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イラン政府に不当逮捕されているジャファール・パナヒ監督、カンヌで映像流れる

第63回カンヌ国際映画祭

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イラン政府に不当逮捕されているジャファール・パナヒ監督
イラン政府に不当逮捕されているジャファール・パナヒ監督 - Photo:Harumi Nakayama

 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニングセレモニーで、イラン改革派支持者でイラン政府に不当逮捕されたているジャファール・パナヒ監督のインタビュー映像が流れた。

第63回カンヌ国際映画祭 コンンペ作見どころ・ストーリー

 約3分間の映像は、3年前にも逮捕され3時間に渡る尋問を受けた時の様子を語ったもので、その際治安警察から「なぜイランにいるんだ? 海外で映画を撮ればいいじゃないか? そしてまたイランに戻ってくればいい」と言われた生々しいやり取りがあったことを明かしている。しかしその警察官は最後に、イランでは上映禁止だったはずの『サークル』をなぜか見ていたそうで「あの映画は好きだな」と言われたという。

 パナヒ監督はデビュー作の『白い風船』が同映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞しており、カンヌとは縁が深い。カンヌでは、12日の開幕式でも、パナヒ監督の名前が書かれた席をステージ上に用意するなど、パナヒ監督の解放を強く訴えている。また18日にはコンペティション部門では、パナヒ監督『白い風船』の脚本家でもある、イランのアッバス・キアロスタミ監督『セルティファイド・コピー』の上映があり、そこでも何かしらの抗議運動が行われそうだ。(取材・文:中山治美)

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