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クリストファー・ノーラン監督、激白!恐怖を感じた…映画史に残るヒース・レジャーのジョーカー役誕生秘話

クリストファー・ノーラン監督、激白!恐怖を感じた…映画史に残るヒース・レジャーのジョーカー役誕生秘話
クリストファー・ノーラン監督

 クリストファー・ノーラン監督が『ダークナイト』と『ダークナイト ライジング』での俳優がキャラクターを作り出していくまでの過程とキャスティングについて明かした。

 『ダークナイト』についてノーラン監督は、「『バットマン ビギンズ』以降のシリーズ化で、当時はリブートという言葉さえない時代、 続編の参考作品さえなかった。それに僕自身も、観客が『バットマンビギンズ』と同様の作品を望んでいるとは思っていなかった。だがジョーカーについて考え出し、もし『バットマン ビギンズ』の時代にジョーカーを描いてみたら? と悩み始めたのが、続編のきっかけになった」と当時を振り返った。

 ヒース・レジャーのジョーカー役については、「僕のオフィスでジョーカー役について2時間話したときは、まだ脚本は完成していなかった。ただ、彼はジョーカーを演じる際、一挙にまとめてジョーカーのシーンを演じず、しばらく休みながら、また演じたいと思えるハングリーな精神状態になった際に、セットに来る方法で演じたいと言ってきた」とヒースとの間で丁寧な役づくりの調整が行われたことを明かした。

 そんなヒース・レジャーの演技についてノーラン監督は、「 脚本完成前から取り憑(つ)かれたように、どう演じるかを考えていた。彼に脚本の一部や『時計じかけのオレンジ』を読ませ、画家フランシス・ベーコン作品も観るようにも言った。すでに演じる気の彼に、脚本完成前には恐怖を感じた。それは 、彼が脚本を気に入らなければ、製作困難になると思ったからだ。でも彼は脚本を気に入り、その後ヘアとメイクアップのテストをし、武器を選択した。そして、手持ちカメラで武器を持った動きのテストをしたとき、まだ音響を録音していなかったが、彼がジョーカーとして声を変化させたときは、ものすごい恐怖を感じた!」と絶賛した。

 そして、本シリーズに終止符をうった『ダークナイト ライジング』についてノーラン監督は、「この作品までアルフレッド役のマイケル・ケインとブルース役のクリスチャン・ベイルの関の二人の息の合った演技は驚異的だった。二人のクローズアップはリアルな状況を受け入れ、誇張や音楽を使用することなく演じる姿は素晴らしかった。そこで、彼らの新たな関係を描くよりは、むしろ最初の2作でアルフレッドが抱える秘密を守れるかという疑問点から、彼らの関係を出発させた。それに、『ダークナイト』は嘘(ハービー・デントの罪をかぶる)で終わっていて、その後どうなっていくのか、知りたくなるんだ」とクリスチャン・ベイルとマイケル・ケインが物語を牽引していたことに自らも感銘を受けていたことを明かした。
 
 ノーラン監督は脚本執筆する際に俳優を念頭に入れて書かないと言う。「自分が観た俳優の演技で脚本執筆すると、キャラクターを中傷することになる。唯一、ルーシャス役のモーガン・フリーマンは、 彼の素晴らしい声に惹(ひ)かれてキャストしたことがあった」と明かし、モーガン・フリーマンへの称賛も忘れない。

 そして、監督作での俳優起用について秘密を明かしてくれた。『ダークナイト』シリーズ以外の作品でも同じ俳優とタッグを組むこと「才能のある俳優達と仕事をし、またタッグを組むのはとても楽しいと思っている。でも撮影終了近くなると、俳優達にもっといろいろ要求して、演じてもらえなくなる失望感にかられ、それが別作品で同じ俳優を出演させることになっていく」。ノーラン監督のこの3部作にかけた思いが伝わってきた。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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