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マンダロアの伝説登場!?『スター・ウォーズ』ドラマ最新話も衝撃【今週のマンダロリアン】

 「マンダロリアン」シーズン3はまだ2話目なのに、早くも大事件が起きる予兆が。ここからマンダロリアンの歴史が大きく動くのか。そして今回は、懐かしのキャラも登場した!(文・平沢薫)

※この記事は「マンダロリアン」シーズン3のネタバレを含みます。「チャプター18:マンダロアの鉱山」視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

マンダロアの地下には未知の世界が!

ドロイド問題も解決してついにマンダロアへ

 ストーリーは前回の直後からスタート。マンドーとグローグーは、掟を破った償いのため、今は荒れ果てた惑星マンダロアへ。初めて足を踏み入れる未知の世界、そして、初めて出会うクリーチャー。今回は、「マンダロリアン」シリーズの魅力の一つ、アドベンチャー要素がたっぷり味わえる。

 その中で、クライマックスにはビッグなサプライズが待っていた。なんと、あの伝説のモンスターが生きていた!? マンドー(ペドロ・パスカル)が沈んだマンダロアの泉の中で、目だけが見えた巨大生物はミソソー以外に考えられない。ここで思い出すのは、スピンオフドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の「チャプター5:マンダロリアンの帰還」で、アーマラー(エミリー・スワロー)が語った予言、「ミソソーがマンダロアの新時代を告げる」。その時、マンドーはミソソーを伝説の生き物だと言ったが、その生き残りがいたとなれば、予言通り、ここからマンダロアの歴史が大きく動き出すに違いない。マンドーがその変化に関わることになるのかもしれない。

 ミソソーとは、本編中の説明通り、マンダロアの英雄が手懐けたと言われる伝説の獣。初登場は古く、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』にボバ・フェットのアーマーにその頭蓋骨を元にしたマークが登場し、このシリーズでもアーマラーの仕事場に頭蓋骨が飾られていた。今後、この伝説のクリーチャーがどんな全身像を見せてくれるのか、期待せずにはいられない。

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あらためて知りたいボ=カターン

失意のボ=カターン。彼女の物語はどう動く?

 そんなマンダロアの歴史が動きそうな今、本編を観るだけでも十分だが、ボ=カターン・クライズの過去をもう少し知っていると、よりドラマが楽しめるかもしれない。彼女の今まではアニメシリーズ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」で詳しく描かれており、本作でボ=カターンを演じるケイティー・サッコフは、アニメでもこのキャラの声を演じてきた。彼女の演技は、アニメの歴史を踏まえているのだ。

 ごく簡単に説明すると、彼女はマンダロアのクライズ家出身で、新マンダロリアン政府のリーダー、サティーン・クライズ女侯爵の妹。一時は、マンダロリアンの伝統を守る過激派デス・ウォッチに参加していた。姉の死後、マンダロアの摂政になるが、銀河帝国の支配を拒否して政府を去る。そして帝国支配に抵抗する組織マンダロリアン・レジスタンスの指導者となり、帝国と戦った人物なのだ。

 また、ボ=カターンは、レジスタンス時代にダークセーバーを持っていた人物でもある。マンドーが「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」でアーマラーに戦い方を指導されていたこの武器を、彼女が見事に使いこなしているのはそのため。ダークセーバーは、かつてデス・ウォッチのリーダーが持ち、ダース・モールがそれを奪うが、それをマンダロリアンのサビーヌ・レンが手に入れ、全マンダロリアンを導いてもらうためボ=カターンに渡した。しかし、ダークセーバーは、誰かに譲られるのではなく、勝ち取らなくては所有者と認められない。そのためボ=カターンによる統一は実現せず、マンダロアは帝国によるマンダロア総攻撃"大粛清"を受け、荒廃したのだ。

 彼女が「ジェダイには知人が多い」と言うのは、アニメ「クローン・ウォーズ」でアナキンやアソーカと共闘したから。ちなみに彼女の姉とオビ=ワン・ケノービは、精神的に愛し合っていた。また、彼女が「美しい街だった」というマンダロアの都サンダーリの在りし日の姿も「クローン・ウォーズ」で描かれており、シーズン7では破壊が始まるが、シーズン5の第16話「歪みゆく惑星」などで美しいころを見ることができる。

 そんな歴史とは別に、今回は、グローグーがルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)との修行の成果を披露するのもポイント。前話でもフォースの力でお菓子を引き寄せていたが、今回はフォースで敵を倒し、マンドーを助けるため、一人で宇宙船に乗ってお使いまでする。感情表現もより豊かになり、不安な時には耳が下がり、元気な時には上がったり。グローグーの今後の活躍にますます期待大だ。

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懐かしキャラ・ニューアイテムも登場!

懐かしキャラとの遭遇率も高いペリ・モットーのヤード

 そしてもちろん、今回も小ネタあり。タトゥイーンの町で花火が上がる祝日、ブーンタ・イヴは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』に登場。この日に、幼いアナキンが出場するポッドレースが開催されていた。

 マンドーが到着する直前、ペリ・モットー(エイミー・セダリス)にスピーダーの修理を頼んでいたキャラクターの種族はローディアン。『スター・ウォーズ/新たなる希望』でハン・ソロ(ハリソン・フォード)に倒されて以来、この世界の常連種族だ。また、マンドーに同行するアストロメク・ドロイドR5-D4は『新たなる希望』で、ジャワがルークに売りつけようとした時に故障し、代わりにR2-D2が売られることになった、あのドロイド。このシリーズでは「チャプター5:ガンファイター」のカンティーナで飲み物を運んでいたが、「チャプター9:保安官」からペリ・モットーの作業場にいた。

 しかし、今回注目なのは、こうした過去シリーズとのリンクよりも、新たなアイテムの登場だ。マンダロアの地下にいる種族アラマイトと、ボ=カターンがマンドーに飲ませるボグ・スープは、シリーズ初登場のアイテム。このシリーズは、過去を踏まえているだけでなく、ここからさらに新たな宇宙を構築していくーーー。そんな製作陣の意欲を感じさせるではないか。

 新しいといえば、監督もこの世界への初参加となるレイチェル・モリソン。撮影カメラマン出身で、映画『マッドバウンド 哀しき友情』でアカデミー賞撮影賞にノミネートされ、映画『ブラックパンサー』の撮影を担当。「アメリカン・クライム」「ザ・モーニングショー」でテレビシリーズの監督も経験済みだ。このエピソードの、マンダロアの地下に広がる幻想的な世界を彩る深いグリーンの色調は、彼女のセンスによるものでは。どこまで続いているのかわからない深い亀裂の中を、マンドーとグローグーが落下していく情景も美しい。

 こうして早くも大きな動きが起きそうな本作。次回はいよいよ、ミソソーの登場か? ダークセーバーはどうなる? 今から次回が待ち遠しい。

「マンダロリアン」シーズン3はディズニープラス独占配信中
(C)2023 Lucasfilm Ltd.

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