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ガス・ヴァン・サントが監督作『ミルク』を語る!「いずれ同性愛の大統領が誕生すると思う」(1/2)

ガス・ヴァン・サントが監督作『ミルク』を語る!「いずれ同性愛の大統領が誕生すると思う」
ガス・ヴァン・サント監督

 ショーン・ペンが、アカデミー賞主演男優賞を受賞した映画『ミルク』の監督を務めたガス・ヴァン・サント監督に話を聞いた。本作は、アメリカでゲイであることをカミングアウトして、初めて公職に就いた政治家ハーヴェイ・ミルクの激動の人生を描いた作品。ちなみに本作でサント監督は、アカデミー賞監督賞にノミネートされた。

Q:『ミルク』で規模の大きな映画に戻ることになり、あまり特徴的な映像スタイルでの撮影はなさらなかったのでは?

そうだね。僕にとって、ショーン・コネリー主演の『小説家を見つけたら』以来、一番大きな映画になるね。『ミルク』の脚本とシーンの書かれ方、物語の構成、シーンの意図、ストーリーの組み立て方やリズムといったものが、より伝統的なスタイルというものを示唆してくれたんだ。

Q:この映画は適切な時期に世に出たと思われますか?

ああ、今年は選挙年ということもあって、非常にいいタイミングだったと思う。これは本当に素晴しい物語だ。まあ、恐らくいつでもいいタイミングだと思うけどね。

Q:世界中の人々が、自分たちの生きているうちにアフリカ系アメリカ人の大統領を見ることになりました。今度は、公然と同性愛であることを認めている大統領を見ることがあると思いますか?

ああ、そうなると思うよ。(もし生きていたら)ミルクはいい大統領になったと思うね。

Q:ゲイであることを公表しているメジャーな俳優はほとんどいませんが、そうに違いないという人は何人かいます。なぜ彼らは隠しているのでしょうか?

ほとんどの映画がたくさんの観客に向けてのものだからだと思うね。もし、観客の80パーセントが異性愛者だったら、異性愛者のラブストーリーを作りたいと思うのが普通だ。それは観客が求めるからね。それが商売というものなんだよ。もし俳優たちがその商業的側面に利するように行動しなかったら、そのキャリアは阻まれてしまったりするかもしれない。少なくともアメリカでは。ほかの国々では同じである必要はないかもしれないが

Q:ルパート・エヴェレットは、カミングアウトしているから『007』シリーズに出られなかったかもしれないといううわさがありますが…。

彼が言ってるの?

Q:どうやら……。

じゃあ、彼がいい例だね。彼は公表しているメジャーなゲイの俳優の一人だからだ。まあ、ジェームズ・ボンドは女たらしだから、コンセプトに合わないのかも。でも、このことは議論される必要があると思う。もし、ゲイであることを公表していることが普通のことだったら、彼らをキャスティングしても問題がない。そういう状況になりつつある兆しはゆっくりとだがある。ラスベガスがまさにそうなってきてる。ギャンブル業界では「彼がゲイだからルパートをキャスティングできない。そんなことは通用しない」というようなことを基に、賭けが成立するようになってきているからね。


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