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巨匠アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影した新作、ネットで一般に製作費募り撮影現場に招待

巨匠アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影した新作、ネットで一般に製作費募り撮影現場に招待
出演者の一人、加瀬亮を演出しているキアロスタミ監督 - (c)ユーロスペース/MK2

 イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影した映画『ライク・サムワン・イン・ラブ(仮題)/ Like someone in love』がこのほど、クランクアップした。同作品は製作費2億円のうち500万円をインターネットで募集して話題となっていたが、5万円以上投資したコレクター(購入者)を公約通り撮影現場に招待した。

 老紳士と女子大生の愛と性を描く本作は、「日本で映画を撮る」というキアロスタミ監督10年越しの夢を実現したプロジェクト。しかし資金調達が厳しかったこともあり、クラウドファンディング(応援投資)を行なっているサイト「motion garally」(http://motion-gallery.net/projects/1)で呼びかけたところ215人が賛同し、目標金額500万円を超える計536万4,501円が集まった。その特典として前売り券やポスターがプレゼントされるのだが、5万円以上のコレクターに「撮影現場ご招待」というファン垂涎の一文があった。

 11月中旬に神奈川で行われた現場に招待されたのは同県伊勢原市の会社員・杉本穂高さん(30)と、東京在住のシステムエンジニア(29)。監督のファンだという2人はツイッターやmixiで情報を知り、「こんな機会は滅多にない」と迷わず投資を決めたという。

 そんな2人の熱い思いが監督の心に届いたのか、突然、通行人役としてエキストラ出演することに。ただし巨匠の演出は素人にも容赦なく、スタッフによって捕獲された買い物途中の主婦や練習中の日体大陸上部員らと混じって、同じ道を約10往復させられた。しかし2人は「わずかなシーンでもこんなにきっちり作り込んでいるのだと驚いた」と感心しきり。杉本さんは「このシステムは、ファンのためのものだと思う。自分も参加することでまた違った気持ちで映画を深く見ることができると思う」と満足気に語った。

 一方、撮影を終えたキアロスタミ監督は日本での撮影について、やはり言葉の壁もあり日本人スタッフとコミュニケーションを取ることが難しかったようだが「作品の仕上がりについてはとても満足している」という言葉を残し、12月23日に帰国した。(取材・文:中山治美)

 映画『ライク・サムワン・イン・ラブ(仮題)/ Like someone in love』は2012年夏公開


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