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「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」最終話:最大のサプライズ!あの人がついに登場

今週のウォーキング・デッド

 海外ドラマ「ウォーキング・デッド」のスピンオフ「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第6話「家路」は、早くもシーズン1の最終話。フランスに漂着したダリルは、はたして家路に着くことができるのか? そして、今回もサプライズが仕掛けられていた!(文・平沢薫)

※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第6話をまだ見ていない方はご注意ください。

ダリルvs凶暴化ウォーカー、強烈バトル!

 シーズン1の最終話は、見どころが山盛り。まず、ダリル(ノーマン・リーダス)とクイン(アダム・ナガイテス)の腕が鎖で繋がれた状態での、薬物で凶暴化したウォーカーたちとの死闘は、久々にバイオレンス描写が炸裂。ダリルがウォーカーの頭部を切断して掲げ、生者の力のリーダー・ジュネ(アンヌ・カリエール)に投げつけるのも強烈だ。

 そして、ローラン(ルイ・ピュエシュ・シグリウッツ)が初めてウォーカーを倒すシーンも印象的である。イザベル(クレマンス・ポエジー)を救うためとはいえ、倒す相手が、ウォーカー化した彼の実の父親クインなのもショッキング。彼を心配するイザベルに、ローランは「他に選択肢がなければ神は許す」と言い、落ち着いた様子を見せる。これは、第5話でローランが「動物を食べないと神に誓った」と魚を食べるのを拒否した時に、同行していた希望連合のアズラン(ハッサム・ガンシー)が彼に言った言葉。ローランが常に学び、成長していることを痛感させる。

 今回のフランスの名所は、希望連合の本拠地ネストとして登場する小島に建造された修道院モン・サン=ミシェル。古くからのカトリックの巡礼地で、世界遺産にもなっている。希望連合の人々の穏やかな自給自足の生活は、この修道院の佇まいによく似合っている。

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オープニングに仕掛け!ダリルの心理描写に結びつく

 最終話は、ダリルの父親についての心情がより深く描かれるのも見どころ。彼の祖父から続く一家の歴史が、冒頭から印象的な演出で描かれる。砂浜の上には、兵士の遺体が無数に打ち捨てられ、遠くからダリルの名字「ディクソン!」と呼ぶ声がする。これは何の光景なのか? と思う間もなく、画面は前話のラストシーン、生者の力の集会でウォーカーと戦うことになったダリルのシーンになり、音声は聴衆が「ディクソン!」と叫ぶ声援に重なる。そして、この冒頭シーンは、少しずつダリルの祖父の死の場面だったことが明かされていく。ダリルは、祖父はフランスで死んだが「戦ってもいない。海岸で死んだ」と言い、彼が見つけた祖父の墓に彫られた日付が1944年6月6日で、それがノルマンディー上陸作戦だったことが分かる。この演出も印象に残る。

 あわせて、ダリルの一家代々の「父と息子」の難しい関係と、それがダリルに与えた影響も明らかになる。ダリルはイザベルとの会話で、父親に虐待されていたが「父親は滅多に家にいなかった。親父の父親がいなかった。歴史は繰り返される」と言う。その後、ダリルが親しくなったローランを置いて、故郷アメリカへ向かおうとすると、イザベルが「お父さんと同じ? あなたは歴史から逃げきれていない。歴史を繰り返してる」と言うのは、これを踏まえたもの。それを聞いて、ダリルの心は揺らぐ。

 さらに、ダリルがやっと海岸にたどり着き、船が近づいてくるのが見えたと思ったら、彼を一人で追ってきたローランが、ウォーカーたちに取り巻かれている。この海岸の砂丘に無数のウォーカーがいる光景も新鮮かつ奇妙な美しさ。ウォーカーとのバトルでは、ダリルが第4話で手に入れた、鎖に金属製の球が付いた中世の武器フレイルも威力を発揮する。ここで流れはじめる曲はU2の「Seconds」。字幕で流れる歌詞「さよならを言うには時間がかかる」はダリルの心境そのものだ。さあ、ダリルはどうする? というところでシーズン1は終了……かと思いきや、シーズン1最大のサプライズが待っていた。

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無線は前振り!シーズン2へと続くサプライズ

 前回はダリルが無線で話す相手として、音声のみで登場したキャロル(メリッサ・マクブライドがラストで素顔を見せた。腕力のありそうな大男と1対1で対峙し、余裕で相手を倒すカッコよさはいつも通り。そして、彼女が無線で「これから戻る」と言っていたダリルが戻らないため、彼を探していることが分かった。この続きがシーズン2で描かれるはず。

 と言うのも、すでに発表されているシーズン2のタイトルは「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソンーブック・オブ・キャロル(原題)/ The Walking Dead: Daryl Dixon - The Book of Carol」。このタイトルからして、キャロルの物語が描かれることは間違いない。キャロルが無線で言っていた「彼らが戻ってきた」の“彼ら”が誰なのかも、明らかになるだろう。そして、ダリルとキャロルの関係もより掘り下げられるに違いない。

 それ以外にも、シーズン2に続く要素は多い。ローランの特別な力とは何なのか? ジュネに囚われたコンドンはどうなるのか。そして、希望連合と生者の力はどんな戦いを繰り広げることになるのか。シーズン2の配信情報は、2024年と発表されているのみ。いつから始まるのか、配信日の発表が待ち遠しい。

「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」U-NEXTにて独占配信中

(c)2023 Stalwart Productions LLC.

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