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小津安二郎監督の生誕110年・没後50年プロジェクト発進!『彼岸花』のベネチア映画祭上映も決定!

小津安二郎監督の生誕110年・没後50年プロジェクト発進!『彼岸花』のベネチア映画祭上映も決定!
小津安二郎監督生誕110年ポスター

 巨匠・小津安二郎監督の生誕110年・没後50年にあたる今年、小津監督のカラー作品のデジタル修復プロジェクトなど、複数の記念プロジェクトが進められていることが10日、松竹本社で開催されたプロジェクト発表会見で明かされた。

 今回の目玉となるのが、映画『彼岸花』『お早よう』『秋日和』『秋刀魚の味』という4本のカラー作品のデジタル修復作業を、東京国立近代美術館フィルムセンターと共同で行うプロジェクトだ。この4作品は、2003年のDVD化の際に、現存するフィルム原版が著しく経年劣化していることが報告されていた。

 特に『お早よう』に至っては、原版からプリントを焼くことさえも困難なほどであった。今回、修復されることになったデジタルデータから、DCP(デジタルシネマパッケージ)原版の作成、データテープによる保管を行うほか、フィルムへのレコーディングも行われる予定となっている。

 この修復されたフィルムのうち、『秋刀魚の味』は、まもなく開幕となる第66回カンヌ国際映画祭でワールドプレミアされることが決定しているが、さらにこの日の会見では、今年8月に開催される第70回ベネチア国際映画祭で『彼岸花』もワールドプレミア上映されることが発表された。今年2月に開催された第63回ベルリン国際映画祭でも『東京物語』デジタルリマスター版が上映されており、今年は世界の三大映画祭で小津作品が上映される「小津イヤー」となる。

 この日はほかに、小津安二郎をモチーフとした映像作品の製作、そして書籍「蓼科日記 抄」を7月に刊行予定であることも発表された。こちらは、1957年の『東京暮色』以降、ほとんどの作品のシナリオを書くために過ごしたといわれる信州蓼科高原での日常を、小津監督と脚本家・野田高梧の両氏がつづった日記を書籍化したもの。A5判ノートに記された全18巻、150万字に及ぶ日記の中から、シナリオ執筆に関する部分を抜粋した内容となっている。このたび、両家の遺族の了解を得て、ようやく刊行となる貴重な資料であり、すでに本書籍の出版を聞きつけた海外からの翻訳オファーも舞い込んでいるという。(取材・文:壬生智裕)


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