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『ミュータント・タートルズ』ビル4階建て相当の巨大セットに潜入!地下水路、道場、ベッドルームまで!

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 世界の映画産業の中心・アメリカの最新映画情報を現地在住ライターが紹介する「最新! 全米HOTムービー」。今回は、まもなく全米公開される『ミュータント・タートルズ』の続編『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』を大特集! 大ヒットを記録した前作に続く本作の、こだわりのセットに潜入した。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

タートルズって何?

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』
まずはハチマキの色で見分けろ!

 タートルズとは、動物を人間のような姿に変える緑色の液状の薬品“ミュータンジェン”によって巨大化した4匹のカメのこと。同じくミュータンジェンによって変身したネズミのスプリンターから忍術を教わった彼らは、ニューヨークに脅威をもたらす敵と対峙していく。

 チームリーダーは青いハチマキのレオナルドで、師匠スプリンターに忠実な二刀流の刀の達人。赤いハチマキのラファエロは、短気でサディスティックだが、時々無表情な顔でユーモアを言う釵(サイ)の達人。オレンジのハチマキのミケランジェロは、自由な精神を持ったムードメーカーで、ピザが大好きなヌンチャクの達人。最後に紫のハチマキのドナテロは、テクノロジーに詳しいエンジニアで、知識で問題を解決する棒術の達人だ。マイケル・ベイが製作を務めたこの実写映画シリーズでは、そんな個性豊かなタートルズの動きを、モーションキャプチャーによって躍動感あふれる映像に仕上げている。

 前作『ミュータント・タートルズ』では宿敵シュレッダーに殺されたスプリンターの飼い主ハマト・ヨシの敵を討ったタートルズだが、本作では刑務所に捕らえられていたシュレッダーが護送の際に脱走。シュレッダーはイノシシとサイに変身させたチンピラたち(ロックステディ&ビーバップ)と組み、ニューヨークを恐怖に陥れる。飛行機を使った空撮シーンを含め、アクションもパワーアップした。

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ビル4階建て相当の巨大セットに潜入!

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』

 ここからは、昨年6月18日にニューヨーク・ブルックリンにあるマーシー・アーモリーのスタジオのセットビジットの様子をご紹介。スタジオに入るとまず、ビル4階建て相当の巨大なセットに圧倒させられた。真っ先に目に付いたのは、何層にも分けられたタートルズたちが暮らす部屋と、その地下に降りるための40~50メートルにもわたる巨大な地下水路。タートルズが渡れるような幅のあるその地下水路には実際に水が勢いよく流れていて、セットビジット数日前には、スタントマンがこの地下水路を下りてくるシーンをテスト撮影したそうだ。タートルズがここを下ってくる姿が容易に想像できる仕上がりだった。

 また、タートルズのベッドルームにもこだわりがいっぱい。自分のスペースを確保したいチームリーダーのレオナルドのベッドの前には「立ち入り禁止」のマークが貼ってあり、エンジニアのドナテロのスペースにはさまざまなテクノロジー機器が置かれていた。力持ちのラファエロは二段ベッドの上に陣取り、子供のようなミケランジェロがその下で寝ているようで、兄弟の力関係も理解できた。そんなベッドルームで最も興味深かったのは、真面目なレオナルドのベットメイキングが完璧である一方で、おちゃらけたミケランジェロのベッドはぐちゃぐちゃだということ。4匹のタートルズの性格に合わせ、子細にデザインされているのだ。

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』
武装トラックTARTARUGAは内部も凝ってる!

 続いて向かったのは、タートルズたちの武装トラックTARTARUGAが置いてある車庫。ロケットや捕獲網などさまざまなアイテムが搭載されたこのトラックは、いつでも戦闘態勢に入る準備ができているよう。実際に時速60マイル(時速97キロ)くらいのスピードが出せるそうで、劇中では衝突してきた車を吹き飛ばすほどのパワーも持っている。

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』
モニターがずらり!

 さらに奥に進むと、畳ではなく硬い地面のトレーニング道場があり、日本刀、棒、ヌンチャク、釵(サイ)、さらに槍や手裏剣までさまざまな武器が40~50本も置かれていた。最後に訪れたのは、タートルズが地下と地上を監視するための10台ほどのモニターがある部屋。極力人目につかないように地下で行動しているタートルズが、モニタールームで映像を監視することで敵の侵入を防ぎ、さらに地上で起きている出来事をしっかり把握していることがありありとうかがえた。

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実写版タートルズ…どうやって撮影した?

