シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
実録!映画製作

■「実録!映画製作『1人1食100円で』~女優・中原翔子、初めてのプロデュース~」第12回

 これまで数多く出演してきた「知る人ぞ知る」女優・中原翔子が、映画を作ると決心! プロデューサー早川ナオミとして一本の映画を完成させる、立ち上げから劇場公開までの道のりを追う。理想と現実のはざまで揺れながら繰り広げられる予算との仁義なき戦い! われわれの想像を超える、壮絶な「映画作り」を目撃してもらいたい!

01
最後の撮影は海だー!

 今回は、何とフィルム撮影を行うことになった、オープニングとオムニバスをつなぐ幕あい映像のロケの様子を紹介! 16mmカメラを片手に海へと突入する、すさまじい現場となりました!

■何と記者までエキストラ参加!

02
ソーメン食ってる場合じゃない! 記者も出演です

 撮影が行われたのは7月の暑い日のこと。千葉の海に集合した撮影隊に、編集部の記者も車で送ってくれた夫と共に合流しました。そこで中原から「ちょっと相談があるんだけど」の一言。「カップルのエキストラが欲しいからやって!」と言う中原の……というよりも、プロデューサー早川ナオミの目はすでに本気モードで、記者は背中にどっと冷や汗をかくのでした。

03
ダンナをビンタ! まるで青春映画のような…

 ナオミは、わたしたちが演じるカップルの一連の動きを説明。メガホンを取るのは、これまでの3作でセカンド助監督を務めた淺雄望。演出をつけていただきましたが、聞くのとやるのでは大違い。しかし、わたしたちのためにフィルムを無駄にするわけにはいきません。ナオミ様が射るような視線を送ってくる中、必死に演技をしたのでした。

■中原翔子、早川ナオミとして出演!

04
最高クールな江原シュウ!『SCORE』のテキーラですよ!

 映像の主演を務めるのは、Vシネマ時代からの先輩でもある江原シュウ。中原のオファーを快諾した江原は、元気いっぱい現場入り。若いスタッフたちにもフレンドリーに話し掛け、初演技に硬くなった記者夫妻にも「あんまりタイミングを意識したら演技に集中できないだろうから、自分たちのテンポで演じていいよ。俺がそっちの動きに合わせるからね」と優しい言葉を掛けてくれたのでした。

05
ハードなシーンにナオミ自ら挑戦!

 そして江原の相手役は、中原こと早川ナオミ。半裸で海の中で抱き合うというハードなシーンに自ら挑みます。このとき中原は、肋骨骨折から6週間。激務が続いたことで痛みを引きずっていましたが、「The Show must go on. (ショーは続けなければならない)」とばかりにコルセットを外し、バスローブ姿で海へと向かっていく姿は、ほれぼれするほどかっこよかったのでした。

■ワンちゃんの自由な演技にてんてこ舞い!

06
かわいいワンちゃんが現場に登場です!

 今回は、江原に犬を連れた男を演じてほしいため、監督自らイメージにぴったりなワンちゃんを見つけてきました。動物の撮影を懸念していたスタッフたちも、その人懐っこい姿にすっかりデレデレで、江原も「俺の犬だから散歩しなきゃ!」とビーチまで連れて行ったり、エサをあげたりとあっという間に仲良しになりました。

 ……が! やはり思い通りに動いてくれないのが動物というもの。思い通りの映像が撮れないことで、撮影も押してしまい、夕暮れのタイムリミットが迫ります。

07
ナオミの一言に奮起! 立つんだ淺雄監督!

 そこで立ち上がったのが早川ナオミ。プロデューサーとして淺雄監督を叱咤し、監督もそんな中原の思いに応えるように必死で撮影を進めていきました。

■ナオミ、パンツ一丁で荒れる海に!

08
全てはその緊張感のため!

 今回、撮影で使用した16mmフィルムはカメラマンの中瀬慧が所有していたフィルム。経年劣化のため現像するまでちゃんと映っているかわからず、淺雄監督も中原も、撮影をギリギリまで悩んでいたそう。それでも撮影を決めたのは、熱い映画愛から! 16mm用カメラをいとおしそうに眺める中原は「やっぱり、映画撮るんだったらフィルムの緊張感を味わいたいじゃない」と笑みを浮かべていました。

09
海に入るのは俳優陣だけじゃありません!

 ロケのクライマックスは、海の中で裸の男女が抱き合うシーン。中原は下着一枚で江原と共に海に入りました。もちろん中瀬カメラマンも監督も、服を着ていることなどお構いなしに海へと突撃! 一見穏やかでも、海底では足がすくわれてしまうほどの波の中、必死に踏ん張りながら演出を続ける監督とカメラを肩に撮影する中瀬の前で、江原はナオミを守り抜くように、しっかりと抱き締め続けていました。

10
この日は深井朝子監督にバースデーサプラズ! 「つながる」女性監督が集いました!

■早川ナオミの今月の一言!


中原翔子 PROFILE

中原翔子01

熊本県出身。明治大学在学中よりモデルとして活動後、女優デビュー。高橋洋作品の常連であり、三池崇史井口昇など海外でも支持されている監督の作品にも多数出演。国内外を問わず、知る人ぞ知る女優である。ニックネームは“地獄のしょこたん”





13

<近況>
ドキュメンタリー映画『VHSテープを巻き戻せ!』(ジョシュ・ジョンソン監督)全国順次公開中。今後は神戸・元町映画館、金沢・シネモンド、名古屋・シネマスコーレ等で公開されます!
オフィシャルサイト
作品情報

わたしのVシネ史も掲載されております「別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄」(洋泉社)も好評発売中です!
オフィシャルサイト
編集部・森田真帆 / 入倉功一 カバー写真:高野広美

[PR]

この記事を共有する

映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
スポンサード リンク
スポンサード リンク