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世界の坂本龍一、ベルリン映画祭に登場!福島をタイトルとしたアルバムと音楽祭を計画中

第62回ベルリン国際映画祭

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坂本龍一も応援のため登壇した『Nuclear Nation』上映
坂本龍一も応援のため登壇した『Nuclear Nation』上映 - photo:Yukari Yamaguchi

 2月12日(現地時間)、第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で舩橋淳監督映画『Nuclear Nation』が上映され、舩橋監督が質疑応答を行った。会場には福島県双葉町の井戸川克隆町長がビデオ・メッセージで、そして坂本龍一がサプライズゲストとして登場した。

 本作は、福島原発の事故により避難生活を余儀なくされた、福島県双葉町の井戸川町長はじめ町民の姿を追ったドキュメンタリー。映画終了後、大画面から「グーテン・ターク・ベルリン」とドイツ語であいさつした井戸川町長は、不在を詫びた後、廃棄物の最終処分方法も確立されないまま増え続ける原発の問題を訴え、「わたしたちのような経験を、世界中の皆さんにしてほしくはありません」と実感のこもったメッセージを観客に送った。
 
 その後、舩橋監督のプロジェクトに興味を持ち、映画の最後に流れる曲を作った坂本龍一がサプライズゲストとして登場。客席から福島にささげる曲を作る計画について問われた坂本は、「実は福島をタイトルとしたアルバムを考えています。やらなければならないと感じています」と答えた。さらに、音楽祭の計画があることも明かした。

 「放射能についての情報に、海外と日本で大きなギャップがある。(海外の情報による危険度は)福島は赤、東京でさえ黄色とされています」と日本政府が発する情報へ不信感を表した舩橋監督は、これからも双葉町の行方を追い続けるという。2回目の上映となるこの日も、上映初日に続き満員となった本作、本映画祭では計4回の上映が行われた。(取材・文:山口ゆかり/Yukari Yamaguchi)

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