長澤まさみ×柄本佑×石橋静河『このごにおよんで愛など』11月27日公開決定 是枝裕和・西川美和の監督助手を務めた新鋭・広瀬奈々子監督オリジナル作品

是枝裕和や西川美和が立ち上げた制作者集団「分福」に所属し、両監督の監督助手としてキャリアを積んだ新鋭・広瀬奈々子監督の長編第2作となるオリジナル作品『このごにおよんで愛など』が、11月27日(金)に全国公開されることが決定した。ティザービジュアルと特報映像も公開された。
本作は、もっといろんな家族の形があってもいいのではないかという監督の思いから生まれた、一筋縄ではいかない多様な愛の物語。主人公は、わがままで、ずるくて、だけど愛おしい絵本作家の詩(うた)。彼女に振り回される夫・杜夫と恋人の潤奈の3人が織りなす、既存の価値観にとらわれない共同生活を試行錯誤する日々を丁寧に描く。脚本段階で2023年の「釜山国際映画祭」併設のコンテンツマーケット「Asian Project Market」において2冠を達成するなど、早くから注目されてきた作品だ。
主人公の詩を演じるのは、映画『ドールハウス』で第49回日本アカデミー賞・優秀主演女優賞を受賞した長澤まさみ。詩の夫・杜夫役には主演作『木挽町のあだ討ち』でも好演を見せた柄本佑、詩の恋人で担当編集者の潤奈役には2026年後期の連続テレビ小説「ブラッサム」の主演に決定している石橋静河が起用された。
撮影は台湾のスタッフが参加した日台合作の形で行われ、撮影監督は姚宏易(ヤオ・ホンイー)が務めた。音楽は、作品全体の劇伴を手がけるのは本作が初となるシンガーソングライターのHIMIが担当している。
主演の長澤は「矛盾した行動の中には、理想とか現実とか、正義感みたいなものが混ぜこぜになっていて、それでも、彼女の素直な態度や、素顔が周りを吸引」すると役柄の魅力を語り、広瀬監督は「この三人でよかったと作品が喜んでいるように感じる場面があり、改めて幸せを噛み締めています」と手応えを明かしている。
映画『このごにおよんで愛など』は11月27日(金)より全国で公開。キャスト・スタッフのコメントは以下の通り。
長澤まさみ
詩ちゃんの矛盾した行動の中には、理想とか現実とか、正義感みたいなものが混ぜこぜになっていて、それでも、彼女の素直な態度や、素顔が周りを吸引していき、"こんなのもアリかもしれない"と思わせてくれました。
監督のみぞ知る世界を、迷い、探し、うねるように、静河さんと佑さんと過ごし、それでも、私達は自然にその場にいる事ができました。愛に助けられた、そんな感覚でした。映画の中でもずっと探している、皆さんにとって愛ってどんな形なんでしょう?
どうか、映画を楽しみにしていて欲しいです。
柄本佑
「このごにおよんで愛など」の先にどんな言葉が続くのか?そんな事を考えながら今作の撮影に臨んでいました。「無駄」なのか「ナンセンス」なのか、はたまた「・・・でも欲しい!」なのか?
今作を観終わった方の心にどんな言葉が紡がれるのか、とても気になります。
不器用な欲しがりさんたちがお送りする愛に関する映画。是非お楽しみ下さい。
石橋静河
初めて脚本を読んだ時、まったく違う正義を持った三人が時に激しくぶつかり、時に互いに寄りかかりすぎたり…この三人はどこに行ってしまうのだろう?!とハラハラドキドキしたのを覚えています。
潤奈という役は、不器用で、ハリネズミのように棘があって、でも心の中には子どものような柔らかさを秘めた人でした。
まさみさん、佑さんとのお芝居は、とても頼もしく、心地よい時間でした。
台湾の撮影チームの眼差しは、とても柔らかかった。
広瀬監督が一から描き、そしてキャスト・スタッフみんなで作り上げたこの物語が、たくさんの人の心に届くことを祈っています。
脚本・監督・編集・原案/広瀬奈々子
はじめて原案を書いたのはコロナ禍のクリスマスでした。以来、わがままで、ずるくて、だけど愛おしい主人公を形づくるために、脚本の執筆に苦戦してきたわけですが、長澤まさみさんを主演にお迎えして、そんな苦労などすっかり忘れてしまうほど魅力的なキャラクターが誕生しました。さらに柄本佑さん、石橋静河さんが加わり、ちょっぴり歪な関係を紡ぎながら、想像以上に煌めく瞬間に立ち会うことができました。編集中にもこの三人でよかったと作品が喜んでいるように感じる場面があり、改めて幸せを噛み締めています。
このお話は、もっといろんな家族の形があってもいいんじゃないかという思いから生まれました。愛などと大仰な題を掲げてしまいましたが、誰かを好きになったり、家族を持ちたいと思ったときに起きる障壁や、女性に起きる問題、夫婦間の溝を丁寧に拾い上げ、軽やかにお届けできたらと思っています。
撮影は台湾のヤオ・ホンイーさんにお願いしました。海外の眼から見える東京が映し出されているのではないかと思います。公開まで楽しみにお待ちください。
プロデューサー/小出大樹
広瀬監督から提案いただき、初めて脚本を読ませてもらった際に、丁寧に書き上げられたひとりひとりの登場人物の可笑しみや苦悩する姿がとても魅力的だと感じたのを覚えています。フィクションとはいえ過度なキャラクターとはせずに映画にしようとする監督の想いを形にして、多くの人にこの作品を届けたいと思いました。
主人公の絵本作家・詩を、どなたが演じてくださるのだろうかと脚本を作っているときは感じましたが、長澤まさみさんにお会いし初めて台詞を読んでもらった際に、瞬く間に詩が現れたと感じました。となりに座る監督をみると、嬉しそうに目を細めて笑みを浮かべていたことはいまでも忘れられません。長澤さんをはじめとした素敵な俳優の方々に今作に参加いただき、彼女たちが紡ぐ会話劇をいつまでも見ていたいと、リハーサルの時から何度も感じました。キャスト、スタッフの皆さんと一丸となってコミュニケーションをとりながら作り上げました。劇場に足を運んでいただき、楽しんでいただければと思います。


