彼らは全員素晴らしいですよ。役者としてはそれぞれ違うレベルの経験を積んでいますが、誰もがとてもハードに仕事に取り組んでいます。そのせいで、ジェームズ・マンゴールド監督はリハーサルをやらなくなってしまったんですよ。というのも、日本人の俳優はいつでも全力だからです。一番経験を積んでいるヒロさん(真田広之)でさえ、アクションシーンで落下するところがあれば、リハーサルだろうとためらうことはありません。そのとき監督は「やめろ、ジャンプするな! カメラを回していないのに、死なないでくれ!」って叫んでいましたけどね(笑)。

『ウルヴァリン:SAMURAI』

Q:それは他の国の俳優とは違うのでしょうか?

 ええ。日本人の俳優はいつでも100パーセントの力を出しますし、撮影が終わったときには「ありがとうございます」と言います。もしもアメリカ人の俳優だったら、「カット」と聞いた途端にいなくなると思いますが、日本人はそうではありません。でもそれは不思議なことに、わたしが育った環境に似ているんです。わたしが最初に演技を習ったのは、役者というのは個人ではなく、常にグループやアンサンブルであるという考えに基づいた場でした。ですから、クローズアップを撮るときですら、チームがみんな一緒になって撮っていました。共演者にも、スタッフにも敬意を払ってね。そういう考え方がわたしは大好きです。

Q:他に印象的だった出来事はありますか?

 彼らは皆、素晴らしいプロ精神の持ち主ですね。日本語で演技ができるし、英語でもできます。監督は「日本語でやってみて」と言ったり「今度は英語で」と言ったりしますが、難なくこなします。素晴らしいですよ。

ウルヴァリンを語る!
『ウルヴァリン:SAMURAI』

Q:本作は『ウルヴァリン』シリーズの第2作ですが、役にはどのようにアプローチしましたか?

 この作品は何もかもがこれまでとは全く違います。この映画の原題は『ザ・ウルヴァリン / The Wolverine』で、『ウルヴァリン2 / Wolverine2』ではありません。全てを作り直し、フレッシュなアプローチを取りました。映像的にも他の『X-メン』や『ウルヴァリン』とはまったく違いますし、ストーリーもキャラクターも新しくなり、以前のキャラクターは一人も登場しません。本作のウルヴァリンは彼の人生の中でも、今までとはまったく違う時代、違う場所にいて、気持ちもこれまでとは違います。なので、今回は8か月という長い準備期間を取りました。そのおかげで今回は一番、態勢が整っている気がしていて、今までのところうまくいっていますし、キャラクターを決定的なものにできると信じています。

『ウルヴァリン:SAMURAI』

Q:本作のセールスポイントは何でしょうか?

 そうですね。まったく新たな世界の別の時代にいるウルヴァリンが、究極のチャレンジと出会う……つまり、自分自身に出会うところでしょうか。この映画ではこれまでのどの作品よりも、自分自身とのバトルが多いです。アクションでも、今まで一度も見たことがないようなものがたくさんあります。ストーリーもとても面白く魅力的で、興味をそそるものになっていますよ。

Q:原作では、ウルヴァリンが女性と恋に落ちますよね。映画でもそうしたラブストーリーは描かれるのですか?

 はっきりは言えませんが、ラブストーリーはあります。ただ、コミックと似ているところがあるのは事実なのですが、違うところも多いです。この作品には他の『X-メン』メンバーが登場しないこともそうですし、日本の過去の事件についての言及があったり、ハイパーリアルなことも盛り込まれたりしていますからね。

映画『ウルヴァリン:SAMURAI』は9月13日よりTOHO シネマズ日劇ほか全国公開

ウルヴァリン相互バナー

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