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クエンティン・タランティーノとの交際経験もあるミラ・ソルヴィノ、女優になったきっかけは天安門事件!

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ミラ・ソルヴィノ
ミラ・ソルヴィノ - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『誘惑のアフロディーテ』で、アカデミー助演女優賞の受賞経験もあるミラ・ソルヴィノに、新作映画『マルチプル・サーカズムズ/Multiple Sarcasms』(原題)について話を聞いた。ハーバード大学卒という高学歴の彼女が、女優になったきっかけから、母親になった現在までを映画の話と共に聞かせてくれた。

 2005年に人身売買を扱ったテレビ映画「ヒューマン・トラフィック」に出演していた彼女は、実際に国連の親善大使として、現在もこの人身売買の問題にもかかわっている。そんな彼女は、人身売買をされた少女に会ったことがあるらしい。「この間、メキシコに行ったときに、8歳になる少女が売春宿にいたのに驚かされたわ! 彼女は、父親に母親を目の前で殺されたそうなの。父親は叔父と叔母に彼女を預けて逃走したらしいんだけど、その叔父と叔母も当時4歳だった彼女を、売春宿に売りつけてしまったというの。その売春宿には、8歳から35歳の女性がいたけれど、仮に彼女たちをコントロールする売人を捕まえて裁判ざたになったとしても、家族や自分の身に振りかかる危険を恐れて、被害者は何も証言しないことが多いそうなの。現在、世界中で推定200万人もの人身売買の被害者がいるといわれているけれど、被害報告がされているのは、その100分の1にも満たないそうなの」と人身売買の悲惨な状況を話してくれた。

 そんなミラが女優になることを決めたのには、何と天安門事件の影響があったのだそうだ。ハーバード大学在学中に、北京に留学していたミラは、女優になるか、そのまま中国で勉強を続けるかで迷っていた時期があるという。そして、そのとき起こったのが、天安門事件だ。「中国での反黒人主義を題材にした卒論を書いていたときに、中国の文化といろいろな社会的問題を勉強する機会があったの。もう少し勉強しようと考えていたときに、あの天安門事件が起きたの。武力で弾圧されている学生たちを見て、今中国にいては駄目だと思って、本格的に女優業を始めたの」と教えてくれた。

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 彼女が今回出演している新作『マルチプル・サーカズムズ/Multiple Sarcasms』(原題)は、建築士として成功し、家族と何不自由なく幸せに暮らしていたガブリエル(ティモシー・ハットン)が、突然舞台劇を執筆すると言い出したために巻き起こる家庭崩壊を描いた作品。ミラは、主人公ガブリエルの昔の恋人で、現在は彼の相談相手で良き理解者でもあるカリを演じている。

 ハーバード大学卒、アカデミー賞受賞、クエンティン・タランティーノとの交際、そして今は立派な主婦というドラマティックな彼女の人生は、書籍化したら面白そうなものだが、「これまで、小説のようなものは執筆したことがあったけれど、決して人目にさらしたことはないの。ただ、最近は母親のブログの話をよく耳にするわ。ただ、わたしはツイッターやフェイスブックをやったことがないの。今は3人の子どもたちがいるから、忙しくてそれどころじゃないのよ(笑)」と彼女は、ガブリエルのようにいきなり何かを執筆しようとは思わないようだった。

 2004年に14歳年下の俳優クリストファー・バッカスと結婚し、二人の子どもにも恵まれているミラは、この映画のように夫婦関係に亀裂が走らないよう、アドバイスもしてくれた。「結婚しているカップルの間に、ゲイではない第三者が現れたら、それはいつトラブルになってもおかしくないわ。だから、配偶者は親友であるべきだと思うの。女友達を犠牲にしても、夫との関係の方が大事だと思っているわ。実際、わたしは結婚したことで、女友達と過ごす時間が減ってしまったの」と私生活を明かしてくれた。

 エリザベス・マクガヴァンと共演する映画『ワスカ/Waska』(原題)、ルイス・ゴセット・Jrと共演する映画『スミッティ/Smitty』(原題)が控えているミラ。母親としての仕事も忙しそうだが、女優としての仕事にも期待をしたい。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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