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ロケ地の浦安が震災で液状化…ピンチ乗り越えついに完成した『カルテット!』に鶴田真由が「過酷な撮影だった」【第24回東京国際映画祭】

ロケ地の浦安が震災で液状化…ピンチ乗り越えついに完成した『カルテット!』に鶴田真由が「過酷な撮影だった」
撮影を振り返った鶴田真由

 東日本大震災の発生により、一時は製作が危ぶまれた映画『カルテット!』が25日、第24回東京国際映画祭にて公式上映され、舞台あいさつに登壇した出演者の剛力彩芽、高杉真宙、鶴田真由、三村順一監督らが、ロケ地であり被災地である浦安市民のエキストラたちとの温かい触れ合いをしみじみ語った。

 本作は浦安市誕生30周年記念として、ロケのほとんどを浦安市内で行い、700名以上の浦安市民がエキストラとして参加した「市民参加型映画」。だが撮影準備中に発生した東日本本大震災によって、浦安市の実に86%が液状化被害を受けることとなり、一時は製作自体が危ぶまれるも、復興を願う市民たちの思いにより完成にこぎ着けた。

 「Seventeen」モデルから女優として活躍を始めたばかりの剛力は、本作について、「家族の愛やきずなのお話ですが、家族だけではなくいろいろな愛に包まれた作品です」と、浦安市民に思いをはせながらコメント。母親役を務めた鶴田は、「エキストラの方に『今日は楽しかった、ひととき忘れることができた』とわたしたちが励まされ、(撮影を)続けていいののかなと迷っている心に光が差しました」とエキストラの方々と触れ合ったエピソードを明かし、「撮影現場は皆さんが思っているより大変で地味で、現場というのは工事現場が撮影現場と呼ばれてるくらい過酷でした。でも、がんばった後にこのような華やか場所に呼んでいただけて、やって良かったと思います」と感慨深げに語った。そして、300人のオーディションを勝ち抜き、本作での主演を射止めた高杉も、「本当は僕たちが市民を支える方なのに、逆に支えられたり助けられたりしてばかりだった。エキストラの皆さんが参加してくださって本当にうれしかった」と撮影を振り返った。

 三村監督も思いは同じようで、浦安市民への感謝の言葉を述べた後、「3月11日以降、改めて家族、親子、夫婦、恋人、友達などの中で、人間の信頼や優しさが何なのかを皆さんが立ち止まって考えている。そのような時期に、この映画が東京国際映画祭に招待されたことをうれしく思います」と思いをにじませながら喜びを語った。

 『カルテット!』は、さまざまな事情から音楽から離れ、家族の気持ちも離れていってしまっていた千葉県浦安市で暮らす音楽一家が、再び笑顔ときずなを取り戻そうとカルテット(四重奏)を結成すべく奮闘する姿を描いた作品。(肥沼和之)

映画『カルテット!』は2012年1月7日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開(12月17日よりシネマイクスピアリにて先行公開)


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