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松嶋屋、親子三代の舞台あいさつが東西で実現

松嶋屋、親子三代の舞台あいさつが東西で実現
片岡孝太郎・片岡千之助親子

 歌舞伎の名舞台を映画館で楽しむ「シネマ歌舞伎」の最新作『シネマ歌舞伎 女殺油地獄』が28日に公開初日を迎え、本作に出演する片岡孝太郎・片岡千之助親子が東京・東劇にて初日舞台あいさつを行った。この日は祖父・片岡仁左衛門もMOVIX京都で行われた初日あいさつに登壇しており、東西で松嶋屋親子三代の舞台あいさつが実現した。

 本作は若者の狂気と孤独を描く近松門左衛門の名作。今回、上映されたのは2009年6月に歌舞伎座で行われた公演で、片岡仁左衛門が主人公・与兵衛を、孝太郎が豊鳴屋お吉を、千之助が娘のお光を演じている。

 千之助は、幼少期に本作を観劇し、「最後の殺し合うシーンを観て、すごいなと思いましたし、自分もやりたいなと思っていた」とコメント。本公演では祖父・仁左衛門が父・孝太郎を惨殺するシーンがあるが「きれいだと思った。言葉にならない感じ。変なワクワク感がありました」としみじみ。将来的には自身も父の演じたお吉役に挑戦したいと述べ、孝太郎はこれに「自分が女形の道を歩んでいましたし、継いでほしいというのがあるのでうれしい言葉ですね」と頬をほころばせた。

 孝太郎は本作の立ち回り(殺陣)について「歌舞伎の場合は立ち回りでも刀を合わせない。基本は形で見せるもの。(本作のように)油を使った、生々しいものであってもきれいに見せなければならない」とその難しさを説明。

 また、立ち回りは「危険なもの」であるとも述べ、自身一番危険に感じた立ち回りとして、かつて市川海老蔵と共演した時のことを述懐。「彼に刀で突かれるシーンがあったんですけど、彼はいつも本気。本当に突っ込んできて刀が折れちゃって、避けなかったら本当に刺されていたんじゃないかと怖かった」と笑顔で明かした。(取材・文:名鹿祥史)

『シネマ歌舞伎 女殺油地獄』は6月28日~7月4日に東劇ほか全国公開


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