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『ALWAYS』山崎監督が挑んだ3Dという壁!映画制作秘話

『ALWAYS』山崎監督が挑んだ3Dという壁!映画制作秘話
山崎監督が“超すてきなうざさ”と言った赤とんぼのシーン-そのうざさは劇場で! - (C) 2012「ALWAYS 三丁目の夕日'64」製作委員会

 シリーズ第3弾『ALWAYS 三丁目の夕日’64』を3Dで制作した理由は? メガホンを取った山崎貴監督が、自分から進んで3Dで制作したわけではないと明かした。「第3弾を3Dで制作する」。それには、金銭的な問題、制作にかかる時間、さまざまなリスクが想定された。しかし、それらすべてを分かった上で「やる」と言うプロデューサーに、山崎監督も「本気の3D映画を制作しよう」と決意したという。

 「これってやっぱりドラマの映画だし、3Dと相性がいいとはそんなに思っていなかった」。当初の山崎監督の考えは、今作を3Dで制作することに懐疑的な前2作のファンと一緒だったそうだが、“『ALWAYS』を3Dでやる”という視点で、3D映画に革新をもたらしたと言われるジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』を観ると、違う考えが芽生えたという。「3Dで奥行きを表現した『アバター』は、観光旅行になっている。これは“タイムマシンに乗って昭和の街に行く”『ALWAYS』にも使える技法だ」。

 小清水一揮演じる一平が投げた飛行機を追い、夕日町三丁目を通り抜け、東京タワーへと真っ直ぐに向かって行くと、3Dで驚くほど飛び出した圧巻の東京タワーの俯瞰が映し出される。「3Dでやると聞いたとき、最初に浮かんだ」という今作の冒頭シーンは、前2作にもあった昭和の街へのタイムスリップ感をアップさせた。

 そのほかにも、堤真一演じる鈴木則文が、会話をしながらごはんを食べていて、飛ばしたごはん粒が3Dで飛び出してきたり、鈴木を3Dで激昂させたり、エンディングロールでは3Dで飛び出す飛行機が飛ぶなど、山崎監督の“遊び心”が各所に散りばめられている。中でも山崎監督が、「面白いシーンになった」と語るのが、信州・松本の実家に帰省するため、茶川(吉岡秀隆)が乗る中央線をバックに映し出される赤とんぼのシーン。「赤とんぼがいっぱいいてうざいというのは、今体感しようと思っても、体感できないじゃないですか。だから、あれは超すてきなうざさなんですよ。3Dの赤とんぼは、ちゃんとうざかった」。

 昭和30年代を舞台に、売れない小説家に、怒りっぽいけどどこか温かい父親、居酒屋を経営していたがストリッパーに転落してしまう女性、集団就職で東京にやって来た女性……昭和の時代、どこかにいたであろう登場人物たちの温かい交流を描き、異例のヒットとなった『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ。もともとCGで昭和の街並みを再現したこともヒットの一因となっていた本作では、3Dカメラで撮影された3D映像にも緻密なCG加工を施さなければならないなど、苦労は耐えなかったという。しかし、それでも手を抜くことなく作り上げた昭和の街並み。最初は懐疑的だった山崎監督が「本気ならば」と作り上げた3D映像からは、観客も3Dにした意義を感じることができるだろう。(編集部・島村幸恵)

映画『ALWAYS 三丁目の夕日’64』は1月21日より全国公開


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