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是枝監督、深津絵里&リリー・フランキー夫婦役の画に心打たれ…写真家・瀧本氏を『そして父になる』撮影監督に

是枝監督、深津絵里&リリー・フランキー夫婦役の画に心打たれ…写真家・瀧本氏を『そして父になる』撮影監督に
『そして父になる』の是枝裕和監督と、撮影監督を務めた写真家の瀧本幹也氏

 第一線の映画人が登場することで人気のApple Store, Ginzaのトークイベント「Meet the Filmmaker」に、先ごろカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した映画『そして父になる』の是枝裕和監督と、本作で初めて映画撮影監督を務めた写真家の瀧本幹也氏が登壇し、撮影秘話や演出方法などについて語り合った。当日の会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりで、注目の高さをうかがわせた。

 撮影監督を瀧本氏に依頼した経緯について是枝監督は、「何気なくテレビを観ていて、リリー・フランキーさんと深津絵里さんが夫婦役のダイワハウスのCMにハッとしたのがきっかけ。このカメラマンは映画的な体力と世界観があるなと思って調べたら瀧本さんだった。彼には以前、僕の『空気人形』(2009)でポスター撮影をお願いしていて、やっぱりという気がした。あのポスターも、海外でたいへん好評だったんです」と語った。

 写真からスタートし、現在はテレビCMも多く手掛ける気鋭のカメラマンである瀧本氏は、「自分の軸は写真と決めていますが、映画は自分には禁断の誘惑で、やってしまっていいのかと悩みました。夢中になるとわかっていたので……。でも実際、面白すぎた」と告白。さらに、「是枝さんは予定シーンを撮れてもなかなかカットをかけず、次に何か起きないか待っている感じがある。それで逆にいい画が撮れたりするんです」と現場の様子を明かした。

 これに対し是枝監督は「撮る前に考えたことを、撮ることが超えていないとダメ。皆さん驚くと思うけど、瀧本さんは今も全部フィルムで撮っている。僕も合成やCGを信じていなくて、例えば2人の人物の間で起こったことは、その場の会話、音、空気が全部一緒にフィルムに映ると思っている」と持論を展開。「瀧本さんの画には強さがある。車が風景の中を走るシーンでも、無機質なものが情感たっぷりに見える」と瀧本氏を絶賛した。

 映画『そして父になる』は、病院で取り違えられた2人の男の子と2組の家族の葛藤を描いた是枝監督のオリジナル脚本による福山雅治主演の感動作。是枝監督は最後に「カンヌでの受賞のとき、一番最初に大泣きしたのは、実は瀧本さんなんです」という裏話と共に受賞の喜びを笑顔で表していた。(取材:岸田智)

映画『そして父になる』は9月28日より全国公開 24日~27日全国先行公開


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