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女性シャーロックは明るい人でなし!「ミス・シャーロック」竹内結子&小澤征悦 単独インタビュー

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 映画・ドラマ史上最も多く映像化されてきたキャラクターと言っても過言ではないシャーロック・ホームズ&ジョン・ワトソンを女性に置き換え、HuluとHBO Asiaが初タッグを組んで製作に挑んだ連続ドラマ「ミス・シャーロック」。日本の女優で初めてシャーロックと、彼女を見守る変わり者の兄を演じるのは、竹内結子小澤征悦。猟奇的な事件が起きる中で、まるで清涼剤のように明るいコメディーパートを担う兄と妹の会話は軽快で思わず吹き出すおかしさ! 撮影が終わった今も、「シャーロック」「お兄ちゃん」と呼び合う仲良しな二人が、撮影の様子を語った。(取材・文: 森田真帆 写真:高野広美)

アドリブも息がぴったりの兄と妹!

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Q:出来上がった作品をご覧になっていかがでしたか?

竹内結子(以下、竹内):私と小澤さんの意地悪兄弟感がモノすごく良かったと思います(笑)。シャーロックはお兄ちゃんさえいれば、ほかの人のことを人とは思わないようなところがあるんです。

小澤征悦(以下、小澤):撮影の前にその話になったよね。兄妹の関係性ってどうしようか、みたいな。

竹内:台本読んだ時に、シャーロックが強烈なブラコンだったらって考えて、そう言う設定も考えました。会ったときにドーンって抱きついたり、「高い高い」をされたりしたらどうかなって、監督にアイデアを提案しました。

小澤:それで速攻で却下されて(笑)。

Q:お二人のシーンは息がぴったりでした!

竹内:私とお兄ちゃんで、貫地谷しほりさん演じる和都にお茶買ってきてもらうシーンがあるんですけど、あのシーンも面白かったですよね。朝宮茶のシーン。

小澤:あのシーンは台本にはなかった。なかなか監督がカットかけてくれなくて、なんか二人でずっとアドリブでお芝居を続けたという。

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撮影現場で育んだ兄と妹の絆!

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Q:お二人の兄妹らしさは、どうやって育んでいったのですか?

小澤:竹内さんが撮影現場でお昼ご飯を食べているところの隣にいきなり座って、一緒にご飯食べることにしたんです。その時に、マネージャーさんがゲラゲラ笑いながら写真を撮っていて、二人とも気づいたら全く同じ格好でご飯食べていたんです。

竹内:血は繋がってないのに、やたら同じ遺伝子の感じがして、すごく不思議でした! 

Q:撮影現場で小澤さんとお芝居をしてから生まれたものもありますか?

竹内:実際に台本を読んだ時では想像がつかなかった関係が、小澤さんと一緒にお芝居をすることでどんどん変わってきて、小澤さん演じるお兄ちゃんがいるとどこか安心する感じがありました。

小澤:そして俺は逆に緊張しました(笑)。

Q:逆にシャーロックがいない場所では、妹を全力で守ろうとするお兄ちゃんでしたね。

竹内:あれはかっこよかった! 私はあのシーンの撮影にいなかったので、出来上がった作品で実際に観たのですが、「お兄ちゃーん!」って思わず声が出ました。

小澤:俺自身、そういう男なんで仕方ないですね(笑)。誰にも知られないところで、努力をするというのが男らしさっていうか! まあ、自分は九州出身なんで。

竹内:東京出身ですよね(笑)!

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竹内のシャーロックを見た瞬間に成功を確信

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Q:女性のシャーロックはとても珍しいですが、どんな役づくりをされましたか?

竹内:脚本をいただいて、いろいろ考えたり、プロデューサー陣と話したりする中で出てきたのが「明るい人でなし」。

小澤:うん、いい言葉だね!

竹内:でも私は今まで受け身の芝居が多くて、周りの人を振り回す役柄はあまり経験がなかったんです。だからどうしたもんだろうって悩んでいたんですが、撮影現場で実際に俳優陣とお芝居をすることで見えたものが多かった。

小澤:僕は女性がシャーロックを演じたことで、ものすごく可能性を感じました。もしも僕とシャーロックが男同士の兄弟だったとすると、もっと意地の張り合いになりそうだし。

Q:女優としての竹内結子の魅力とは?

小澤:シャーロックって頭がいいからやたらセリフ回しが早いんですよ。それにセリフ量も多い。だから脚本読んだ瞬間に、「これは大変だな」って、同じ俳優として本当に思いました。この役柄でこのテンポ感ってどう演じるんだろうと、僕自身分からなかった。でも撮影現場で初めて竹内さんのシャーロックを見た瞬間に、もう目が違いました。その時にこの作品は必ず成功するぞって思いました。そしてまた逆にプレッシャーを感じるという(笑)。

竹内:ありがとうございます。でもあのセリフ回しは本当に大変でした。

小澤:大変だよ!

Q:竹内さんから見て、小澤さんはどんな役者さんですか? ちなみにほかの共演者の皆さんからは「小澤さんは宇宙人みたい」との発言が飛び出しました。

小澤:ええ! 俺!? 光栄だなあ。

竹内:小澤さんは、マイペースな気遣いさんだと思います。すごく不思議な方で、人のパーソナルスペースにグイグイグイグイ入って来る時もあれば、ものすごく遠くから見守っていることも。こないだ道でたまたま小澤さんに遭遇したら「シャーロック!」って呼ばれました(笑)。いまだに小澤さんを掴めないです。

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海外で放送されることの意味とは

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兄妹の距離感、近っ! (C)2018 HJ HOLDINGS, INC & HBO PACIFIC PARTNERS, V.O.F

Q:世界に放送されるドラマとなりますが、海外に向けたところで意識されたことはありますか?

小澤:初めてちゃんと真面目なことを言いますが、日本にいるとドラマって、どうしても海外から入ってくるという一方通行だけのものに感じていることが多いですよね。でも本当はそんなことなくてどんどん外に出していくべきと思う。そんな中で、世界中の人たちが知っているシャーロックを現代の東京を舞台にスタイリッシュに作っているから、すごく意味を持っていると思います。

竹内:例えば、海外のドラマで日本が少し出てきても、なんだかトゥーマッチにアジアっぽくなっていて、そうじゃないなって感じることが多かったんですけど、私たちが、当たり前に見ている東京を海外の人たちがどんな風に見るかはすごく楽しみです。日本のドラマが面白いってことを海外の人たちに楽しんでいただけるとうれしいです。

「ミス・シャーロック」はHulu配信/世界19か国同日放送中 全8話

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