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外国人監督が日本の引きこもり問題を浮き彫りに 異例のロングラン上映『扉のむこう』 収益は津波遺児募金として寄付

外国人監督が日本の引きこもり問題を浮き彫りに 異例のロングラン上映『扉のむこう』 収益は津波遺児募金として寄付
映画『扉のむこう』より - (C) Copyright 2008, SIZE and Growth Film, All Rights Reserved

 イギリス人監督ローレンス・スラッシュが日本の引きこもり問題に焦点を絞り、提起した映画『扉のむこう』が、異例のロングラン上映を行っている。本作は昨年3月に劇場公開された作品だが、今後は5月に横浜で、6月に鎌倉で上映され、収益は東日本大震災・津波遺児募金として寄付される。

 『扉のむこう』は、英ロンドン出身でディレクターとして経歴を積んできたローレンス・スラッシュ監督の長編映画初監督作品。2002年にメキシコの違法堕胎をテーマにした公共広告コマーシャルシリーズを手掛け、一躍注目を集めた監督だ。そんなスラッシュ監督は、日本の「引きこもり」について興味を抱き、現状を知るため2004年に初来日。調査を幾たびも行い、出演者のほとんどが素人という異色の映画を、エグゼクティブプロデューサーを務める齊木貴郎と共に製作した。

 主人公の宏は、学校での問題がきっかけで突然自室に閉じこもる。両親はそのことを恥じ、周囲に事実を隠そうとするが、母親は息子のために食事を用意するなど、昼夜逆転生活を送る彼の要求に応え続ける……。本作は、母親の目線で引きこもりから生じる問題を浮き彫りにし、外国人監督が手掛けた作品とは思えないほどのリアリズムで描かれている。引きこもりの現実やその家族の苦悩について、思いを巡らせずにはいられない一作だ。

 現代の日本では、100万人以上の若者が引きこもり生活を送っているといわれている。宏を演じた根岸健太も本作が撮影された当時は、登校拒否の学生・元ひきこもりの若者を対象とした「りんごの木」の生徒だった。5月28日~29日に横浜で、6月2日に鎌倉で上映される本作だが、まさに今日本が抱える社会問題の一つである引きこもりについて、知るきっかけを与えてくれるだろう。なお本上映の収益は、東日本大震災の津波遺児募金として、あしなが育英会に寄付される。(編集部・小松芙未)

映画『扉のむこう』は5月28日~29日に横浜シネマ・ジャック&ベティにて、6月2日に鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉)にて上映


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