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阿部寛が語る、時代劇の魅力とは本当の日本人らしさ(1/2)

阿部寛が語る、時代劇の魅力とは本当の日本人らしさ
時代劇の魅力を熱く語った阿部寛 - 写真:編集部・森田真帆

 浅田次郎の原作を若松節朗監督が中井貴一主演で映画化した映画『柘榴坂の仇討』に出演している阿部寛が時代劇の魅力を語った。

 これまで多くの大河ドラマに出演してきた阿部が時代劇に挑戦するのは、「天地人」で上杉謙信を演じて以来、約5年ぶり。意外に思えるが、それだけに阿部の本作への思い入れは強く、オファーがきたときの気持ちを尋ねると「久しぶりに映画で時代劇を演じられるということ。それから中井貴一さんが主演されると伺って、貴一さんと一緒に時代劇を演じられるのであれば自分の中できっといい勉強になると思いました」と振り返る。

 桜田門外の変で主君が討ち取られるのを防げなかった主人公・志村金吾、そして井伊直弼の首をあげた直後、切腹しようとして果たせなかった暗殺者の佐橋十兵衛。時代に翻弄(ほんろう)される男たちの運命を描いた本作で、阿部は自身が演じた十兵衛の役について「十兵衛は身を潜め、逃げ続ける男なんですが、この役柄に迷いや弱さが見えて、とても人間的に思えました」と話す。

 金吾が追い求めるあだ討ちの相手ではあるものの、決して「悪」ではない十兵衛の人間味を、阿部は寡黙な十兵衛が彼を慕う少女に見せる優しさで見事に表現した。「いろいろな表現の仕方があったんだと思いますが、それだけ過酷な人生を背負った男が、無垢(むく)な子供に束の間の笑顔を見せるというのはとても切ない。本当は子供とのシーンも寡黙であまりしゃべらないという考えもあったんですが、劇中では子供との会話の中にだけ感情があふれるように演じていました」。

 「着物を着るだけで、気持ちがりんとする」と話す阿部は、武士を演じることの魅力を「着物でのたたずまいにしても、義の精神や矜持(きょうじ)、それは日本独自の美学です。男優として、侍のように一本筋が通っている男を演じることは、現代劇ではなかなかできないからその潔さが気持ちいい」と語った。

 憧れている歴史上の人物を聞くと自身が演じた「上杉謙信」という答えが返ってきた。現在もまだ、阿部には演じたい時代劇の役柄がたくさんあるという。「時代劇にはかつらや殺陣や着物の着方、所作などいろいろな技術がありますが、残念ながら最近はだんだんとそういうこだわりが低予算と引き換えに少なくなってきている。だからこそ、時代劇は日本が誇れるもの。絶対になくなってはいけないんです。機会があれば演じてみたい役柄はたくさんあります。時代劇はこれからもどんどん作られてほしいですね」。


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