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世界が注目するポン・ジュノ監督、「ウォンビンは僕が初めて起用したイケメン俳優」

世界が注目するポン・ジュノ監督、「ウォンビンは僕が初めて起用したイケメン俳優」
ポン・ジュノ監督 - シネマトゥデイ/高野広美

 映画『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』などで世界的に注目されるポン・ジュノ監督が、最新作『母なる証明』にウォンビンを起用した理由を語った。ウォンビンにとっては兵役後初、実に5年ぶりとなる映画復帰作で、殺人事件の容疑者に仕立て上げられた純真無垢(むく)な青年トジュンを演じている。

 本作は突如、殺人事件の容疑者に仕立て上げられた息子の無実を晴らすため、母(演じるのは韓国の母の異名を持つベテラン女優、キム・ヘジャ)が真犯人を追うべくたった一人で奔走する姿を描いたヒューマンサスペンス。第62回カンヌ国際映画祭のある視点部門で高い評価を得ただけでなく、第82回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表に選ばれている。

 「わたしの作品は、常に社会的な暗部が背景になっていました。だから登場するのは、人間的に未熟だったり、社会的に弱い立場だったり……いわゆる“スター”的なオーラが強い俳優さんには似つかわしくない役柄ばかりなんです」とポン監督。となると、韓国を代表するスター俳優、ウォンビンの起用はますます謎に満ちている。ポン監督本人も「ウォンビンは僕が初めて起用したイケメン俳優でしょうね。実際、本人に会うまで、わたしの中にもウォンビン=(イコール)スターという印象が強かった」と笑う。

 「ところが実際会ってみると、スター性と同時にどこにでもいる青年という雰囲気を持っていた。役柄にぴったりだし、わたし自身、自然体のウォンビンというものを引き出したいと強く思うようになったのです」。その結果、ウォンビンの存在が、完成直前のシナリオにも大きな影響を与えることになり、中でも「小鹿のような目をした青年」というトジュンの人物描写は、彼のまなざしなくして生まれることはなかったという。

 「トジュンは本当に難しい役どころ。純粋なだけでなく、危ういあいまいさを持った、まるで霧に包まれたような青年なんです。よく演じきってくれたと思います」と振り返るジュノ監督。兵役後、俳優として新たなステップを模索していたウォンビンと、彼の中にあるポテンシャルを見事に引き出したポン・ジュノ監督の化学反応を、映画『母なる証明』でぜひ確認してほしい。

映画『母なる証明』は10月31日より、シネマライズ、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほかにて全国公開


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