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山田洋次、新藤監督の訃報に「仰ぎ見る先輩がいなくなっちゃった」(1/2)

山田洋次、新藤監督の訃報に「仰ぎ見る先輩がいなくなっちゃった」
新藤監督の死去に寂しさを口にした山田洋次監督

 30日、都内・東宝スタジオにて、映画『東京家族』の製作報告会見が行われ、出席した山田洋次監督が、この日報道された新藤兼人監督の訃報(享年100歳)に、「僕自身がいい年ですが、新藤さんがお元気でいてくれるのはありがたいことだった。仰ぎ見るような先輩がいなくなっちゃった」と寂しさをにじませた。

 「『東京家族』の“家族”が勢ぞろいしてうれしい」と山田監督が口火を切ったこの日の会見には、主演の橋爪功をはじめ、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優ら主要キャストが集結。本作は、日本映画界の名匠・小津安二郎監督の『東京物語』にオマージュを捧げた作品で、山田監督にとって映画監督50周年の記念作品となる。

 東日本大震災の影響で製作を約1年延期し、脚本も見直され、舞台も2012年5月の東京に変更されたが、山田監督は「製作を延期したことによりうまくいくのかと不安や悩み、焦りもありましたが、今になって判断は正しかったと思っています」と明日クランクアップを迎える本作に手応えを感じている様子。主人公の大役を担った橋爪は、「思いもよらぬ大役をいただき、橋爪で大丈夫かと思っている方もいらっしゃると思いますが……」と謙虚に話しつつ、「ここはそんなにシーンとするところじゃないんですけどね」と自ら突っ込み、笑いを誘った。

 恋人を演じる妻夫木や蒼井をはじめ、出席者が口をそろえて「山田監督という巨匠の作品で緊張したが、本当に幸せな現場だった」と撮影を振り返る中、「数多くのNGを出して、本当に申し訳ありませんでした!」と謝罪したのは林家。NGを連発した際には、山田監督に「君も大変だったな。でも撮ってる方も大変なんだよ」と言われたというエピソードを明かし、場内を和ませた。

 時にお互いの顔を見合いながら話すキャストたちから、現場のチームワークのよさが表れた会見だったが、終了後には老衰のため昨日亡くなった新藤監督の訃報が伝えられた。突然の報道に山田監督は「今聞いたばかりで驚いています。最後にお会いしたのは6~7年前だったと思います。映画の製作は金銭面でも大変なご苦労をされたと思いますが、ヒットするかしないかは考えずに生涯を送ったえらい監督」と新藤監督との思い出を振り返り、「『一枚のハガキ』で最後にするとおっしゃっていましたが、もう1本作ることになればすばらしいことだなと思っていたので、それがかなわなくなって寂しい」と苦しい胸の内を明かした。


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