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10日間で撮影した時代劇にニューヨーカーも感心!豊田利晃監督『蘇りの血』ニューヨーク上映

10日間で撮影した時代劇にニューヨーカーも感心!豊田利晃監督『蘇りの血』ニューヨーク上映
豊田利晃監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 4年ぶりとなる新作映画『蘇りの血』がN.Y.A.F.F(ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバル)に出品されている映画『青い春』『空中庭園』の豊田利晃監督が本作を監督することになったきっかけについて語ってくれた。

 4年ぶりの新作となる本作は、約10日間で撮影された時代物。予定していた大作の製作が予算の都合で厳しくなり、それならばと同じスタッフで制作したのが本作だ。浄瑠璃などで知られる「小栗判官」の物語をモチーフに、一人の男の魂のさまよいと再生を寓話的に描いた。

 「小栗判官」という題材は、大作予定だった映画が駄目になって落ち込んでいたときに、偶然旅行で訪れた和歌山の熊野古道がきっかけで思いついたのだという。豊田監督は「そこにつぼ湯という温泉があって、小栗判官がここで病気を治したということが書かれていたんです。それで、今自分がやるべき映画だなと思ったんですよ」と偶然の出会いについて語ってくれた。

 また、監督と同じバンドでドラムを担当している中村達也のキャスティングについて豊田監督は「もともとはバンドのプロモーションビデオを撮影する予定だったのが映画に発展したんです」と本作を撮ることになったきっかけを教えてくれたあとで、「中村さんのドラムを聴けばわかるのですが、人間業とは思えないくらいエネルギッシュで、この役には彼が適役だと思ったんですよ」と説明した。

 ニューヨークに友達が多いという豊田監督は現地での上映を喜んでいるらしく、「日本人は、どこか守護霊みたいなものを信じているじゃないですか。そういうものに対しての、アメリカ人の反応が楽しみですね」と現地の観客が自分の作った世界にどう反応するのかを楽しみにしているようだった。

 現在は大作の企画を2本温めているという豊田監督。新井浩文や板尾創路といった個性派俳優を生かす手腕には定評があるだけに、どのような作品を次に用意しているのか楽しみだ。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)


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