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ミーガン・フォックス惨敗!『くもりときどきミートボール』が首位に!-9月22日付

全米ボックスオフィス考

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「トップね……」「あいた口がふさがらない……」(映画『くもりときどきミートボール』より)
「トップね……」「あいた口がふさがらない……」(映画『くもりときどきミートボール』より)

 トップにならずとも、もう少しいい線行くだろうと20世紀フォックスの期待を担っていた、ミーガン・フォックス初主演のホラー映画『ジェニファーズ・ボディー』(原題)が惨敗し、予想通り映画『くもりときどきミートボール』が全米ボックスオフィスの首位に輝いた。

 ソニー・ピクチャーズの3Dアニメである同作品は3,119館推定4,500スクリーンにて公開されウイークエンドのみで3,030万ドル(約30億3,000万円)をたたき出した。9週間前のディズニー映画『Gフォース』(原題)以来ファミリー映画に飢えていた子どもたちとその親、そして一般映画ファンがこぞって映画館に足を運んだもよう。上映館中1,828館が3D上映を行っており、その内127スクリーンはIMAX上映が行われている。興行収入中、約1,800万ドル(約18億円)が3D上映からの売り上げ、そして240万ドル(約2億4,000万円)がIMAXからの売り上げという統計が発表されている。(1ドル100円計算)

 『くもりときどきミートボール』は、ディズニー3Dアニメ作品で爆発的なヒットを記録した映画『カールじいさんの空飛ぶ家』、そしてドリームワークス3Dアニメ映画『モンスターVSエイリアン』に比べると少々売り上げが劣るものの、映画『ボルト』『ルイスと未来泥棒』に比べるといい売り上げを記録している。ソニー・ピクチャーズが行った観客の調査によると、映画を観に来ていた79パーセントが子どもとその保護者たち、そして残りの21パーセントは12歳以上の普通の映画ファンたちだったという結果が出ている。

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 今週の第2位は、初登場のマット・デイモン主演映画『ジ・インフォーマント!』(原題)で2,505館で公開され、1,050万ドル(約10億5,000万円)の売り上げを記録した。自社の陰謀を告発するドジなサラリーマンを描いたこのダーク・コメディーは、映画『オーシャンズ11』でおなじみのスティーヴン・ソダーバーグ監督作品。マットとは旧知の仲だ。ちなみに、配給のワーナー・ブラザーズが行った週末アンケートによると、観に来ていたお客の72パーセントが30歳以上の観客で、男女の割合は約半々だった。

 第3位は、先週のトップから57.9パーセントの売り上げダウンも988万ドル(約9億8,800万円)を記録した『タイラー・ペリーズ・アイ・キャン・ドゥ・バッド・オール・バイ・マイセルフ』(原題)。今週のトップ5は、この作品を除いてすべてが初登場という久々に激動のランキングとなった。

 第4位も今週初登場で、ジェニファー・アニストン主演のラブコメ映画『ラブ・ハプンズ』(原題)。1,898館で上映されたこの作品は、マイナーなPR作戦と平凡なタイトルにしては悪くない興行成績で、810万ドル(約8億1,000万円)の売り上げ。配給の調べによると、観客の78パーセントは30歳以上の女性であるという統計が出ている。

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 さて次に紹介するのは、今週の“駄目だったで賞”の第5位『ジェニファーズ・ボディー』(原題)。この、ミーガン初主演ホラー作品は一応トップ5入りなのに、「今週末、一番ハマってしまった作品」と業界で陰口をたたかれてしまっている。しかし、マイナーな独立制作作品として小さくデビューしてこの結果であればここまでたたかれないのであろうが、2,702館という大型公開にもかかわらず690万ドル(約6億9,000万円)という寂しい成績に加え、スタジオ側が封切り前に行ったPR作戦も大々的に、「今をときめくミーガン主演作品!」とやたら派手なスタンスで打ち出してしまっただけに、その興行成績が悪ければそれも比例して派手に目立ってしまうわけである。公私ともにさまざまなうわさが絶えぬミーガンだが、この作品の失敗が彼女の俳優としてのキャリアにどう響いてくるのか……。

 次回のランキング予想だが上位ランキング確実の初登場作品は、ブルース・ウィリス久々の主演となるSFアクション・スリラー映画『サロゲイツ』(原題)だ。ブルースの金髪カツラは勘弁してほしいが、グラフィック・ノベルが原作のこの作品は、映画『ブレードランナー』的な近未来への不安が根底にあって、ストーリー的に興味深いものがある。今週トップだった『くもりときどきミートボール』との一騎打ちになることは、ほぼ必至。

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 こちらもうまくすればトップ5入りが期待できそうなのは、デニス・クエイド主演で、どう見てもエイリアンの二番煎じっぽいものの、大画面で見るとちょっと怖そうなSFホラー映画『パンドラム』(原題)。また、もう一本初登場のホラー映画『パラノーマル・アクティビティー』(原題)がある。映画『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』のフォーマットを完全にパクったようなシロモノで、主人公のカップルが手持ちビデオで自宅の幽霊現象を撮影し始めたものの、やがては恐怖の奈落に突き落とされていくというあらすじ。『パンドラム』(原題)と二番煎じ同士のランキングバトルになりそうである。

 アクション、ホラーと続いた後は、ミュージカル作品。21世紀アップデート版と銘打たれた1980年の大ヒット・ミュージカルのリメイクで映画『フェイム』(原題)。こちらも、新しいダンス・ファンに加えてノスタルジアに浸りたい元『フェイム』ファンが劇場に詰め掛けて、次回上位ランキングに貢献する可能性がある。

 最後は、映画『ザ・ボーイズ・アー・バック』。結構男くさい役回りの多いクライヴ・オーエンが、最愛の妻に先立たれ、悲しみのどん底ながらも2人の息子を育てようと奮闘するシングル・パパを演じる作品だ。

 なかなか品ぞろえ豊富な週末になりそうだが、果たしてトップ5をものにするのはどの作品だろうか?(取材・文:神津明美 / Addie Akemi Kohzu)

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