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やらせ報道の震災記録映画、出演者が上映再開を望む 報道に真っ向から反論

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 やらせともいえる過剰な演出が問題視された震災ドキュメンタリー映画『ガレキとラジオ』の出演者が、同作の上映再開を求める声明を発表した。同作は昨年4月の全国公開以降も各地で上映会が行われていたが、現在は全ての上映会が中止されている。

 同作は東日本大震災後、宮城県南三陸町に生まれた素人ラジオ局「FMみなさん」の活動に密着したドキュメンタリー。作中には東日本大震災で娘と孫と亡くした女性がラジオで励まされる場面があるが、女性がいた仮設住宅では電波が入らず、撮影時にラジオを聞いていたのはスタッフによる演出であることなどが明らかになっていた。

 今回、上映再開を求める声明を出したのは、「FMみなさん」の元スタッフで、映画にも出演している平形有子氏、芳賀淳氏、工藤浩典氏、村松美沙氏の4名。声明の冒頭で、やらせ報道の発端となった記事に触れると、「3年目の3.11を迎えるに当たって、必死に平静を保とうとしていた被災者の方々を、悲しませただけです」と断じた。

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 また、同記事で「映画の出演に罪悪感を抱き苦悩している」と紹介された女性(上述のスタッフの演出によりラジオを聞いた女性のこと)については、「本心は、記事とはかけ離れたものです」とキッパリ。当該の女性と、映画の制作チーム、「FMみなさん」スタッフの間には相当な信頼関係が構築されていたとし、報道に真っ向から反論した。

 「これは心底、南三陸を思い、100年後、1000年後の被災地を思って撮られた作品なのです。このまま終わっていい作品ではありません」「絶望の果ての果てに、希望を見出そうと必死だった我々のあの思いまで奪わないで欲しいです」とつづると、映画を通じての応援が実質的な被災地支援につながったことも明かし、同作の再上映を希望している。(編集部・福田麗)

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