[シネマトゥデイ映画ニュース] 第60回エミー賞受賞式がロサンゼルスのダウンタウンにあるNOKIAシアターで今年も華やかに行なわれた。60回という記念すべき年を迎えた今回の授賞式、司会もなんと計5名。そのすべてがテレビ界に君臨する人気リアリティー番組のホストたちという豪華さだった。
豪華な筆頭は、スターになるためのオーディションをそのまま追った人気リアリティー番組『アメリカン・アイドル』の司会者ライアン・シークレスト。続いて、『プロジェクト・ランウェイ』(ファッション・デザイナーになるまでの道のりを描いたリアリティー番組)司会のハイディー・クルーム、『ダンシング・ウィズ・スターズ』(セレブがプロのダンサーとパートナーになり、舞踏ダンスからモダンダンスの腕を競い合う番組)司会のトム・バージェロン、『ディール・オア・ノー・ディール』(ケースの中に入っている金額を当てっこをするゲーム番組)司会のハウイ・マンデル、そして日本でもお馴染みの『サバイバー』の司会者であるジェフ・プロブスというそうそうたるメンバーが顔をそろえた。
……と、ここまで聞くと、なんとも楽しそうで素晴らしく、大成功のうちに幕を閉じたエミーだったのだろう……と思われるのだが、実はその結果は芳しくなかった。
『ジョン・アダムス』(HBOミニシリーズ作品)のような素晴らしい番組が賞を総なめにしようと、司会者のハイディー・クルームが美しかろうと、こういったアワード番組の成功結果は、その視聴率と外野の批評で判断されるのが常。同じ時間枠でNBC局がNFL(アメフト)の試合を放映していたというのも手痛いところだったが、それに輪をかけ、とにかく問題だったのは、リアリティー番組のホストたちが栄えある授賞式の大役をあずかったというところにあったようだ。
授賞式のギャグ用脚本が悲惨だったことに加えてホストたちのギャグに対する間の悪さが見るに耐えなかった、というのが大方の意見。授賞式中も、会場で苦笑するセレブの様子や、壇上であからさまに、「これから面白いはずだけどイマイチのMCを読みます!」と前置きするプレゼンターなど、日本のアワード・ショーでは有り得ないような状況が繰り広げられた。
エミー放映終了後、エンタメ各誌でボコボコにけなされた授賞式だが、一番のダメ押しはボストン・ヘラルド紙に掲載された娯楽コラム。担当リック・ベントレー氏いわく、『今年のエミー授賞式たるや、沈みかけているタイタニック号に、(空中大炎上した)飛行船ヒンデンブルグ号が突っ込んでその勢いで両方がシカゴ大火災に突っ込んだ位ひどかった!』と語ったことだ。
去年もさえなかったエミー賞推定視聴者数1295万人に追い討ちをかけるように、今年はそれより約78万人減という推定結果が発表されている。
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