坂本龍一さん最後の3年半を日記で辿るドキュメンタリー映画、11月28日公開

世界的音楽家、故・坂本龍一さんの最後の3年半の軌跡を辿ったドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』が、11月28日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開されることが決定した。併せて予告編、ビジュアル、場面写真が一挙に公開された。
【動画】映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』予告編
本作は、2024年にNHKで放送された「Last Days 坂本龍一 最期の日々」をベースに、未完成の音楽や映像などの映画オリジナル要素が追加された作品。ガン罹患から亡くなるまでの3年半にわたる闘病生活と創作活動を、坂本さん自身が克明に綴った“日記”を軸に描く。遺族の全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレート、未発表の音楽も多数盛り込まれる。また、晩年の日記に綴られた「死刑宣告だ」「どんな運命も受け入れる準備がある」といった苦悩や葛藤の言葉、そして“残す音楽、残さない音楽”という音楽に対する深い思考も明かされる。
予告編は、「俺の人生終わった」という、病の告知を受けた坂本さんの心境を綴った日記の一節から始まる。映像には、彼がピアノを演奏する姿や、大切にしてきたYMOや東北ユースオーケストラのメンバーとの写真などが収められている。日記の朗読は、生前親交のあったダンサーで俳優の田中泯が務めている。
ポスタービジュアルでは、坂本さんが自ら日記に書き記した「残さない音楽」という言葉がコピーとして使われ、彼が残す音楽だけでなく、残さない音楽にまで思いを巡らせていた思考の一端を垣間見ることができる。(加賀美光希)


