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河瀬監督、カンヌ無冠「正直悔しい」宿題できたと前向き【第67回カンヌ国際映画祭】

河瀬監督、カンヌ無冠「正直悔しい」宿題できたと前向き
クロージングでカーペットを歩く吉永淳、河瀬直美監督、松田美由紀 - Gisela Schober / German Select / Getty Images

 第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品した映画『2つ目の窓』が最高賞のパルムドールを逃し、無冠に終わった河瀬直美監督が現地で会見を開き、心境を語った。

 カメラの前に立った河瀬監督は、今回の結果について「カンヌはさすがだなあと思いました」と一言。「全身全霊を懸けた作品が一つも賞を取れなかった。宿題を一つもらったような気がしました」とデビュー作『萌の朱雀』がカメラドール(新人監督賞)を獲得した17年前から挑戦し続けてきた映画祭への思いを語った。

 公式上映では12分間のスタンディングオベーションを受け、手応えはあった。だからこそ河瀬監督の口からは「正直言うと悔しいです」という言葉が漏れた。「周りの方々から最高傑作だという言葉をいただいたり、自分にとってのパルムドールだという声があちこちから聞こえていたんです。そういう言葉がわたしにとってのパルムドールだと思っています」と話した。

 授賞式後の会見で受賞者たちに「カンヌ側から連絡があったときの気持ちは?」という質問がされ、映画『フォックスキャッチャー(原題) / Foxcatcher』のベネット・ミラー監督が「パリで元彼女と朝ご飯を食べていたんだ……」と振り返る場面があったように、カンヌでは受賞者に事前連絡がある。連絡のなかった出品者たちの授賞式参加は自由だ。

 河瀬監督は、カンヌに残っていたほとんどのキャスト、スタッフと共に授賞式に参加。レッドカーペットを笑顔で歩いた。「たとえ賞を取れなかったとしても、授賞式に出席して拍手を送る行為が映画を支えていく」という河瀬監督は、これまで全ての授賞式に出席してきたという。そして「カンヌ側から電話はありませんでしたが、授賞式に行くよと話したときに、すぐに正装に着替えてくれて。もちろん悔しさはたくさんあったと思いますが、それでも堂々とレッドカーペットを歩いてくれたスタッフやキャストに感謝し、心から誇りに思います」とすがすがしい笑顔を見せた。(編集部・森田真帆)


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