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キム・ギドク監督、謎の自警団を描いた新作サスペンスを語る【第19回釜山国際映画祭】

キム・ギドク監督、謎の自警団を描いた新作サスペンスを語る
「民主主義」をテーマにした社会派サスペンスの意図を語るキム・ギドク監督

 第19回釜山国際映画祭のコリアン・シネマ・トゥデイ部門で、『メビウス』の公開が12月に控えるキム・ギドク監督の新作『ワン・オン・ワン(原題) / one on one』が上映され、キム監督とキム・ヨンミン、イ・イギョンらキャストが登壇した。

 物語の主人公は、陸軍や警察官やギャングなどの支配的な階級にふんする一般人で構成された謎の自警団。彼らが少女を殺害した7人の容疑者たちを拷問、自白させようとするうちに自分たちの行動に疑念が生じ、混乱していくさまを描く。

 映画のテーマについてキム監督は、「少女の名前は『民主主義』にちなんでいます。登場人物たちは、日常生活で上司や家族から支配的な抑圧を受けて不満を抱えています。この誘拐事件が問い掛けているのは、政治的に抑圧された民主主義を壊すこと。(韓国の)市民が混乱していることを描いているのです」と答えた。

 また、映画のクオリティーを維持するための秘訣(ひけつ)について聞かれたキム監督が、「(映画を製作するには)常に莫大なお金が必要です。ですが、照明を手早くセッティングでき、撮影を1テイクで済ませられるコレ(手で持っていたデジタルカメラ)で撮影すれば、コストと時間の削減ができます。もちろんこの方法は一般的ではないですし、皆さんがこの方法を選ばないことを祈りますが」と答えると会場は爆笑の渦に。「映画製作に不可欠であり最も大切なことは、題材、そしてそれによって何を証明したいのかだ」と真面目な顔で付け加えた。

釜山国際映画祭
キム・ヨンミン(最左)らキャストたち

 また1人8役を演じたキム・ヨンミンは、「これは皆さんに、『自分は一体何者なのか』と問い掛けている映画だと思います。僕自身、(知らずに)誰かを傷つけていないだろうか、誰かを裁くようなことはしていないだろうかと、自問するようになりました。皆さんにとっても、ぜひ考えるきっかけになってくれたらうれしいです」と映画の楽しみ方をアピールした。(取材・文:芳井塔子)


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