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『バットマン』マイケル・キートン、『バードマン』とリンクする人生

『バットマン』マイケル・キートン、『バードマン』とリンクする人生
まるでマイケル・キートンのドキュメンタリー!? 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 - (C) 2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

 第87回アカデミー賞で作品賞をはじめ最多4冠を獲得した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は、主演マイケル・キートンのキャリアと役柄の設定が酷似していることでも話題になっている。

 主人公リーガンはハリウッドのベテラン俳優。かつてスーパーヒーロー映画「バードマン」シリーズの主演で一世を風靡(ふうび)したものの、20年前にシリーズ4作目を降板してからは代表作に恵まれず低迷。いまだに世間からは元スーパーヒーロー俳優というレッテルを貼られ、最大の当たり役「バードマン」の強烈なイメージが逆に重荷となって彼を苦しめている。

 そのリーガンを演じるマイケル・キートンもまた、1980年代に『バットマン』の主演で一時代を築いた俳優だ。しかし、3作目『バットマン フォーエヴァー』を降板して以降はキャリアも低迷気味に。『マイ・ライフ』や『サイレントノイズ』などまずまずのヒット作品もはあったが、バットマン役で語られることが多い。そう、このリーガンという役はマイケル自身を基にしたのではないか? と思えてくるくらい、両者の役者人生は似通っているのだ。

 もちろん、これはあくまでも偶然の産物であり、マイケルに主演がオファーされたのも脚本が完成してからのこと。インタビュー映像でも、監督のアレハンドロ・G・イニャリトゥは「小さな“バードマン”は誰の中にも存在する」と語っており、本作が過去の名声や栄光にとらわれた人間の葛藤を描く普遍的なドラマであることを裏付けている。

 とはいえ、実生活と酷似した本作の役柄は自らの暗い部分をさらけ出すことも要求されるため、マイケルにとっては少なからず困難な挑戦だったはず。ブロードウェイの舞台に再起を懸けるリーガンの苦悩と狂気を体当たりで演じる彼の姿には、観る者を圧倒するような気迫がみなぎる。念願のアカデミー賞主演男優賞受賞はかなわなかったが、少なくとも『バットマン』シリーズ以来の代表作にようやく恵まれたことは間違いないだろう。(なかざわひでゆき)

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は4月10日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー


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