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オリヴァー・ストーン監督を独占取材!「ブッシュは人の痛みを理解できない人間!」(1/3)

オリヴァー・ストーン監督を独占取材!「ブッシュは人の痛みを理解できない人間!」
オリヴァー・ストーン監督のプロダクション・オフィスにて

 今週末に公開される映画『ブッシュ』のPRのためオリヴァー・ストーン監督がサンタモニカにある自身のプロダクション・オフィスで独占インタビューに応じてくれた。

 少々お疲れモードの様子で現れたオリヴァー監督だったが、インタビュー用のカウチに腰かけると同時に、「自分の座り位置を見たいから、モニター見せてくれる?」とのリクエスト。さっすが大監督! 自分のインタビューのカメラ位置にも細心の注意を払うのである! インタビュー疲れしてないかと懸念しつつ始めたインタビューだったが、そんな心配は無用だった。しゃべるしゃべるオリヴァー監督。

 まず、『ブッシュ』を製作するに至った理由を聞いてみた。「どうしても今作らなければ、と思ったんだ。ブッシュはまさに行き過ぎたことをしていたからね。今の経済危機だってブッシュ政権のたまものだよ。だけど、在職中の大統領を題材にした映画を作るのは非常に大変だった」

 オリヴァー監督が『ブッシュ』の製作に着手したときに、ブッシュ大統領は在職中だったばかりかアメリカ国民の非難の的になっていた。映画の資金繰りの際も、「そんな嫌われ者を扱った映画など、誰も観やしない」とアメリカのスタジオは非協力的で見向きもしなかったため、香港資本で製作されたのだという。「でも、この映画を作らなければならないと強く感じていたんだ。歴史はブッシュを忘れてしまうかもしれないけど、彼がこの国に及ぼした影響は残る。こんな男がわれわれの大統領になってしまったという過程をこの映画を通じて残したかった」

 映画の中でも主軸として扱われているが、ジョージ・W・ブッシュは40歳にしてキリスト教にめざめる。それまでは父親のパパ・ブッシュからさんざん小言を言われ酒にだらしなくスポーツもそこそこ、職に就いても長続きせずダメ男の見本のような人間だった。それがいきなりキリスト教再生派となるやいなやとハリキリ出す。

 この件に関してオリヴァー監督は、「ブッシュは自分のことをキリスト教再生派などと言っているが、完全に履き違えている」と静かに怒りをあらわにした。「彼は結局はいつも、『自分は、自分は……』と言い続けている自分勝手な人間だ。そんなのはキリスト教者ではないはずだ」

 『ブッシュ』では、かなり皮肉タップリにキリスト教とブッシュの結びつきを描いている。「撮影は非常に宗教深いアメリカの地方で行なわれたんだけど、撮影中に『ブッシュ』が描き出すキリスト教に対して非常な反論にあってね」と感慨深げに語るオリヴァー監督。「とにかく実際に撮影が始まってみないとわからないことがたくさんあった。あと公開前に政治の状況がどう変わっていくのかわからないという事実も不安の要素だったね。経済やテロや、とにかく何があるかそれがこの映画にどんな影響をもたらすかがわからなかった。でも、どうしてもブッシュ政権が終わる前にこの映画を公開したかったんだ。この映画が実際の大統領選挙にどんな影響を及ぼしたかは別として、総選挙前には公開できたから良かった」


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