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拍手のマナーは必要?『ホビット』主演俳優ファンの観劇方法をめぐり英演劇界で議論

拍手のマナーは必要?『ホビット』主演俳優ファンの観劇方法をめぐり英演劇界で議論
舞台「リチャード三世」に出演しているマーティン・フリーマン - Karwai Tang / WireImage / Getty Images

 テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」シリーズや映画『ホビット』シリーズなどで若いファンも獲得しているマーティン・フリーマン。現在彼はロンドンの劇場でシェイクスピア劇「リチャード三世」に出演しているが、彼のファンの観劇方法が、イギリス演劇界で議論を巻き起こしているようだ。

 Mail Onlineによると、舞台劇では1幕終了後や、劇が終了したときなどに拍手が送られるのが一般的とされているが、同劇ではオープニングのモノローグの後、突然拍手をしたり、歓声を上げたりするファンの姿が見られたという。このような状況に対して女優のモーリン・リップマンは「『リチャード三世』はロックコンサートではないわ」とばっさり。アイリーン・アトキンスは、「マーティン・フリーマンは劇場に慣れていない観客を引き寄せています。大御所のジュディ・デンチの観客なら、あのような態度はとらないでしょうね」と発言。

 しかしこれらの意見に対して、映画『危険な関係』でオスカー受賞経験も持つ脚本家クリストファー・ハンプトンは別の意見を提示。「われわれが演劇関係者である限り、初めて観劇する人々を呼び寄せることは究極の目的です。彼らにできる限り来てほしいと思っています。劇中に拍手を送られるのは好きですよ。劇場で楽しいひとときを過ごすことには大賛成です」とファンが取った行動への理解を示した。

 またこの方法こそが、昔ながらの観劇方法であるという意見もあるようだ。ケント大学で演劇研究を専攻しているヘレン・ブルックス博士は、BBCに「グローブ座は飲食したりしゃべったりする人が入り交じる低俗的なところでした。劇を鑑賞する必要はなく、自分自身が楽しむための場所だったのです」と語っている。そして「18世紀になると有名人が登場し始め、人々は好きな俳優を観に行くようになりました。俳優がお決まりのポーズをとった際には観客から拍手が送られていました」と説明し、「観客は彼らが愛すべきものが出てくると、カーテンコールや演技の区切りを待たずに拍手をしていました」とも付け加えている。

 舞台「リチャード三世」の演出を担当しているジェイミー・ロイドは「劇へのスタンディングオベーションはマーティンだけに向けられたものではなく、出演したキャスト全員に向けてのものでした」とコメントを寄せている。(編集部・井本早紀)


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