シネマトゥデイ

映画たて・よこ・ななめ見!

ウーマンラッシュアワーの映画たて・よこ・ななめ見!第39回:『日本で一番悪い奴ら』

日本で一番悪い奴ら
みんなガラ悪過ぎ……

ジブリで宮崎駿監督の出待ちをしちゃうほど映画大好きな村本大輔と、映画に関しては素人同然の中川パラダイスが、あらゆる角度からブッ飛んだ視点で映画トーク。今回は、綾野剛が実在の悪徳警官を熱演! 日本警察最大の不祥事と呼ばれた事件がモチーフの犯罪ドラマ『日本で一番悪い奴ら』をななめ見しちゃいます!(取材・文:シネマトゥデイ編集部 入倉功一)

村本、映画監督の度胸に脱帽!

日本で一番悪い奴ら
腐敗した警察の内情を追うドキュメンタリーのような生々しさが圧巻!

村本:やっぱりほんまにあった話っていうのは面白い!

中川:僕もめちゃ面白かった!

村本:1個1個の出来事が現実にあったかと思うと、生々し過ぎて……。現実をのぞいている感じがしたわ。

中川:主人公の諸星(綾野剛)の後をほんまにカメラが追っているような撮り方をしていて、ドキュメンタリーみたいやんな。

村本:何がすごいって、名前なんかは変えているにしても、北海道警察の悪いところをガンガンさらして、まだ逮捕されていない人もいるとか、そういうディテールにも踏み込んでるところ。これで警察が怒ったとしても、そのことすら映画にするんちゃうかみたいな。俺でさえ、誰かをバッシングしてもそいつが怒ったら狙い打ちされるのがコワくて、何も言わんくなるパターンがあるのに……。この映画監督はすごいと思った。

綾野剛の演技はコワい!

日本で一番悪い奴ら
中村獅童が暴力団幹部をハマり役で熱演

村本:綾野さんの演技も良かったな! ソープ行ったり、●●●触られたり。俳優さんてあんないい思いをいっぱいできるんやって、うらやましかった~。

中川:そっちの良かったか! でも特に、薬物中毒になったときの綾野さんの演技とか、めっちゃヤバない? 怖かったわ。僕はこれ、学校で見せるべき映画やと思ったわ。

村本:はい出ました、教科書通りコメント。おまえは昔やったことあるからわかるだけやろ! この前、田代まさしさんがニュースで、いまだに(薬物を)やってる夢を見るって言うてたけど、それと同じやで。

日本で一番悪い奴ら
薬物中毒の演技もハンパなくリアル!

中川:やったことないわ! そうじゃなくて、『トレインスポッティング』とか、今まで薬物中毒の描写がある映画とか観ると、「うわ、気持ち良さそう」とか「楽しそう」って考えていたけど、この映画の綾野さん、よだれ垂らして目つきもおかしくて、全然気持ち良さそうに見えんのよ。

村本:そうやって始めたシャブ(覚せい剤)をこの映画を見たことでようやくやめられると! そういえば、パラダイスって名前もそこからやもんね。

中川:やめて、全然ちゃうわ!

村本:でも、綾野さんだけじゃなく、俳優は全員すごかった! 全員が顔つきまでほんまに悪い奴の雰囲気になってて、鬼気迫る感じがビリビリ伝わってきた。何か役作りとかそんなんちゃう気がするわ。

中川は善悪の基準がおかしい?

日本で一番悪い奴ら
道警屈指の敏腕刑事(ピエール瀧)に目をかけられ、のし上がっていく諸星だが……

村本:諸星が最初、ピエール瀧さん演じるイケイケな先輩に連れて行かれたキャバクラのホステスさんに、「うちに来る警察はみんな偉そうだけど、あんたは偉そうじゃない」みたいに言われるでしょ。でも、金と権力に溺れることによって、段々先輩と同じようになっていく。

中川:警察自体が悪い学校みたいな。

村本:そうかもしれん。

中川:諸星の下で裏社会のS(スパイ)になる人たちがおるやん? 警察よりもあいつらの方が、めっちゃええ奴に見えてしまって。山辺(YOUNG DAIS)なんかは義理人情があったり。

日本で一番悪い奴ら
2トンの大麻、200丁の拳銃、40億円相当の覚せい剤…日本警察史上最大と言われた不祥事が明かされていく

村本:いや、俺は全員悪い奴と思ったで。山辺だって金よこせって警察脅してたやんか。植野行雄(デニス)のやってたパキスタン人は仲間を売るし。どこに義理人情があんねん!

