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高畑勲監督『火垂るの墓』制作時の葛藤を語る!

高畑勲監督『火垂るの墓』制作時の葛藤を語る!
多岐にわたるトークを展開しファンを魅了した高畑勲監督

 高畑勲監督が、23日、三鷹市で開催中の「第5回三鷹コミュニティシネマ映画祭」でトークショーを行った。「高畑勲監督特集」として『火垂るの墓』と『かぐや姫の物語』が上映されたことについて、高畑監督は「こういう手作りの映画祭はいいですね」と笑顔でファンの声援に応えていた。

 高畑監督作品をはじめ、日本アニメーション映画の土台を作った東映動画の名作や、マルセル・カルネ監督の傑作『天井桟敷の人々』など、映画ファンにはたまらないプログラムが上映される本映画祭。宮崎駿監督と共に、東映動画に所属していた高畑監督は「自分の過去の作品はあんまり見返したりしないんですよ」と言いつつも、映画祭で上映された映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』については「いいシーンを編集して、みたりしましたね」と懐かしそうに語る。

 また1998年に映画『となりのトトロ』との2本立で同時上映された『火垂るの墓』について「トトロとの2本立てじゃないと成立しないという話になっていたのですが、徳間書店がトトロの企画にあまり乗り気じゃなくて……。鈴木敏夫(プロデューサー)の策謀によって実現したんです」と笑顔を交えて裏話を披露。

 実際に2本立て公開が決まったものの「子どもに(死をテーマにした)あんなものを見せていいのかと、かなり自問自答したんです」と胸の内を明かした高畑監督。しかし「トラウマになっても疑似体験として“死”というものを見せてもいいのではないか」という結論に至ったという。

 後半は、高畑監督が初めて観たアニメ映画『くもとちゅうりっぷ』の話や、影響を受けたというフランスの詩人で映画作家のジャック・プレヴェールへの想い、さらには監督自身が好きな俳優、日本国憲法第9条についてなど、多岐にわたってトークが展開。なるほどという話にファンは酔いしれた。

 最後に会場に訪れたファンから「高畑監督みたいなアニメ映画を作るにはどうしたらいいか?」という質問が投げかけられると「僕は自分には才能がないと思っています。特に横で宮崎駿を見ているとね。彼は天才。だから僕は違うものを作ろうって発想に至りました。大切なことは、アニメが好きであること、そして自分でやったことが少しでも前進していると自覚すること」とエールを送った。

 「三鷹コミュニティシネマ映画祭」は、名画座「三鷹オスカー」閉館後「三鷹市に再び常設映画館を!」という目標を掲げ、三鷹市第三セクター(株)まちづくり三鷹と市民ボランティア有志によって2010年より開催されている熱い思いが詰まった映画祭だ。(磯部正和)

「三鷹コミュニティシネマ映画祭」は11月22日~11月24日まで開催


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