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妖怪になることを夢見た36歳独身男性、来年は海外進出も

妖怪になることを夢見た36歳独身男性、来年は海外進出も
集まった観客に感謝の言葉をかけた加藤志異(左)と綿毛監督

 ”妖怪”になることを夢見た36歳独身男性を追う異色ドキュメンタリー映画『加藤くんからのメッセージ』が6日公開となり、渋谷・シアター・イメージフォーラムでの初日舞台あいさつに、主演の加藤志異、メガホンを取った綿毛(わたげ)監督が登壇。加藤は「ちょうど同じ時期に公開の『妖怪ウォッチ』劇場版は、前売り券が70万枚を超えたそうです。本作の前売り券(売り上げ)は今のところ7枚。皆さんは7枚の方を選んでくれた。本当に感謝です」と会場に呼び掛け大きな拍手を浴びた。

 恋愛や漫画家になる夢に破れ、早稲田大学を11年かけて卒業後は、月収9万円で契約切りにおびえる毎日だった加藤が、「妖怪になる」という夢とともに再起する姿を追う本作。「今”妖怪活動”で、子供たちに絵本の読み聞かせをやっているんですが、例えば『新幹線になりたい』という子に『絶対なれる、夢は必ずかなう』というと、とてもいい顔をしてくれるんです。理屈をこえて、何十億年も人々を応援し叫び続ける、そんな妖怪になるのが夢」と熱っぽく語る加藤。

 「以前は『妖怪になりたい』と話すと、『ヤバい』『危ない』と言われましたが、『妖怪ウォッチ』のヒット後は『妖怪ブームの時流に乗っている』『時代が来たね』と言われて、複雑な心境です。もともと、水木しげる先生をとても尊敬していて、水木先生みたいに”妖怪”に新しい意味を加えたいと思っていた」と話した加藤は、来年はベトナムやフィリピンでも妖怪活動を行なう予定。「ニンジャやサムライみたいに”妖怪”も国際語になるよう頑張りたい」と大きな野望も口にした。ちなみに”妖怪”歴は「妖怪ウォッチ」より加藤の方が先だそうだ。

加藤さん
「妖怪」海外進出と大きな野望も口にした加藤さん

 加藤を2年間追い続けた綿毛監督も「映像制作の経験もないまま、加藤さんのiPhoneを借りて、ほとんど撮影を行いました。特別の映像効果もない中、今日はありがとうございます」とあいさつ。派遣OLとして働きながら、綿毛監督も「映画を作りたい」という夢を本作でかなえ、「イメージフォーラムフェスティバル2012」で観客賞にも輝いた。上映館内はレイトショーにもかかわらず、立ち見の出る盛況ぶりだった。(取材/岸田智)

映画『加藤くんからのメッセージ』は東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほかで公開中
シアター・イメージフォーラムでは期間中、関連トークイベントを多数企画


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