ショーン・ペン、ノーベル平和賞受賞者世界サミットで平和サミット賞を受賞「勇気を持って動く人々が真の英雄」

　俳優のほかに人道活動家としても精力的に動いているショーン・ペンが、シカゴで開催された第12回ノーベル平和賞受賞者世界サミットで、平和サミット賞を受賞した。

ショーン・ペンのオスカー受賞作『ミスティック・リバー』写真ギャラリー

　ノーベル平和賞受賞者世界サミットは、過去にノーベル平和賞を受賞した個人や団体が参加して毎年開催されているもので、世界が直面している問題に対し、専門知識を有した受賞者たちが討論や話し合いを行い、解決のための提言などを行う場所として設けられている。その中で、平和サミット賞は国際的な正義や平和のために貢献した人物に贈られる賞。

　ショーンは、2010年に発生したハイチ大地震の被災者を救うため、自ら救援団体を立ち上げるなど復興に尽力。地震発生後には自ら現地へ飛んでボランティア活動に加わり、実際にがれきの下から女性と子どもを救出したという出来事も。こうした人道活動が高く評価されて受賞した。

　ショーンは受賞に際し、「この名誉に、ありきたりな言葉で答えるのは避けたいのですが、あえてお話させていただくなら、この栄誉をハイチの若者たち、ハイチの、そして世界中の強い女性たちに示すことができるということに、とても感動しています。明日という日は新しい日です。おびえて悲観することはなく、勇気を持って動く人々が真の英雄となるのです。わたしの世代の多くは、臆病（おくびょう）になることを知っていますが、若者や女性たち、特にハイチの皆さんは絶対に怖がりはしません。受賞は非常に名誉であり、地球にとって素晴らしい瞬間であると思います。心から感謝しています」とスピーチを行った。

　今年のノーベル平和賞受賞者世界サミットにも多くのノーベル平和賞受賞者と団体が出席。これまで、平和サミット賞にはミュージシャンで活動家としても知られるU2のボノや、俳優のドン・チードル、ジョージ・クルーニーも受賞している。（竹内エミコ）