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小泉なつみ×きくちあつこ「ファッションと映画 ‐映画はオシャレが9割!‐」#5

 オシャレな映画しか、観たくない! かわいくなくちゃ、ヒロインじゃない! ファッションを愛してやまないあなたのために、キュートでスタイリッシュな映画だけをセレクトします。小泉なつみさんのエッセイ&きくちあつこさんのイラストで、オシャレ映画のエッセンスを盗んでしまいましょ!(presented by U-NEXT×シネマトゥデイ/文:小泉なつみ/イラスト:きくちあつこ)

【Theme #5:マダムに学べ!】

マダムに学べ!
illustration by:きくちあつこ / oookickooo

かっこいいマダムになるための舵取り役 ヘレン・ミレン&ダイアン・キートン

 皆さんはファッション誌を読んでいますか。

 わたしも気まぐれに買ってはウキウキと皮算用していますが、小学生の時は「Seventeen」、中学生の頃は「nonno」といった感じで、たいてい自分の実年齢より5~10歳くらい上の人がターゲットになっている雑誌を読んでいました。そのため33歳の現在は、目下40歳オーバーのファッションをウォッチしながら、いかにしてクールなミセスになるかを思案しているのであります。

 でも正直40歳に近づくにつれ、体の方は“クール”とはほど遠い現象ばかりが頻発。いつの間にか歯間はスカスカで外食につまようじは欠かせず、シナプスも機能していないのか、「アレ」「コレ」「ソレ」と指示語オンリーで会話していることもしばしば。そしてつらいのは、生気も覇気もない素の顔。すっかり失われた血色によって、顔というキャンバスには茶色と黄土色が広がっています。あ、ドドメ色もありました。

 そんないと哀し状態の自分にとって、未来へのいちるの望みといえる存在が、ヘレン・ミレンダイアン・キートン女史であります。

ヘレン・ミレンとダイアン・キートン
ヘレン・ミレンとダイアン・キートン - Dimitrios Kambouris / Getty Images(左)、Fotos International / Getty Images(右)

 街を歩いていると時々、「これはただ者ではない……」という洒落者おばあちゃんに遭遇することがありますが、ふたりはまさにそんな感じ(ヘレンとダイアンは現在、71歳と70歳!)。特にダイアンは「アニー・ホール・ルック」と呼ばれるメンズライクかつ知性香るファッションを生み出したことで有名ですが、実はヘレンもとんでもないファッショニスタなのであります。

 鬼のように強い老人たちがバカスカ人を殺しまくる『RED』シリーズでは、紅一点のスナイパー役で登場。苦味走ったご尊顔は甘さゼロなので、女性らしい大ぶりのアクセサリーと真紅の口紅が映えまくり。重厚なネックレスを扉のカンヌキにも使い、オシャレがアクションに生きているのも◎なのであります。

『RED/レッド』(2010年製作)

監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ブルース・ウィリスモーガン・フリーマンジョン・マルコヴィッチヘレン・ミレンほか

 そんな『RED』シリーズをはじめ、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』『黄金のアデーレ 名画の帰還』でも披露してくれるのが、ワントーンでまとめたコーディネート。それも、灰色と茶色の中間色であるトープやベージュ、アイスグレー、薄いピンクといった淡い色味の使い方が絶妙です。また、同じ白でもカシミアやミンクといった違う素材を組み合わせることで、退屈な着こなしにならないことを教えてくれるのであります。

『黄金のアデーレ 名画の帰還』(2015年製作)

監督:サイモン・カーティス
出演:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズダニエル・ブリュールほか

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(2014年製作)

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ヘレン・ミレン、オム・プリマニシュ・ダヤルほか

 そしてダイアン・キートン流ワントーンコーデが観られるのが、『恋愛適齢期』。徹底的にホワイト、オフホワイト、サンドカラーで統一されたコーディネートは、舞台となる海辺の別荘にもベストマッチ。白のカットソー×ベージュのパンツなんて締め色がまったくないので猛烈に不安を覚えますが、なんのなんの、かっちょいいんです。やはりシミ、シワ、たるみといった難は、明るい色で飛ばすのがいいんでしょうね。

『恋愛適齢期』(2003年製作)

『恋愛適齢期』
Columbia Pictures/Photofest/MediaVast Japan

監督:ナンシー・マイヤーズ
出演:ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン、キアヌ・リーヴスほか

 一方で、淡い色味の洋服たちはとにかく管理が大変。食べこぼしや汗染みが目立つし、数回着れば黄ばんでくる。でもこれらの色味を常に清潔に保って着られるくらい、余裕のある女になりたいものです。

 ちなみに本作では、当時57歳のダイアンが素っ裸を披露しているので、ぜひそちらもチェケラしてください。

 仕事帰り、電車の窓に映る自分の顔を見てひやっとすることもありますが、そんな時はヘレン&ダイアンの佇まいを思い起こし、加齢を楽しんで迎え入れてまいりましょう!

Inspired by:Fasion Movie #5『黄金のアデーレ 名画の帰還』
illustration by:きくちあつこ / oookickooo

プロフィール

小泉なつみ Natsumi Koizumi http://natsumikoizumi.com/ ライター/編集者。「日経ウーマンオンライン」などで執筆。恋愛、結婚、セックス、ファッション……etc、切実でいてすぐ忘れるような女子ネタ全般が好き。

きくちあつこ Atsuko Kikuchi https://www.instagram.com/oookickooo/ 京都在住illustrator。 著書「FASHION SKETCH BOOK」「TODAY'S DIARY BOOK」が宝島社より発売中。Instagram&Twitter ともにアカウントはoookickoooです。

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