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』
モーションキャプチャーならではのリアルな表情

 モーションキャプチャーでタートルズを演じた俳優たちは、顔以外が覆われた特殊なスーツを着て実際に甲羅も背負い、コンピューターに表情を取り込むため、顔に小さな黒いマークをたくさんつけて演技をした。ミケランジェロ役のノエル・フィッシャーによると、黒のマークを唇にもつけることで、より顔の表情が鮮明にわかるようになったのだという。

 ドナテロ役のジェレミー・ハワードは「今作の視覚効果に携わったILM(インダストリアル・ライト&マジック)のパブロ・ヘルマンは、アニメのような映像にならないように気をつけながら、できる限り4匹のタートルズが人間に見えるように果敢な挑戦をしていた」と明かす。例えば、ドナテロが機器を見ているだけのようなシーンでも、タートルズ役の俳優はあえて明確な表情で演技。そうすることで、映像化されたタートルズたちがリアルな存在になるのだとか。

 そんなリアルなタートルズたちが登場する本作では、「もしタートルズが人間になったら」という問いも掲げられる。ラファエロ役のアラン・リッチソンは「実際に人間になって彼らと共に暮らしたいのか、それともこれまで通り人間たちを守る存在でいたいのか、タートルズは自分たちに問うことになる」とタートルズ同士の関係がより深く描かれる点が見どころだと語った。

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新監督&ミーガン・フォックスらキャストを直撃!

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』
今回新たにメガホンを取ったデイヴ・グリーン監督

 前作のジョナサン・リーベスマンに代わって本作のメガホンを取ったのは、『アース・トゥ・エコー』で知られるデイヴ・グリーンだ。原作への熱意がプロデューサーに認められての抜てきとなったグリーン監督は、「素晴らしい製作者とキャスト、CGチーム、そしてスタントマンがいたため、常にサポートされていると感じながら手掛けることができた」と満足げ。「タートルズがいかに兄弟の関係性を保っていたり、それとは反対にいかに距離を置いていたりするかが重要で、僕は今作ではその点に重きを置いている」といい、実際に完成した映画でもキャラクター描写が際立っている。

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』
相変わらず美しいエイプリル役のミーガン・フォックス

 前作に続いてテレビレポーターのエイプリル役を務めたのは、ミーガン・フォックス。エイプリルは今作でも地上に上がれないタートルズの足となり、彼らのためにさまざまな情報を提供することなる。ミーガンは「今作にはエイプリルが女性と戦うシーンもあるの。もっとも、わたしは多くのアクション映画に出演してきたから、アクションの振り付けには長い時間をかけなかったけどね。観客にもそれがどんなシーンか探してほしいわ」とにっこり。グリーン監督のことを「かなり柔らかい口調で話し、思慮深く忍耐強くもあるの。彼のような監督が皆を率いてくれると、俳優陣やスタッフは心地よく仕事ができるわ」と称賛していた。

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』
進展していく二人の関係に注目!

 自警団としてタートルズの協力者となるケイシー・ジョーンズ役のスティーヴン・アメルは、今回がシリーズ初参戦。今作での彼のシーンはオリジナルストーリーとなっているため、ケイシーとエイプリルの関係がどのように進展していくかも見どころだ。「ミーガン・フォックスとの共演は楽しかった。彼女は好奇心旺盛で、いつもシーンごとに質問を投げ掛けてきた。本作ではアイスホッケーのスティックで戦うから、その練習をしたり、スティックを持ちながら動き回るのにローラーブレードの練習もしたよ」と語る通り、彼の俊敏な動きがアクションシーンも盛り立てている。

映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』は8月26日より日本公開

(C) 2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

【今月のHOTライター】
細木信宏/Nobuhiro Hosoki
海外での映画製作を決意し渡米。フィルムスクールに通った後、テレビ東京ニューヨーク支局の番組「ニュースモーニングサテライト」のアシスタントとして働く。現在はアメリカのプレスとして活動中。

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