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デミ・ムーアの久々の主演作には、5億円のダイヤモンドが!(1/2)

デミ・ムーアの久々の主演作には、5億円のダイヤモンドが!
名匠マイケル・ラドフォード監督 - 写真:Nobuhiro Hosoki

 美しい映像と言葉の持つ素晴らしさを描き、映画『イル・ポスティーノ』で高い評価を受けたマイケル・ラドフォード監督が、デミ・ムーア主演の新作犯罪ドラマについて語ってくれた。イギリスのロンドンを舞台に、ダイヤモンド会社で働く退職間近の管理人が、重役を説得しダイヤモンドを盗む計画を図るというストーリー。管理人にマイケル・ケイン、重役を久々の映画主演となるデミが演じる。

‐最近カメオ出演や、小さな役でしか出演していなかったデミ・ムーアを起用した理由は?

(マイケル・ラドフォード)この役には一流の俳優がほしかった。彼女は大スターという利点もあるし、彼女はしばらく仕事をしてなかったから、低予算でも出演してくれるんじゃないかと思って。それに本作のキャラクターは彼女がこれまで演じてきたどの役柄とも違うタイプだしね。すぐに脚本を渡して承諾を得たよ。デミは、男性中心の会社の中で、女性ながらも重役というポジションで戦い続けているキャラクターに、男性社会だったハリウッドでスターダムにのし上がった自分自身を重ね合わせることができたんじゃないかな。彼女は非常にプロ意識の高い女優で、撮影はスムーズに進んだ。これまでメディアやゴシップで語られていたことが、でっち上げだったとよくわかったよ。

‐実際に本物のダイヤモンドが使用されていたのですか?

(マイケル・ラドフォード)いくつか本物が映画内で使用されていて、その中には約5億円の価値のある大きなダイヤモンドもあった。今日のダイヤモンドは、インドなどでカットされた安いものが市場に出回っているけれど、当時の巨大なものとは多少市場が変わっている。もちろん、現在もそういう市場がないわけじゃないが、1年間で1つ大きなダイヤモンドを売ろうとしている会社はずいぶん減っていると思うね。

‐最後に『イル・ポスティーノ』についてお聞きしたいのですが、多くのイギリス人監督が母国をルーツにした映画製作をする中で、あのときなぜあなたがヨーロッパ映画の監督を任されたのでしょう?

(マイケル・ラドフォード)わたしは数か国語を話せるので、自分をイギリス人というよりはヨーロッパ人と思っているんだ。『イル・ポスティーノ』の前に製作した映画『白い炎の女』が興行的に失敗してしまい、難しい立場に追い込まれていた中で、唯一わたしと映画製作をしたいと名乗り出た人物がイタリア俳優のマッシモ・トロイージだった。彼は「資金は問題ない。わたしはイタリアで有名だから、仮に製作費が少なくても、わたしが主演すれば製作はできる」と言ってくれたんだ。わたしにとってはかなりのアドベンチャーだった。もちろんマッシモにとってはアドベンチャー以上の、命をかけた挑戦だったわけだが……。彼は撮影のクランク・アップの一週間前に亡くなってしまったが、残りの撮影は彼が出演しなくても撮り終えることができたんだ。病んだ体で撮影に臨んだ彼に演出するということは、まるで拷問にかけられた気分だった。彼の作品にかける熱意を無駄にしてはいけないというプレッシャーもあったしね。


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