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日活ロマンポルノの巨匠ガイラの遺伝子を受け継ぐこみずとうた、『朱花(はねづ)の月』主演俳優になるまで(1/2)

日活ロマンポルノの巨匠ガイラの遺伝子を受け継ぐこみずとうた、『朱花(はねづ)の月』主演俳優になるまで
『朱花(はねづ)の月』主演こみずとうた

 第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に参加している河瀬直美監督『朱花(はねづ)の月』の主演俳優こみずとうたがこのほど、現地でインタビューに応じた。こみずの本業は映画の撮影現場で食事を提供するケイタリング会社「トウタリング」と、奈良のカレー店「とうたりんぐ」のシェフで今回は異例の主演抜てきだが、父親は“ガイラ“の愛称で知られる日活ロマンポルノなどを手がけた映画監督の小水一男。こみずの体の中には、確実に映画人の血が流れている。

 こみずは、幼少時代から小水監督を慕って家に集まって来た映画人に触れ、成人してからはその父が始めていたケイタリングの仕事を手伝っていた。そして、天海祐希主演『MISTY』で独り立ち。以来、伊藤英明主演『海猿 ウミザル 』シリーズ、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなど、過酷な現場で働く映画人の胃袋を満たしてきた。

 河瀬監督との出会いは、映画『火垂』の撮影を行った1999年にさかのぼる。まだ仕事が順調ではなかったこみずのもとに、同作品のラインプロデューサー石田基紀から「ドライバーをやってくれない?」と助っ人依頼が来た。その現場でこみずは、河瀬監督のこだわりの撮影に衝撃を受けることになる。

 「四季に合わせて2週間ずつ4回に分けて撮影を行っていて、それだけでもスゴイのに、主人公が陶芸家ということで陶芸窯を一から作り、それありきで撮影していた。『(良い意味で)河瀬組ってバカだわ。すげぇ~なこの人たち』って胸を打たれましてね。次の冬編の撮影の時には、必ず本業のケイタリングで呼んで! と志願しました。結局、本業で関わったのはその一作だけだったんですけど、以来河瀬監督とは飲み友達になりました」

 それが2009年に突然、河瀬監督から電話があった。「3月に新作撮るからスケジュールを空けといて」。てっきりケイタリングの話かと快諾したら、電話を切り際に「出演やで」と。それが、こみずの役者デビューとなる短編映画『つながりゆくもの』だった。

「ずっと現場を見てきたから役者の仕事は大変だし、やってみたいとも思ってなかった。でも『行く』と言ってしまった以上、ゴネたところで河瀬監督の場合、覆らないだろうと(苦笑)」

 同作品はカメラマン志望の息子が、父親と将来のことで口喧嘩をする5分の物語。そこでこみずは父親役の百々俊二と本気で感情をぶつけ合い、演技を超えた関係を育んですっかり役者に開眼してしまった。「つらかったけど、またやってみたい」。そんな欲求が生まれ始めた絶妙なタイミングに『朱花(はねづ)の月』の話があり、二つ返事で出演を決めたという。


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