中川:だって、あるふうに見えるやん!

村本:それでもええけどさ、俺は恐ろしかったよ。全員が結局は裏切り合う。だから、悪い事をすると絶対に罰が当たって、そのときに助けてくれる人はいないっていう。地獄絵図とはこのことやなというのは思ったわ。人が、二度と上がって来れないアリ地獄に落ちていくさまを見たときのような。おまえの感想は、知り合いのギャルと映画観に行ったときと同じレベルやで。表面的な事ばっかりべらべらしゃべりやがって!

これだけは言いたい!ななめ見ポイント

日本で一番悪い奴ら
正義に燃えていた生真面目な刑事が、やがて道を踏み外していく過程には身につまされること必至

村本:あと俺は、目的を達成するために悪に踏み込むのか、本当の正義を持ち続けるのか、その葛藤に負けた人の話やと思った。北海道警察は力をアピールするために拳銃の押収に躍起になって、多少の覚せい剤を見逃さないといけない事態になる。それが、逆に相手に利用されてしまって、こういうふうに地獄のような結果になってるわけでしょう。大きな正義をつかむためには、大きな悪も通過するっていうね。

中川:そういうふうに見えたんやな~。

村本:例えばマスコミなんかも、数字を伸ばさんとお金にならんわけで、手っ取り早い芸能ネタをひろって、ちょっと事実をねじ曲げたタイトルをつけたりすることで、少しずつ悪になって行くようなところあるよね。

日本で一番悪い奴ら
悪徳刑事風(?)にすごむ中川&村本

村本:警察に入りたくなくなるもん……。芸能界やって、テレビなんかに出て業界にのみ込まれていって、我を忘れていくヤツはいっぱいおるからなぁ。芸人の場合は、長いこと下積みして実力で売れている奴が多いから、あまりおらんけどな。薬にしたって、頑張ってお客をウワッと笑わした瞬間が快感みたいなところがあるから、おらんと思うわ。

中川:いや、そうはいっても、薬の方が気持ちいいんちゃうの?

村本:うん、おまえは笑いを取ったことないからな! やったことないやろ、笑いの覚せい剤

中川:ひどいわ~。

今月の激オシ映画はコレ!

『凶悪』などの白石和彌監督と綾野剛がタッグを組んだ、日本の警察における不祥事をモチーフにした実録ドラマ。2002年に覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕され“黒い警部”と呼ばれた北海道警察の警部の、逮捕までの26年間が描かれる。劇中で体重を10キロ増減させ衝撃的な実話に挑んだ綾野の壮絶な演技に引き込まれる。

オフィシャルサイトはコチラ>

(C) 2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

ウーマンラッシュアワー・プロフィール

2008年に結成された、村本大輔と中川パラダイスによるお笑いコンビ。2011年「ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞受賞、2012年「THE MANZAI 2012」決勝進出、2013年NHK上方漫才コンテスト優勝など数々の賞に輝き、4月に東京進出。先ごろ行われた「THE MANZAI 2013」で見事優勝し、3代目王者に輝いた。

村本大輔 1980年生まれ。福井県出身。自分でも「ネットに書き込まれるうわさはほとんどが事実です!」と認めている、自称・ゲス野郎芸人。だがその一方で、ジブリ作品やピクサーなどの心温まるアニメが大好きで、映画『あなたへ』で号泣するほどのピュアな一面も持ち合わせる大の映画好き。水産高校に通っていたため(中退)、お魚系や海洋ネタにも意外に詳しい。「AbemaNews」チャンネルのニュース番組「AbemaPrime」(毎週月~金曜日20:00~21:50生放送)にて月曜レギュラー出演。

村本大輔ツイッター

中川パラダイス 1981年生まれ。大阪府出身。これまで10回もコンビ解散している村本と唯一トラブルもなくコンビを続けている広い心の持ち主。2012年に入籍し、現在1児の子育てを満喫中のイクメンパパでもある。映画に関しては、「王道なものしか観ない」というフツーレベル。

中川パラダイスツイッター

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