シネマトゥデイ

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「実録!映画製作『1人1食100円で』~女優・中原翔子、初めてのプロデュース~」第19回

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『おはよう、マコちゃん』より寺島進と主演の広澤草 (C) 2015 OSD syndicate

 これまで数多くの映画に出演してきた「知る人ぞ知る」女優・中原翔子が、映画を作ると決心! プロデューサー早川ナオミとして一本の映画を完成させる、立ち上げから劇場公開までの道のりを追う。理想と現実のはざまで揺れながら繰り広げられる予算との仁義なき戦い! われわれの想像を超える、壮絶な「映画作り」を目撃してもらいたい!(取材・文:編集部・入倉功一/カバー写真:高野広美)

 0号試写を終えた『つながる』改め、『愛∞コンタクト』がついに完成! しかし、新たな困難がナオミを次々と襲うことに……。果たしてその先に栄光は待っているのか?

■今度こそ本当に完成!

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加藤夏希主演『LOVE REVOLUTIONS』から (C) 2015 OSD syndicate

 映倫審査も兼ねていた0号試写の結果、年齢区分はPG12(小学生には助言・指導が必要)に決定。「単なる性描写ではなく、心を生きることそのものを表現したつもり」というナオミが懸念していた、R15+(15歳以上が鑑賞可能)以上になることも回避し、追加MA(音声編集作業)やエンドクレジットなどの追加調整を経て、いよいよ本当に完成! クランクアップから丁度1年の月日がたっていました。

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最終MAの様子。ここまで本当に長かった……。

 ここまで時間がかかった理由について、ナオミは「クランクアップの5日後、仕上げや宣伝費に充てる予定だった別口の出資がペンディングになったんです。本当に焦りました……天国から地獄、みたいな」と振り返ります。「その後も次々に事件が起こって……映画で『お祓い』って大事なのかも、と心底思いました」と苦笑しながら、「ただ、この1年の間に振り返り修正していく時間を持てたことで、結果的に本作をより良くすることができたと思います。プロデューサーとして本当に不器用なやり方だと思うけれど、大好きな映画になったんでオールOKです(笑)」。

■英語漬けの毎日…

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字幕付けの作業中。翻訳者を探すところからスタートした。

 映画が完成すると、すぐさま海外映画祭への出品を視野に入れた英語字幕作業に突入したナオミ。もちろん、初めての体験であり、作業は手探り。翻訳者を探すところから始めなくてはいけません。「ここで、翻訳以外にスポッティング(字幕を表示するタイミングを決定する作業)という行程があると知り、自分で仮スポッティングまでやってみました……。で、やっとプロのスポッターさんに出会い翻訳者さんもご紹介いただきました」。

 そして、こんな時期にやむを得ない事情から引っ越しが重なる事態に。退去日が迫る中、万田邦敏監督の新作『SYNCHRONIZER』で女優業にも復帰。あわただしい私生活に「正直いっぱい、いっぱい」だったというナオミでしたが、何より「女優として、まだ必要としてくれた」ことへの感謝から出演を快諾。万田監督は、字幕の相談にも乗ってくれたそうです。

■『愛∞コンタクト』ゆうばりの地へ!

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ナオミ、ゆうばりへ! 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」キービジュアル

 9月中旬には、引っ越しの荷物に埋もれながら字幕をチェックし、下旬に何とか英語字幕翻訳が完成しました。結果として、ネイティブスピーカーのダブルチェックも受けることができ、字幕の仕上がりに大満足のナオミでしたが、10月に入ると、そのまま海外用の英文資料作成に突入。「とにかく英語漬け。もちろん英語の堪能な友人に手伝ってもらいましたが、それでも脳が壊れるかと思いました」。

 海外を視野に入れた準備を進めていましたが、「ただし最初が肝心。本作は、まず自分たちの国から発信したいと思い至りました」というナオミ。そんな彼女にとって、願ってもないチャンスが訪れました。北海道夕張市で毎年行われている「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」ゆうばりチョイス部門の上映作品に選ばれたのです!

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今は無き、ゆうばり寅次郎と

 「上映決定の連絡をいただいたのがクリスマスイブの日。嬉しくて真っ先に監督たちに電話したんですが、イブだからなのか全然つながらない(笑)。でも、監督たちにとっても私にとっても、最高のクリスマスプレゼントでした。大好きなゆうばりで初プロデュース作品を上映できるなんて本当に光栄です。また、監督たちにとっては初ゆうばり。映画祭の観客や市民の皆さんとの出会いは、良い刺激になると思います」。

『愛∞コンタクト』は2月28日(日)16:30より、ゆうばりホテル シューパロ「錦水の間」(約150席)にてワールドプレミア上映

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亜紗美、広澤草もゲスト登壇! (C) 2015 OSD syndicate

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」登壇ゲスト(予定)
・早川ナオミ(企画・プロデュース/中原翔子として『感電』出演)
渡辺あい(『感電』監督・脚本/『LOVE REVOLUTIONS』監督)
深井朝子(『おはよう、マコちゃん』監督・脚本/『LOVE REVOLUTIONS』脚本)
淺雄望(幕間映像「interlude ~つながる~」演出)

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ゲスト登壇するジェントル

ジェントル(『感電』出演)
広澤草(『おはよう、マコちゃん』主演)
亜紗美(『おはよう、マコちゃん』出演)

ゆうばりファンタ 作品詳細
映画『愛∞コンタクト』公式Twitter

■早川ナオミの今月の一言!

中原翔子 PROFILE

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熊本県出身。明治大学在学中よりモデルとして活動後、女優デビュー。高橋洋作品の常連であり、三池崇史や井口昇など海外でも支持されている監督の作品にも多数出演。国内外を問わず、知る人ぞ知る女優である。ニックネームは“地獄のしょこたん”。

<近況> 3月5日より全国公開される映画『復讐したい』(室賀厚監督)にて、ある重要な「声」の出演をしています!
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